人間と同様にペットも年を取り、7歳くらいから高齢といえる年齢になってきます。
高齢になると運動機能・内臓機能の衰えが始まるので、より適切なフードを与えることが長生きにつながります。
では、どのようなフードがあるのでしょうか。
CANAGAN カナガンキャットフード
カナガンキャットフードはグレインフリー(穀物不使用)なのが特徴です。
まず、猫は肉食動物です。
フードの原料欄にトウモロコシや小麦などの穀類の表示があると思いますが、猫は穀類の消化が苦手です。
特に消化機能の低下している高齢の猫には負担が大きくなるのでオススメできません。
カナガンキャットフードは原料はチキン、野菜、ハーブと、ちゃんと消化吸収できる物で作られています。
また人間が食べられる品質の物を使っているので安心して与えられます。
人口添加物が不使用なのも魅力の一つです。
全ライフステージ対応のフードなので子猫からでも与えられます。
特に多頭飼育だと、高齢猫と他の猫でフードを変えなくていいので重宝します。
ただし、給与量は異なるので表示を確認してください。
メーカーが公表している「猫はカナガンフードを食べましたか?」というアンケート結果で、食べたと答えた飼い主は100%だそうなので食いつきも良いようです。
ただし、腎臓病など腎機能が低下している猫は、タンパク質をたくさん取ると症状が悪化する恐れがあります。
まずは病院で与えても大丈夫か確認してみましょう。
Symply シンプリーキャットフード
前述したカナガンはチキン(肉)をタンパク源に使っていましたが、シンプリーは魚をタンパク源にしています。
猫は肉食で魚より肉を好むのですが、日本の猫は昔から人間に魚を貰い、それを主なタンパク源にしていたことから魚系のフードを好む子が多くなります。
原料は人の食品管理と同等の基準なので品質の高い物を使っています。
また、グレインフリーなので消化吸収に優しいフードですし、尿路結石やヘアボール(毛玉)トラブルにも配慮した配合になっています。
人口添加物も不使用なので安心です。
全ライフステージ対応で子猫から与えられるフードになっています。
こちらも食いつき率は100%とメーカーが公表しているので猫受けは良いでしょう。
FINEPET’S FINEPET’Sキャットフード
先に紹介した2つはタンパク質がフードの約70%でしたが、こちらはタンパク質を87%と多く含有したフードです。
タンパク源はアレルゲンになりにくいといわれるアヒル肉とニシンを使用しています。
人間が食べられる品質の原料を使っているので安心です。
人口添加物も不使用です。
全ライフステージで使用可能なので子猫から高齢猫まで、幅広く与えられます。
食いつきが心配な飼い主のために初回限定お試しで1kgのフードを500円(本来は2469円)で買えるのは気軽に手を出しやすいです。
ただし、先の2つと違い穀物(全粒米)を使用しているのでグレインフリーにこだわらない方にはオススメです。
LOTUS ローファットチキンレシピ
肥満傾向の猫向けのドライフードです。
高齢の猫にも適しています。
高齢になると運動量が減少し肥満になりやすいので、フードのカロリーに気を付ける必要があります。
このフードは335.8kcal/100gと、先に紹介した3品よりも低いです。
また、小麦・大豆・トウモロコシは不使用でアレルギーにも配慮した設計になっています。
ただし、玄米は使用されているのでグレインフリーでない点は注意です。
原料は人間の食材と同じレベルの原料を使っているので安心です。
歳をとると減少してくる腸内細菌に配慮し、善玉菌のアシドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌が配合されています。
肥満が気になる高齢の猫にオススメです。
d.b.f 愛猫の介護食
ウェットフードタイプのフードです。
高齢で歯が悪い猫や食欲のない猫にオススメです。
特に動くことが減ってくる高齢猫は人間の高齢者同様脱水になりやすいので、ウェットフード等で水分を適宜補ってあげる必要があります。
味はささみとカツオがあり、猫の好みで使い分けられます。
総合栄養食なので缶に書かれている給与量を与えれば十分な栄養が取れます。
介護食ということもあり、食欲の減退する高齢猫でも食いつきやすいよう設計されているので食べてくれやすく、低脂肪で消化に優しいのも良い点です。
ドライフードに混ぜても使えるので便利です。
ただし、添加物が含まれていることに注意が必要です。
tama パーフェクトミルク
どうしても食欲がない猫にオススメです。
普段の食事と違い嗜好性が高いので食いつき良好です。
高タンパクの総合栄養食なので、これだけで十分な栄養が摂れます。
ぬるま湯に溶いて使用すれば水分も一緒に補給できます。
また、いつもの食事に振り掛けて使うことで栄養補強サプリメントとしても使えます。
未発達な子猫でも胃腸に負担がかからない、消化吸収が良い配合かつグレインフリーでお腹に優しい設計なので安心です。
また、感染症予防に免疫グロブリンが配合されているので、低下する免疫力を補うこともできます。
ただし、カロリーが高いので食欲の落ちた時のみ使うようにしましょう。
高齢猫に最適なキャットフードをあげよう
食を大切にすることはとても重要なことです。
しかし食にこだわるだけで満足するのではいけません。
食事と並行して、運動習慣や病気予防のための管理も必要だということも忘れてはいけないでしょう。
飼い主は猫の健康寿命を延ばしてあげるためにも様々な情報にアンテナを巡らせ、自分の猫に合った高齢猫ライフを考えてあげましょう。