猫に発生するノミはなかなか駆除が難しい、やっかいな寄生虫です。

ノミの吸血による痒みのストレスは、猫の健康にも悪影響を与えます。

また、ノミが多い場合は貧血の原因となることもあります。

その上、他の寄生虫や伝染病を媒介することもあり、できるだけ駆除することが望ましいのです。

そこで今回は、猫に住み着いているノミの退治法についてご紹介します。

ノミは地面から飛んでくる

ノミを退治するには、まずはノミの性質について知る必要があります。

猫につくノミはそのままずばり「ネコノミ」と言われる種類がほとんどです。

しかし名前に反して実は猫だけではなく、犬などにも寄生します。

「イヌノミ」という種類のノミも存在しますが、犬に寄生しているノミの多くは実はネコノミです。

また、イヌノミも犬以外、猫など他の動物に寄生することができます。

つまり、猫と犬を両方飼っている場合は、同時に両方のノミの対策が必要です。

成虫は人間からも吸血します。

地面にいるノミが取り付きやすく、特に素肌が露出している足首などが吸血されがち。吸血されると赤い跡が残ったり痒みを生じます。

しかし、人に寄生、つまり体の表面で産卵や幼虫になったりすることはまずありません。

高温多湿を好み、初夏から秋にかけて数を増やし、以前は冬をサナギなどで越していました。

けれど最近は暖房などのおかげで年中繁殖しているようです。

雌は毎日10個以上もの卵を産むことができ、幼虫、サナギを経て三週間ほどで成虫になります。

また、宿主から落ちたノミは他の動物が近づくと、20センチから30センチもの距離をジャンプしてその動物に取り付きます。

そのため、なんの対策も行わないとあっという間に数を増やし、他の猫に寄生が広がったり、人間の足なども吸血し始めます。

ノミ駆除薬を使う

ノミは猫や犬などの体の表面でしか繁殖できないため、やはり対策の中心は、猫のノミをいかに退治するかになります。

ノミの駆除にはやはり駆除薬が効果が高く、持続性があり、皮膚に垂らすスポットオン式と言われるものと飲み薬があります。

飲み薬は根本的にノミの成長を阻害するという利点がありますが、効果が出るのに時間がかかったり、飲ませる手間もあるので、スポットオン式が主流です。

効果が高く、比較的安全であると言われるスポットオン式の薬剤ですが、薬ですのでやはり使い方には制限がある場合があります。

例えば生後間もない子猫などには基本使えません。

猫の状態によっては薬剤をあまり使わないほうが良いこともあります。

かかりつけの獣医の説明をしっかりと聞いて、正しく使用するようにしましょう。

ノミ取りクシを使う

ノミ取り用の目のつまったクシが市販されています。

すいた時にその目でノミを取ることができ、短毛種ならある程度の効果があります。

しかし、毛足が長い猫の場合は隠れ場所が多いので、取り除くのは難しくなります。

また、すべてのノミをクシで取り除けるわけではありませんので、あくまで補助的なものです。

しかし、何かの理由で薬などを使えない場合や使いたくない時には有効です。

取ったノミは中性洗剤を混ぜた水につけるなどして殺しましょう。

潰してしまうと中から卵が飛び散って、よりノミが広がる場合もあります。

ノミとりシャンプーを使う

ノミを取ることを目的としたシャンプーもあります。

猫の体を洗うときに一緒にノミを落とすことができ、通常のシャンプーと入れ替えて使えるので便利です。

しかし、強い殺虫効果があるわけではなく、ノミの活動を弱める程度のものなので、動かなくなったノミをしっかりと洗い流す必要があります。

もしノミが残るとまた活動を始める場合があります。

普段のノミの駆除や予防としては、手間の割に効果が薄めかもしれませんが、なんらかの理由でノミがついてしまった場合や、猫のノミの数を一気に減らしたいような場合には有効な方法です。

例えば野良猫などを保護して、なるべく多くのノミを早く駆除したい場合などに良いでしょう。

いろいろなノミ取り製品がある

ノミとり効果のある薬剤をつけた首輪も、いろいろな種類が市販されています。

安価で長期間効果があるのが特徴です。

ただし、必ずしも効果が高いわけではありません。

また、猫によっては匂いなどを嫌がる事もあります。

体質的に合う猫に、他の方法が難しい場合や補助的に使う場合には良いかもしれません。

他にもノミ取り粉などと呼ばれる粉末状の製品もあります。

これは猫の体にふりかけてノミを駆除するものです。

猫が粉を舐めないようにしたり、全身くまなく粉を行き渡らせたりする手間があるので、使う場面は限られるかもしれません。

こまめな掃除が重要

猫が活動できなくなると、ノミは繁殖ができないためにだんだんと数を減らしていきます。

しかし、せっかく減らしても部屋の中にノミが残っていると、それがまた猫にとりついて、駆除が終わったと思っていたらまた増えてしまうという結果になりかねません。

それを防ぐには、やはりこまめに部屋の中を掃除してノミを取り除くことが重要です。

定期的に煙のタイプの殺虫剤を用いて、ノミを駆除するのも効果があります。

ノミを見かけた場合もガムテープや粘着式の掃除機などで、なるべく取るようにしましょう。

ネコノミの寿命は1、2ヶ月と言われています。

ノミが猫からいなくなったとしても、少なくともそれぐらいの間は部屋の中のノミに注意しなければなりません。

猫のノミ対策をしっかりとしよう

猫にノミがいるかどうかは、毛の間にノミのふんがあるかどうかでわかります。

毛の間に小さな赤黒い塊があると、それはノミのふんである可能性が高いです。

ノミのふんはもとは猫の血液であるため、水につけると赤くにじむことで区別できます。

猫にノミがいなくなったかどうかを確認しながら、ノミへの対処をしていきましょう。