猫が毛の固まりを吐いた時に考えられる理由

最終更新日:2017年7月17日

猫は突然毛の固まりを吐き出すことがあります。

苦しそうに見えますがこれは正常なことなのでしょうか、それとも何か病気なのでしょうか?

猫が毛の固まりを吐く理由や、注意すべきチェックポイントをご紹介します。

1.猫が毛の固まりを吐くのは正常なこと

猫は突然毛の固まりを吐き出すことがあります。

お腹を波打たせて苦しそうにして「ゲー」っと吐くので、見ている方は驚きますが、その後猫はすっきりした顔で何事もなかったかのように行動します。

猫が毛玉を吐きだすのは普通のことで、病気ではありません。

毛づくろいをしたときの毛を飲み込んでいて、胃の中に溜まった毛をあとで吐き出すのです。

猫は自分で毛づくろいをしますが、一日の起きている時間の25%は毛づくろいに費やしています。

ザラザラした舌で長時間毛をなめるので、かなりの毛を飲み込んでしまいます。

2.毛を吐けないと毛球症になる

猫が毛を吐くのは自然のことなのですが、毛を吐けないで消化器官に溜まると「毛球症」になります。

食欲不振、吐こうとするけれど吐けない、便秘、腹部膨満、腹部に触れられるのを嫌がるなどの症状が起きて、さらに悪化すると腸閉塞を起こして命にかかわる場合があります。

毛を吐くことができない場合は、ヘアボール除去用のサプリメントやねこ草を利用したり、植物繊維が多いフードを与えて対処します。

それでも効果が出ない場合や重症の場合は外科手術で毛球を除去します。

猫が吐こうとしても吐けない動作を繰り返しているときは毛球症の可能性があるので、必要なら処置をしましょう。

3.普通どれくらいの頻度で毛を吐くのか

毛玉を吐く頻度は猫によって違っていて、何年間も一度も吐いたことがない猫もいれば、毎週吐く猫もいます。

全く毛を吐かないと胃の中に毛玉が溜まっているかというとそうとも限らず、猫によっては毛を飲み込んでいないこともあり、飲み込んでいても便と一緒に排泄していることもあります。

また長毛種と短毛腫で吐く頻度が違います。

長毛種では70%以上が1年に1回以上毛を吐くのに対して、短毛腫では50%超ほどです。

1年に2回以上毛を吐く猫の割合は、長毛種で50%を超えるのに対して、短毛種は20%超です。

どれくらいの頻度までが正常か?というのは難しいところです。

しかし、毎日吐いたり、一日に複数回吐くことを頻繁に繰り返すようだと、胃腸に負担をかける上に体力を消耗するので、望ましい状態ではありません。

以下に毛を吐きすぎる場合の理由をいくつかあげました。

4.毛を吐きすぎる理由.ブラッシング不足

毛を多く吐く猫は、たくさんの毛を飲み込んでいる可能性が高いです。

ブラッシングが不足していると、猫は自分で抜け毛をなめて飲み込んでしまいます。

毛が長い猫は特にブラッシングをこまめにして、余計な抜け毛はできるだけ取り除いてあげましょう。

特に春の換毛期は毛がたくさん抜けるので、丁寧にブラッシングをしましょう。

猫がブラッシングを嫌がる場合は、毛球症を防ぐために毛をカットするのも選択肢の1つです。

5.毛を吐きすぎる理由.胃腸障害

吐いたものに毛が混ざっているので毛玉を吐いたのかと思うと、実は他の消化器の病気で嘔吐していて、たまたま嘔吐物に毛が混ざっているだけのこともあります。

感染性の胃腸炎、食物アレルギー、胃腸の慢性的な炎症、寄生虫などが嘔吐の原因になっていることがあります。

毛玉を吐いているだけだと思っていると、実は病気が隠れていることがあるので、頻繁に吐くときには注意しましょう。

胃腸の病気があるときには食欲不振、元気喪失、下痢などの症状もあらわれるのでチェックしましょう。

6.毛を吐きすぎる理由.ダニ・ノミや皮膚病

皮膚にトラブルがあると、猫は気にして何度もなめて、その結果多くの毛を胃に送り込むことになります。

ダニ、ノミなどがついていたり、皮膚に炎症があると、猫は頻繁に毛をなめます。

また皮膚の炎症によって脱毛が起こると、余分な抜け毛も飲み込むことになります。

ブラッシングをするときに猫の皮膚をチェックして、問題があれば根本的なところから治療しましょう。

7.毛を吐きすぎる理由.ストレス

ストレスをためている猫は、毛づくろいの頻度が異常に多くなり、多くの毛を飲み込むことがあります。

毛をなめるだけでなく自分で毛をむしってしまって、放っとくと禿げてしまうこともあります。

そして大抵の場合、頻繁に毛を吐き出します。

このようなストレスからくる脱毛症は、後頭部や背中など自分で届かない範囲以外に起こるので、皮膚病と区別することができます。

ストレスの原因は、飼い主の愛情不足、生活環境の変化、多頭飼いの他の猫との関係、エサが変わった、気に入ったものがなくなった、などいろいろ考えられます。

猫がストレスをためていたら、その原因を確かめてストレスのもとになるものを取り除くようにしましょう。

猫が毛の固まりを吐いたときには

猫が毛の固まりを吐くと、慣れない飼い主の方は驚かれるかもしれませんが、これは猫にとって自然なことで病気ではありません。

ただ吐きそうで吐けない動作を繰り返して食欲不振や便秘を起こすときは毛球症かもしれません。

また頻繁に吐きすぎるときにも問題があるかもしれないので、猫の様子を見てチェックしましょう。

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