大切な家族の一員である猫には健康で長生きしてほしいですよね。

そこで今回はキャットフードの選び方をご紹介します。

年齢によって変えてあげる

まずは何と言っても年齢になります。

一般的に猫の年齢は3つに分類することができます。

①0~12か月以下の成長期

②1~7歳以下の成猫期

③7歳~の高齢期、です。

高齢期の猫に成猫期のキャットフードを与えたり、逆に成猫に高齢期用のキャットフードを与えたりしても、通常販売されているものであれば健康に影響はあまりありません。

しかしながら、猫も人間と同じように年齢によって必要な栄養素やカロリーは違います。

そこでそれぞれの年齢に適したキャットフードを与えることで日常の健康管理、ひいては長い寿命にも繋がります。

一般に販売されているキャットフードであれば、商品の袋や箱に「成猫用」や「1歳以上用」等の記載がされているので、購入の際に確認してみてください。

とは言え、あくまで年齢は目安にすぎません。

きっちりと年齢に合わせるのではなく、猫の状態を見ながら選んであげるのが良いでしょう。

総合栄養食を選んであげる

猫だけに限らず、ペットフードには総合栄養食と一般食(間食)に分けられます。

総合栄養食とは猫が必要とする栄養素がすべて含まれており、そのフードとお水を与えるだけで健康維持をできるフードのことです。

これに対し一般食とはいわゆるおやつ等のことを指し、主食ではなく飼い主がご褒美として与えたり、おやつとして食間に与えたりするものです。

一般食は限られた量を与えることを前提に作られているものなので、主食として与えてしまうとカロリーを過剰摂取してしまい、肥満をはじめとした健康被害にかかる恐れがあるので表示に従って与えてください。

総合栄養食と表示されているペットフードは、ペットフード公正取引協議会が栄養素の基準を設定し、給エサ試験によって確認されたものに付けられており、これは主にアメリカの機関であるAAFCOの研究発表を基に設定されています。

AAFCOとは米国飼料検査官協会の事で、ペットフードの栄養に関する表示ガイドラインなどを定めています。

このAAFCOのガイドラインは世界的な栄養基準になっており、日本のペットフード公正取引協議会の規約でも、総合栄養食の基準にはAAFCOのガイドラインが使用されています。

つまり、総合栄養食と表示されているキャットフードを選べば、世界的にも認められている栄養素が含まれた食事を与えてあげることができます。

合成酸化防止剤や合成添加物が使用されていないものを選んであげる

キャットフードは猫によっての好みもありますが、合成酸化防止剤や合成添加物が使用されていないものを選んであげることで、健康被害のリスクを回避できるかもしれません。

合成酸化防止剤とは、キャットフードの酸化や痛みを防ぐことで猫への害を防ぐ、キャットフードには必要なものです。

しかしながら、合成酸化防止剤の中には毒素を含むものもあり、注意が必要です。

特に注意が必要なものとしてBHAが挙げられます。

BHAとはブチルヒルドロキシアニソールと言い、元々はガソリンの酸化防止のために合成された酸化防止剤の一種です。

BHAはペットフードだけでなく人間の食品にも使用されていましたが、ラットによる実験で発ガン性が確認されたため、現在では一部を除き一般の食品に使用することは認められていません。

しかし、ペットフードには油脂の酸化防止剤として現在も使用されています。

合成添加物についてですが、主なものに着色料や香料が挙げられます。

これらは成分そのものが必要のないものになります。

猫にとって、フードに鮮やかな色付けや香り付けなどは必要ありません。

特に嗅覚が優れている猫に香料入りのフードを与えてしまうと、嗅覚を麻痺する恐れがあります。

どれも日本で認可されているものではありますが、良好な健康状態を維持するためにも原材料名の欄を確認してみてください。

不当表示がされているものは避ける

不当表示とは、ペットフードのラベルに表記する文章として認められていないものを表示していることを指し、代表的なものは3点あります。

1点目は「○○病を予防するフード」や「○○病の改善効果がある」などの医薬効果を謳ったものです。

ペットフードは薬事法で定められている医薬品や医薬部外品には該当しません。

そのため、上記のような病気を予防したり改善したりするという効果を謳うことは認められていません。

2点目は「無添加」という表記です。

無添加とはその名の通り表記するべき添加物を全く使用していないという意味を指します。

しかし、添加物とは食品添加物だけでなく飼料添加も含まれるので、一般的なキャットフードは何かしらの添加物が含まれていることが多いため「無添加」ではなく「○○不使用」と表記されてある場合がほとんどです。

3点目は「ナチュラル」や「自然食」などの天然を謳っているものです。

基本的にペットフードは加工されて製品化されている加工品にあたるため、そのような表現の根拠がありません。

ただし「無農薬野菜を使用しています」などの原材料に関しては、事実であれば表記が認められています。

猫にとって最適のキャットフードを選ぼう

もちろん猫の種類や飼育環境によって状況は変わるため一概に正しいとは言えませんが、記述したポイントを購入の際に気を付けてみると猫の健康を保つのに役立つでしょう。

猫はペットの中でも寿命が長い部類なので、多くの時間を一緒に過ごすことができます。

より良いキャットフードを与えて楽しい時間を過ごされてください。