段々年をとってくると、食事に気を付けなくてはいけないのは、人間も猫も同じです。

シニアとなった猫にエサをあげる時には、いったいどういう点に気を付けたり、工夫しなければいけないのでしょうか。

シニア猫のエサのポイントを押さえて、健康を維持できるように気を配ってあげましょう。

あげ過ぎには要注意

今までよりも少し量を減らして、エサをあげるようにしましょう。

年をとってしまうと、それほど動くこともなくなります。

そうすると、食べる量が今までと同じだと、太ってしまい、肥満体形になってしまいます。

肥満は万病のもととなりますから、そうならないように、エサは今までよりも少なめにあげるようにしましょう。

今までと比べて8割くらいがベストとなりますが、個人差もありますので、様子を見ながら調整しましょう。

また、急にエサの量を減らしてしまうと、猫もストレスを溜めてしまいますから、段々と減らしていくようにするのがベストです。

年をとって活動量が減ってきたなと思ったら、エサのあげ過ぎには注意しましょう。

そして適正な分だけおいしいエサをあげて、健康維持に努めてあげましょう。

歯が弱ってきたら固いものは控える

堅いキャットフードなどは、シニア猫は食べられなくなってきているのかもしれません。

堅い食べ物ばかりエサとしてあげてしまうと、シニア猫はなかなか食べられず、段々と痩せてしまって、体力も落ちてしまいます。

せっかくエサを食べたいのに、もうそれを噛み砕く力がなくなっているのです。

そのままだと、猫はどんどん弱ってしまいます。

そういう時は、例えばキャットフードをすりこぎでつぶして食べやすくしてあげたり、シニア猫専用の柔らかめのキャットフードに変えてみるのも良いですね。

そういう風に食べやすい工夫をしてあげることで、シニア猫はちゃんと栄養を取ることができます。

また、シニア猫でも食べられるような、そんなエサにチェンジしてみるのも良い方法です。

エサを食べやすい状況を作っておく

シニア猫が安心してエサを食べられるように、エサを食べやすい状況を作っておくことも大切なことです。

シニア猫のエサのポイントとして、はずせないことです。

シニア猫は、段々年をとってくると、足腰が弱ってきます。

そうなると、頭を下げて床のお皿のエサを食べるのがしんどくなってきます。

体に負担がかかってしまい、上手く食べることができません。

そういう時は、少し高さのある台の上にエサを置いてあげましょう。

そうすれば、シニア猫でもエサが食べやすくなって、食べる量が減ることもないはずです。

また、他に何頭も猫がいると、シニア猫は若い猫に負けてしまって、エサを取られてしまうことがあります。

若い猫の方が当然早く自分のエサを食べ終わります。

そしてまだシニア猫が食べていると、それを奪ってしまいます。

シニア猫がそれをガードするのは、なかなか難しいことです。

飼い主の方で様子を見ていて、場合によっては若い猫とは別の場所で、エサをあげるようにしてみましょう。

何回にも分けてエサをあげる

猫も年をとってくると、一回に食べれる量が減ってきてしまいます。

今までは一日三回と決めていたとしても、年をとったら好きな時に食べれるようにしてあげましょう。

朝食べても、それほどの量が食べられずにいて、しばらくするとお腹を空かしているかもしれません。

家の中なら、いつでも食べられるように、猫のお皿にある程度補給しておいてあげましょう。

ただ、一日で食べる量は、くれぐれもオーバーしないように気を付けましょう。

肥満になってしまうと、シニア猫の体に負担がかかってしまうからです。

また、シニア猫は腎臓に問題を抱えていることもよくあります。

腎臓が悪い場合は、塩分をたくさん取らないように気を付けたり、水分は多めにとるようにしたりと、色々注意しなくてはなりません。

定期的に動物病院で体調や腎臓の様子をチェックしてもらい、その猫の体調に合わせたエサをあげるようにしましょう。

シニア猫が食べやすいエサと環境を整えよう

シニア猫のエサのポイントには色々な物がありますが、その全てが体調を維持してより健康に生活するということにつながります。

どんな生き物でも、年をとったら色々と気を付けてあげることが増えるのです。

そのポイントを上手に押さえて、より猫が安心してエサを食べることが出来るように、気配りしてあげることが、きっと何よりも大切です。