これまで飼い猫に与えていたキャットフードを変えるときは、いくつかの注意点をしっかり意識するようにしましょう。

新しいキャットフードの選び方や与え方について、一通り確認しておきたいことをピックアップします。

いきなり全部を新しいキャットフードに変えないようにする

キャットフードからキャットフードにチェンジするときはもちろん、これまで違ったタイプのエサを与えていた猫に対して、キャットフードへの切り替えを行うこともあるでしょう。

そういったパターンのときは、ある日の食事からいきなりすべて切り替えるのではなく、少しずつ新しいキャットフードの割合を増やしていくのがオススメです。

これまで食べなれていたものを急に変更されると、なかなか食いつかない猫は少なくありません。

特に、キャットフードを食べなれていなかったりすると、そもそも食事自体をとらなくなってしまうケースもあります。

こうなってしまうと、猫の体調にとって良いものではありません。

健康的にきちんとエサを食べ続けてもらうためには、少しずつエサの中に占める新しいキャットフードを増やしていって、徐々にその食事環境に慣れさせていくことが必要です。

ゆっくりと時間をかけて慣れさせることで、新しい食べ物に順応していくことが出来るでしょう。

今までと似たようなタイプのキャットフードだと食いつきやすい

キャットフードを変えるとき、猫が新しいものを食べなくなってしまうのを防ぐためには、ニオイを意識してあげることが重要です。

猫はエサのにおいをよくチェックしています。

新しいものに切り替わったとき、においの違いから口に入れることを躊躇ったり、あまり食べなくなってしまったりするパターンがとても多いのです。

そのためには、これまで食べていたキャットフードと出来るだけ似たにおいのものをチョイスするようにしましょう。

一口にキャットフードと言っても、成分やタイプはとにかく色々なものがあります。

メーカーや原材料をチェックすると、新しいキャットフードにも慣れやすくなりますよ。

また、食感やサイズにこだわってあげても良い猫もいます。

ウエットタイプのエサを食べていた猫が、いきなりドライタイプのキャットフードを食べるのは難しいですから、慣れる時間を意識するようにしてください。

年齢やタイプに合わせたキャットフードを選ぶ

人間にとっては、どのキャットフードもある程度同じに見えてしまうことは多々あるものですが、実際の猫にとっては大きな違いがあります。

キャットフードを開発しているサイドも、子猫が食べるキャットフードと、老猫が食べるキャットフードでは、食感や栄養分に差を持たせています。

高級なものは素材にこだわっていたり、食べ心地を工夫していたりすることもありますね。

実際の値段やターゲットによって、より適しているキャットフードは異なって来るということを忘れないようにしましょう。

キャットフードは、猫に合わせて切り替えることが必要な場合も多いです。

いつまでも子猫の食事をとっていたのでは、大きくなった猫にとっては栄養も足りなくなってしまいますし、顎の力も発達しない可能性があります。

逆に、年老いてきた猫に、若いころと同じような食感や栄養分のキャットフードを与えても、胃もたれを起こしてしまったり、うまく噛めずに消化不良になってしまったりするケースもあります。

更に、小さな猫と大きな猫によって、キャットフードがより特化されていることもあります。

キャットフードは年齢とタイプに合わせたものを選んで、少しず切り替えていけるようにしましょう。

キャットフードを変えてしばらくは体調をよくチェックする

キャットフードを変えてからしばらくは、飼い主は飼い猫の体調をより一層気遣ってあげるようにしてください。

いくら事前に下調べをして、自分の猫に合わせたキャットフードをチョイスしていったとしても、根本的な体質に合ないというパターンもあり得ます。

思わぬところでアレルギーを発症してしまうこともありますから、飼い主がいち早く変化に気づいてあげなくてはいけません。

少しずつキャットフードを切り替えていく過程の中で、毎日の排泄をこまめに気にするようにしましょう。

便や尿の色やニオイ、頻度に変化がある場合は、すぐにかかりつけの獣医に診せるようにしてください。

また、目脂や毛のツヤに体調の変化が現れる猫もいます。

体重の極端な増減はもちろんのこと、口臭や日々の行動などにも違いが出ることがありますから、注意深く観察することが大切です。

キャットフードは慎重に切り替えよう

猫は飼われていても、そもそもが保守的で慎重な生き物です。

そのため、警戒心がとても強く、新しいキャットフードになかなか食いつかなかったり、エサの変化がストレスになって体調を崩してしまうこともあります。

キャットフードを変えるときには、少しずつ切り替えて猫を慣れさせてあげながら、ふとした変化も見逃さないようにしましょう。