肉副産物、ミート副産物(キャットフード・ドッグフード)

最終更新日:2018年4月19日

キャットフードやドッグフードの原材料の「肉副産物」や「ミート副産物」とは何でしょうか?

「副産物」とは何を意味するのでしょうか?

副産物とは何か?

「副産物」とは「ある製品を作る過程で、それに付随して得られる他の産品」のことです。

例えば食肉の場合、食べられない不要部分から作った製品が「肉副産物」です。

「日本畜産副産物協会」によると「畜産副産物」とは「家畜の生体から枝肉を生産したあとに残ったもの」です。

(参照.http.//www.jlba.or.jp/con05_2.html)

副産物にあたるものは原皮、頭、骨、臓器、足、脂、血液で、BSE(狂牛病)の恐れがある牛の脳や脊柱などの部位は取り除かれています。

「畜産(肉)副産物」とは、以下のようなものです。

「家畜(または家禽)」-「人間用生肉」-「BSEの危険な部位」=「畜産(肉)副産物」

ペットフードに入っている副産物

しかし上記の畜産副産物の中には、ペットフードにするよりも利用価値の高いものが含まれるので、普通そうしたものは取り除きます。

人間が食べられる内臓は「もつ」として利用され、原皮は皮製品の原料になり、脂肪はレンダリング(加熱・加圧作業)で搾り取ってラード、ヘッド、石鹸や化粧品の原料として利用されます。

そして最終的に残った不用品が粉砕加工されて、「肉副産物」や「肉粉」といわれるものになり家畜の飼料やペットフードになります。

従って、ペットフードに入っている「肉副産物」とは大抵の場合こうなります。

「家畜(または家禽)」-「人間用生肉」-「BSEの危険な部位」-「人間用もつ」-「原皮」-「脂肪」=「肉副産物」

「肉粉」→ ペットフードや家畜の飼料

「肉副産物」や「肉粉」とは、「肉」の字が入っていても肉はほとんど含まれず、動物の不要な部分のリサイクル品です。

角や蹄、内臓、鳥の羽や頭部まで含む「残りかす」のようなものです。

「ミート副産物」とアメリカの「Meat by-products」

「ミート副産物」に関しては、おそらく日本の「肉副産物」と同様と思われます。

もしかするとアメリカの「Meat by-products」(肉副産物)か、別の外国の基準によるものかもしれません。

アメリカのAAFCO(米国飼料検査官協会)のサイトの「Meat by-products」に関する記述の一部はこのようになります。

「Meat by-products(肉副産物)は、肉を取り除いたあとの、清潔でレンダリングをしていない、と殺した動物の部位です。

肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、部分的に脱脂された低温保存された脂肪組織、内容物を取り除いた胃腸、その他のものを含みます。

毛、角、歯、蹄は含みません。

…言い換えれば、筋肉組織を除いた動物の体のほとんどの部分で、内臓や骨も含みます…

「ミート」と同様に牛、豚、羊、ヤギの肉であり、そうでない場合は種類を特定しなければなりません」

日本の「肉副産物」との違いは、レンダリング(脂肪採取)をしていない、「角、歯、蹄」などは含まない、何の動物か特定している、ということです。

ただAAFCOという組織は基準を設定しているだけで、試験をしたり承認を出す権限はありません。

アメリカでは基準に従わなくても罰せられる法律はないので、ペットフードに「AAFCO認定」とあっても、この限りではありません。

肉副産物やミート副産物の問題点

「肉副産物」や「ミート副産物」は動物の不要部分なので「肉」とは全く別物で、もちろん肉よりかなり安価です。

生産者は「副産物はペットにとって栄養的価値が高い」といいますが、ほとんどのメーカーはただコストを下げるために入れているのは明らかです。

またそれぞれの製品の副産物の内容が不明確なので、栄養価についても安全性についても疑問が残ります。

特に「畜産副産物」や「牛副産物」ではなくて「肉副産物」や「ミート副産物」と表記されているものは何の肉かも不明で一層危険性が感じられます。

こうしたところから、「肉副産物」や「ミート副産物」に危険な「4Dミート」が含まれているかもしれないといわれています。

4Dミートとは?

4Dミートとは、「Dead=死んでいる」、「Dying=死にかけている」、「Diseased=病気の」、「Disabled=障害を持った」という4つのDを含んだアメリカの基準で最低ランク(9ランク中9位)の肉のことです。

病気の動物の肉は、加熱処理するとはいえ、病原菌や治療に使った薬品が残存する可能性があります。

また障害がある動物は、遺伝子に何らかの異常があったのかもしれません。

過去には安楽死させられた犬や猫や動物園で死んだ動物などが、畜産副産物と一緒に粉砕されてペットフードになった例もありました。

内容が不確かな「肉副産物」や「ミート副産物」はそうしたものを含む可能性があります。

肉副産物の加工に関して、農林水産省はBSE(狂牛病)の危険がある牛の脳や脊柱などの部位を除くように定めていますが、その他の病気については規定がありません。

日本では病気の家畜は、状態を見て全部破棄されるものもありますが、多くのものは病気の部分だけ切り取って、残りは市場に出て消費されます。

人間用の肉でもこうなので、ペットフードにはどんな肉が使われているかわかりません。

肉副産物やミート副産物がペットフードに使われる背景

先の「日本畜産副産物協会」によると、牛の体の58%、豚の50%、鶏の50%が不可食部分です。

現在畜産業者は、この部分(副産物)を「宝の山」といって再利用に力を入れていて、特にペットフードへの利用に期待をかけています。

畜産副産物はこれまでも飼料や肥料に利用されていましたが、2001年に起きたBSE(狂牛病)問題により、そうしたものへの利用は規制がかけられ慎重にならざるを得ませんでした。

そこで注目されたのが、ペットフードへの利用です。

家畜や養殖魚や農産物は人間の口に入るので、少しでも危険性があるものは肥料や飼料に使うわけにはいきませんが、ペットフードなら人間に影響を及ぼすことはありません。

「肉副産物」をペットフードに利用することは、ペットフード業者にとっても畜産業者にとっても、また副産物を作るレンダリング業者にとってもおいしい話です。

肉副産物、ミート副産物について知ろう

「肉副産物」や「ミート副産物」は内容が不明確で、粗悪なものは何を含んでいるかわかりません。

できれば避けたいものですが、ペットフードには「~副産物」はよくあるので、すべて排除するのは難しいかもれません。

せめて「肉副産物」や「ミート副産物」よりも、「牛副産物」や「チキン副産物」などのように原材料をはっきり表示したものを選んだ方が良いでしょう。

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