猫を飼っているとフード量をしっかりと管理したいという、飼い主の方が多くいます。

でも実際にどれくらいの量をあげれば良いか、分からない方もいるはずです。

では猫のフード量管理は、どのような方法で行えば良いでしょうか。

1.一日に必要な総カロリー量を計算する

猫のフード量を管理していくには、一日に必要な総カロリー量を把握しておきます。

具体的に成猫の場合、体重(kg)×80(kcal)で計算していきます。

一日に必要な総カロリー量が分かったら、さらに一回量を割って出します。

健康な成猫の場合、フードを2回から3回くらいに分けてあげると、良いとされています。

4kgの猫にフードを2回に分けてあげる場合、一回量は160kcalが適正量となります。

でも猫に与えるフードの適正量は、年齢や運動量などによって変わってきます。

運動不足気味の猫には、70kcalで計算した方が良い場合もあります。

また市販されているキャットフードはそれぞれ成分が違うので、種類によっても変わります。

キャットフードのパッケージには、グラムあたりのカロリーが表示されています。

これを見ながら、量を計算してあげるようにしましょう。

2.猫の年齢を考慮して、適正量を与える

前述したとおり、猫に与えるフードの適正量は、年齢によっても変わってきます。

そのため猫のフード量を管理していくには、年齢も考慮しながらあげることも重要です。

子猫の場合、発育のために、十分な栄養やカロリーが必要になります。

そのため、体重(kg)×100から250(kcal)で適正量を計算しましょう。

そして1歳になるまでに、少しずつカロリーを減らしていくようにします。

シニア猫の場合は、60kcalで計算していきます。

また子猫やシニア猫は、一日に3回から4回くらいに量を分けて、あげるようにしましょう。

特にシニア猫になると、一般的に若い時よりも食事量が減っていきます。

徐々に消化機能も衰えていくので、負担がないように配慮することが大切です。

3.おやつの量も考慮しながら管理する

猫のフード量を管理していくには、おやつの量も考慮していくことも重要です。

猫におやつをあげると、とても喜ぶので、あげている飼い主の方は多いです。

でも市販されているおやつは、意外とカロリーが高い物もあります。

またおやつを好むと、普段あげているキャットフードを、食べなくなってしまうこともあります。

これでは一日に必要な総カロリー量を、しっかりと計算して与えても意味がありません。

かえって健康面で問題が生じる恐れもあります。

健康な成猫におやつをあげる時は、一日に1回から2回くらいまでにしましょう。

またおやつをあげた時は、その分キャットフードを減らすようにしていきます。

具体的に一日に必要な総カロリー量の、1割から2割くらいを限度に、あげるようにしましょう。

4.猫が太ってしまったら、総カロリー量を減らしてみる

体質にもよりますが、猫は食べ過ぎてしまうと、すぐに太ってしまうことがあります。

現在は完全室内飼育の猫も多く、運動不足になりやすいので、注意が必要です。

猫の体重が増えてしまったら、ダイエットをする必要があります。

猫のダイエットは、適度に遊んで運動することも大切です。

でも猫の場合、運動だけで効果を出すことが難しい面もあります。

そのためフード量の管理が重要になります。

猫の体重が少し増えてしまったら、カロリーオフのフードを活用して、管理していきましょう。

一日に必要な総カロリー量から、20パーセント程度を目安に減らしてみます。

一度に量を与えてしまうと、脂肪をため込みやすくなるため、かえって太りやすくなります。

そのため数回に分けてあげるようにしましょう。

極端に量を減らし過ぎても良くありません。

猫が太ってフード管理が難しい時は、獣医師の指示に従って行うと良いでしょう。

5.病気の猫のフード量管理は、獣医師に相談する

猫は人間と同様、病気になってしまうことがあります。

特にシニア猫になると、病気になりやすくなるので注意が必要です。

猫が病気になったら、食事のコントロールも重要になります。

病気の内容や程度によっては、フード量や成分を考慮していく必要があります。

また場合によっては、獣医師の指導のもと、療法食が必要になるケースもあります。

腎臓病の場合、リンやナトリウムの摂取制限を、行わなければならないこともあります。

猫が体調を崩した時は、獣医師に食事についての相談を、しっかりとするようにしましょう。

獣医師の指示のもと、フード量や回数などを守って、猫の体調を管理していきましょう。

猫のフード量は、上手に調節していこう

猫の健康維持のため、フード量を管理していくことは、とても大切なことです。

フードをあげ過ぎてしまうと、体重が増えて肥満の原因になります。

肥満になってしまうと、様々な病気の原因になります。

でも量が少な過ぎても、十分な栄養を摂取できません。

年齢やキャットフードの種類などを考慮して、上手に量を調節していきましょう。