猫がクシャミや鼻水をする場合、何らかの原因であることが考えられます。
それはアレルギーによるものであったり、ウイルス感染によるものであったりするものです。
特にウイルス感染についてはそれが口内炎にまで発展し、ご飯を食べられなくなって衰弱死する危険があります。
そんな猫にオススメなキャットフードを紹介します。
1.ハッピーキャット シーフィッシュ
安いペットフードにはトウモロコシや小麦、大豆などがたくさん使われています。
それはメーカーがカサ増しして利益を上げるための措置であり、これらの穀類は猫の栄養にはほとんどなりません。
タンパク質がメインの栄養源である猫にとって、穀類の配合は消化・吸収できない無駄なものだけではなく、下手をするとそれがアレルゲン(アレルギーの原因物質)になることさえあります。
こちらのキャットフード(ドイツ製)はそんな穀類を全く配合していない“グレインフリー”であり、魚肉や鶏肉、イチジクなどを配合し猫の栄養バランスに配慮して作られたものです。
このキャットフードの中に含まれるオメガ3・オメガ6脂肪酸などは、愛猫の皮膚や体毛をシルクのような艶やかさで保つのに役立ちます。
また、カルシウムやリン、ナトリウム、タウリンなどは愛猫の身体を健康に維持する上で、とても役立つ成分になります。
使われている食材は人間が食べるものと同等の基準を適用された“ヒューマングレード”をうたっています。
しかし、原材料名には“フィッシュミール”と“チキンミール”という表記があり、これは肉類の副産物を意味する言葉です。
新鮮な肉よりもやや劣る肉が使われている可能性があります。
その点を踏まえた上で購入しましょう。
2.カナガン
イギリスで生産されているカナガンは、グレインフリー(穀物不使用)な上に人工添加物を使用しておらず、さらに健康で新鮮な肉を使用している特徴のあるキャットフードです。
アレルギー対策として優秀なキャットフードであるといえます。
猫にとっては穀物だけではなく、この化学合成された人工的な添加物というのもアレルギーの原因になり得ます。
そして鶏肉は、平地で元気いっぱいに飼われた鶏を使用し、生肉と乾燥させた肉の2種類を使用しています。
したがって、きわめて自然に近いキャットフードであるといえます。
この他にも様々な栄養成分が配合されていて、例えば海藻はミネラル分を多く含み、それが甲状腺機能のサポート(代謝の安定)やキレイな体毛などを実現します。
そしてマリーゴールド、カモミール、クランベリーなどの成分は、抗酸化作用や抗菌・抗炎症作用にリラックス鎮静作用などがあります。
それでクシャミや鼻水が止まり、美味しいフードを食べて気持ちを落ち着かせることができれば、愛猫にとっては至福のひと時になるでしょう。
3.プリスクリプション・ダイエットt/d(猫用)
ウイルスが原因の感染症(猫インフルエンザ・猫ウイルス性鼻気炎・猫カリシウイルスなど)を患ってクシャミや鼻水が出ている場合、それが悪化すると、口内炎を発症する可能性があります。
そうなる前に動物病院に連れて行き、しかるべき処置をしてもらう必要があります。
この他にも口内炎を悪化させる要因として“歯石の付着”があります。
クシャミや鼻水の軽減には直接関係ありませんが、感染症悪化と歯石付着(歯肉炎)のダブルパンチによる口内炎になるのを防止するためには、歯石除去用のキャットフードを食べるのが有効です。
このプリスクリプションは特殊構造の粒をしていて、噛んだときに粒が割れずそのまま歯全体を包み込み、粒から歯を抜くときに歯垢も一緒に取れるという構造になっています。
歯垢が落ちれば口内炎発症のリスクは低減し、また愛猫の体全体に健康的な作用を及ぼすメリットもあります。
なぜなら歯垢に繁殖する細菌が歯を通して全身に行き渡らずに済むからです。
鼻水やクシャミといった感染症にかかっている場合は体の抵抗力が重要になりますので、そういう意味でも効果があるでしょう。
4.ロイヤルカナン(歯垢・歯石除去用)
ロイヤルカナンシリーズには療法食があります。
この中に歯垢や歯石を取り除くためのキャットフードがあり、その粒の形状が歯垢・歯石の除去に一役買ってくれるようになっています。
その形状のおかげで、猫がある程度の時間をかけないと噛み砕けないようになっていて、その間に歯の表面に付いたカスが取り除かれます。
そうすることで歯の表面はピカピカになり、細菌が繁殖する原因となるエサがなくなることによって、口腔内の衛生は保たれ、免疫力が増加し、ひいては体全体の健康に資します。
ただロイヤルカナンについては、原料にやや質の低い肉が使われていたり、化学合成された人工的な添加物が配合されていたりします。
それがもとでアレルギー症状が悪化したり、逆に歯の部分にカスが付着したりといったことも考えられますので、もしそのような現象が起きた場合はすぐに使用を中止しましょう。
くしゃみや鼻水を出している猫用にフードを選ぼう
ここまで見て分かったように、猫のクシャミや鼻水は口内炎を患うかもしれない危ない兆候であるということでした。
素人判断でキャットフードにだけ注意していればいいとは思わずに、動物病院に連れて行きましょう。
専門家の知見と治療を並行しながら、キャットフードにも気を付けてあげるのがより効果的です。
そうすることでより確実に愛猫の健康を守ってあげることができ、寿命も延ばしてあげることができるでしょう。