猫を飼っている人は悩む経験が多い、目薬のさし方。
猫は瞳がビー玉のように少し出ているため、目が傷つきやすい動物です。
ウイルスでの炎症や猫同士のケンカなどで傷ついた目は、病院へ行くと大抵目薬を処方されます。
家で飼う際には、目薬をさす機会はあるかもしれません。
そんな時のために、今回は猫へ上手に目薬をさす方法をご紹介します。
猫の体を固定させる
猫は目の前で動くものをおもちゃだと思いがちです。
飼い主の手に持っているものなら、なおさら「遊んでくれるんだ」と思ってしまうでしょう。
ならば目薬をさそうとすると遊び道具と間違えて、体が動いてしまうのも仕方のないこと。
ですので一旦動きを止めることが最も重要だと言えます。
まずお腹を上にして抱き、猫の体を両足で挟みます。
そして両方の前足を片手で固定し、目薬をさす方の手の平で頭を固定します。
身動きが取れなくなった隙にサッとさして終了です。
逃げたがることがあるので、できるだけ作業をスムーズに行うことがポイントです。
横からさす
たとえ大人しい猫だったとしても、上手く入らなければ何をしても意味がありません。
一度嫌がってしまうと、しばらく避けられる可能性もあります。
「しばらく触らないで」オーラを出されたら、もう手が出せません。
そんなことにならないように、簡単に目薬をさす方法をお教えします。
上手くさせない時は目薬を寝かせて瞳と並行にし、目の横からさします。
横からさすことによって、猫からは目薬の存在もあまり見えませんし、近距離でさすことができます。
そのため、失敗があまりなくスムーズに終えることができます。
目薬をさす際は興奮している状態を避けるようにしましょう。
寝てる隙にさす
寝ている時は、なんと言っても大人しい。
これほど絶好のチャンスは無いかもしれません。
何をしても嫌がる猫には、最終手段です。
寝ている時は体を固定する必要もなく、起きている時よりも簡単に目薬をさすことができます。
まぶたを少し開くと白目が見えることがありますが、ちゃんと瞳(傷ついた部分など)に薬がいく方が良いですよね。
ですので、起きたての少し瞳が見えた瞬間に、サッとさして終了します。
ですが、愛する我が猫が寝ている姿は本当に愛くるしいですよね。
そんな愛猫を目薬で起こすことはためらわれるものです。
起こされるのは猫側にとってもストレスになるので、目薬はできるだけ起きている時にさした方が良いでしょう。
エサで釣る
何をしても嫌がる、どうしても言うことを聞いてくれないときは、欲求の一つである食べ物で釣る方法もあります。
いつも食べているものでも良いですし、好物があればそちらの方が効果的でしょう。
固形のエサでしたら一粒つまみ、猫の目に映る場所まで持っていきます。
粘性のエサなら缶を見せても良いかもしれません。
かつお節の袋や、小袋に分けられているものを振ってみても良いですね。
そして猫がエサに気付き集中している間に目薬をさしてしまいます。
集中のポイントとしては、目の瞳孔が開き、まん丸な目になっている時がタイミングです。
好きなものには集中してしまう、人間と同じものが垣間見えます。
チューを嫌がった瞬間にさす
猫を飼っている人は一度はしてしまう、猫への熱いチュー。
受け入れてくれる時もありますが、そのうち嫌がって前足で顔を押さえつけられることはありませんか?
もしかすると初めから嫌がられることもありそうですね。
いつもなら悲しい現実なのですが、目薬をさすとなればチャンスです。
突き放されたその瞬間の距離は、猫の瞳が見えるベストポジションです。
猫も手がふさがっているので固定する必要もありませんし、ついでに肉球を嗅ぐこともできます。
まさに一石二鳥の方法ですね。
猫にとってはめんどくさい、嫌な瞬間ですが、飼い主にとっては嬉しい、お得な瞬間になるでしょう。
2人でさす
一人で目薬をさすことは、やはり負担がかかります。
力が入りすぎて痛がり、爪で引っ掻かれたりあるいは噛まれたりもするかもしれません。
特に女性は男性よりも力が少ないため、逃げられてしまうリスクも多くあります。
他に誰か人がいるときは、2人でさすのが一番楽な方法です。
暴れん坊の猫でも、一人が体を押さえて一人が目薬をさせば、すぐに目薬は終了です。
先ほど述べたように体を固定させ、横から目薬をさす方法をより早く進めることができます。
2人で目薬をすることはとても楽ですが、助っ人がいなくてはなりません。
2人の都合などさすタイミングなども考慮することが大切ですね。
猫のストレスにならないように目薬をさそう
猫も感情があるので、嫌がったり怒ったりします。
そんな猫の感情をどのように取り除くか、紛らわすことが出来るのかを考える、それが重要な点になります。
ずっとキレイな瞳でいてもらうためにも、目薬をさす方法を知識として頭の片隅に入れてみてはいかがでしょうか。