ペットの健康管理は、まずは与えるフードから考える必要があります。

安すぎるペットフードでは、粗悪な原材料が使われていることは想像に難くありません。

そこで、愛犬家のために、高級なドッグフードにはどんなものがあるのかについて、これより紹介していきます。

1.ナチュラルドッグフード

イギリス製のこのドッグフードは、アラン氏という人物が専門家の知見を取り入れて開発した、添加物を使っていない極めて安全なドッグフードです。

お値段は1袋2kgで3920円(税抜き価格)になります。

動物に対する愛護活動が盛んなイギリスでは、“自然給餌”という考え方があります。

これは、犬は肉食動物で新鮮な多くのタンパク質を必要とし、小型の小動物を食したりしますが、その草食性小動物の胃袋の中にはもちろん植物性の栄養素が入っているわけです。

それらを丸ごとペットフードの中に反映し、極めて自然に近い食べ物を実現していくというのが、この自然給餌という考え方です。

そういうコンセプトに基づき作られたのが、このナチュラルドッグフードです。

そのため、人工的に化学合成された添加物は一切使用されていません。

タンパク質を中心として炭水化物やビタミン・ミネラルといった成分を、自然界に存在する獲物の成分構成比率に非常に近い形で再現しています。

よって、栄養の偏りがほとんどなく、愛犬が必要とする栄養素を適切に摂取させてあげることができるドッグフードです。

2.ネルソンズドッグフード

こちらもイギリスで作られているドッグフードで、ブリーダーが開発したものです。

ネルソンズドッグフードの最大のポイントはグレインフリー、つまり穀物を使っていないという点です。

猫も同様ですが、犬にとって穀物は消化・吸収がしにくい食べ物です。

そればかりか、アレルギー反応を起こす個体さえ存在します。

もちろん野犬が食している小動物(草食動物)は、胃の中に植物性の栄養素が詰まっています。

穀物も植物性の栄養素ですが、安いドッグフードはその内容量をカサ増しするため、穀物の量が異様に多くなる傾向があります。

犬にとっては植物性の栄養素は少しだけでいいのに、その量が必要以上に多くなれば胃腸の負担になることは容易に想像できます。

そうした事態を避けるため、このネルソンズでは穀物不使用にし、中心的で必須栄養素であるタンパク質の含有量を増やしたのです。

植物性の栄養素が少量必要な件に関しては、パセリや海藻パウダーといったものを配合することで、補うことができています。

また、遺伝子組み換え食品を原材料として使用していないという点もポイントです。

ちなみにネルソンズの価格は1袋2kg・3960円(税抜価格)になります。

3.シュプレモのドッグフード

このドッグフードの最大の特徴は、15種類にも及ぶ天然素材を使用しているということです。

これは、栄養素というのはバランスよく整っていなければならない。

バランスがよければ栄養素同士がお互いに作用しあい、愛犬の栄養として満遍なく消化・吸収効率を高めてくれる、という考えに基づくものです。

例えば、カルシウムが体内に吸収されるためには、ビタミンDが必要です。

また、カルシウムだけでなく、リンやマグネシウムとの間でのバランスも必要になります。

このほかタンパク質の合成には、ビタミンB群やナイアシンなどが必要になります。

そして、鉄分の吸収にはビタミンCがあった方が上手くいきます。

人間もバランスの良い食事が、健康を維持する上で絶対に必要ですが、それは犬も同じだということです。

これに加え、犬にとってメインの栄養素を含むお肉の一部に、新鮮な生肉を使っているということもポイントです。

これで愛犬の食いつきが良くなることは間違いなしです。

価格は1袋3kg(小型犬・成犬用)のもので、税込3119円となります。

4.ロイヤルカナンのドッグフード

ロイヤルカナンはフランスに本社のあるペットフード企業です。

その販売網は世界中に広がっていて、有名なドッグフードの一つになっています。

価格帯は3000円から8000円と幅があります。

ロイヤルカナンの特徴として、犬の種類やサイズ、よく外出する犬かどうかによって、商品が細かく分かれているということです。

必要とする栄養素や量などは、犬種やサイズなどによって微妙に違いがあります。

それに細かく配慮しているのが、このロイヤルカナンです。

また、体調の悪い愛犬のために、療法食シリーズもそろっています。

これだけ種類があれば、様々な目的に応じたドッグフードを手に入れることができます。

ただ、高級なドッグフードである割には、化学合成された添加物や穀物がそれなり含まれています。

その点を踏まえて、購入するかしないかの判断をするとよいでしょう。

高級なドッグフードを買ってみよう

高級なドッグフードにはバラエティ豊かな特徴があることが分かりました。

自然給餌、グレインフリー、無添加、豊富な商品ラインナップなど、愛犬の健康を考えた場合、そのどれもが魅力的に映ることでしょう。

ただ一ついえることとしては、安価なキャットフードにはない特徴、特に、安全性や自然に近い食べ物かどうかということで選びたいものです。