普段与えているキャットフードは、大袋で買う方が経済的で手間も少ないため大袋で購入する飼い主も多いでしょう。
しかし間違った保存方法で腐らせてしまえば元も子もありません。
正しい保存方法で保管し、キャットフードを長持ちさせましょう。
ドライフードの場合は封をして保管
開封したあとでも正しく保管すれば、ドライフードはウェットフードより長く保存できます。
ドライフードの保管で最も注意するポイントは空気です。
保管する時は、できるだけ空気を抜いて密閉してください。
空気はフードの酸化や湿気ってしまう原因になります。
フードの酸化は猫の健康を害するだけでなく、食感が悪くなったり風味が落ちてしまい、食いつきが悪くなる原因にもなります。
ドライフードの保管には、ジッパー付きの保存袋や購入時の袋のまま密閉できるステックジッパーを利用すると良いでしょう。
湿度対策に除湿剤を入れておくと湿度の高い梅雨の時期も安心です。
除湿剤は食料品店や大きな薬局などで購入することができます。
ドライフードを冷蔵庫に入れて保管すると取り出した時に袋が結露してフードが湿気る可能性があります。
冷蔵庫に入れるより、乾燥した涼しい場所で保管した方が痛みにくく保存に適しています。
ドライフードは開封後、しっかりと空気を抜いて密閉し直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。
開封後は1カ月前後で使い切りましょう。
ウェットフードの場合はパッケージから出して冷蔵
ウェットフードは缶やパウチに入れたまま保管するとカビやすくなります。
またフードの水気で缶の切り口が錆びてしまい、錆がフードについてしまうこともあります。
ウェットフードを保存する時は、フードを缶やパウチから他の容器に移して、空気に触れないようぴっちりとラップをして冷蔵庫で保管してください。
猫のフード用に密閉できるタッパーを用意するのも良いでしょう。
保管する容器には、確認しやすいように開封日を書いておきましょう。
ウェットフードは缶詰のままならばかなり長く保存できますが、開封後はすぐに悪くなってしまいます。
できるだけその日のうちに使い切ってください。
食中毒の心配があるので、3日以上たったものは猫に与えないでください。
どうしても長期間保存する必要がある時は、開封後すぐに密閉できる容器に移して冷凍保存してください。
ただし、ウェットフードは凍らせると脂肪分が固まるので、味が落ちてしまいます。
健康に問題はありませんが、猫によっては食べなくなってしまうのであまりオススメはできません。
冷凍、冷蔵したフードは冷たいまま与えると下痢などの原因になります。
常温に戻してから与えましょう。
子猫用粉ミルクは湿気に気を付けて保管
子猫用の粉ミルクは、湿度に十分注意して涼しい所で保管してください。
粉ミルクは湿度と温度にとても弱い食品です。
濡れた手で扱ったり、湿度の高い状態が続くと粉が固まってしまったり、すぐに傷んでしまいます。
乾燥した状態でしっかりと密封できるよう保存しましょう。
猫用ミルクを保存する時は、皮脂や汗がつかないように直接手で触ることは避けてください。
使用する時もミルクを溶かすためのお湯の湯気が容器に入らないよう十分注意する必要があります。
できるだけ空気に触れない方が良いので、容器は移さない方が良いでしょう。
粉ミルクは乾燥しているので、ウェットフードと違い缶のまま保存しても錆の心配はありません。
缶のふたをしっかりと閉めて日の当たらない涼しい所で保管してください。
湿度の高い時期は除湿剤を入れても効果的です。
除湿剤を手に入れるのが難しい場合は、吸水性の高い和紙や新聞紙を一枚入れておくだけでも十分な効果を得られます。
一度お湯で溶いたミルクは保存できません。
温かいうちに子猫に与え、余ったものは捨ててください。
食べ残しは保管しない
ドライフードでもウェットフードでも、一度でも猫が口を付けたエサは絶対に保存してはいけません。
少し口を付けただけだから、まだ食べるかもしれないからとそのままにしたり、人の食品もある冷蔵庫で保管するのは大変危険な行為です。
食べ残したエサには猫の涎がついているかもしれません。
猫の涎にはたくさんの雑菌が潜んでいます。
少しの涎でも時間がたつほど菌は繁殖してしまい、見た目からは想像のできないほど不衛生な状態になっています。
中には人間に感染するものもあります。
猫の健康だけでなく、人間にも影響を与えかねないので絶対にやめましょう。
食べ残したエサは保管せず、猫に与えてから30分以上たったら捨ててください。
ダラダラ食いのくせがついてしまうだけでなく菌が繁殖してお腹を壊す要因になります。
開封後のキャットフードを適切に保管して早めに使い切ろう
開封後のキャットフードを保存するうえで大切なことは、湿度と温度の管理です。
それぞれのフードにあった方法で保存してください。
しかし、どんなに正しい保存方法でもフードの劣化を止めることはできません。
できるだけ使い切れるよう買い過ぎに注意し、傷んでしまった時は潔く捨てましょう。