あなたの猫のお口が臭いと思ったことはありませんか?
大好きな猫でもお口が臭いと、スキンシップの妨げになることすらありますよね。
そこで、猫の口が臭い時の対処法についてご紹介します。
フードを変える
ご自宅でまず簡単にできる事として、フードを変えることがあります。
食べた物のカスが歯の間にたまり、歯垢となり、それが歯石となります。
歯垢や歯石の周りには細菌がたくさんついています。
そしてそれが臭いの原因となります。
猫のフードには大きく分けてやわらかいウェットタイプのものと、カリカリのドライタイプがあります。
ドライタイプなどの硬いフードは歯の間に食べかすが溜まりにくく、臭いも残りにくいので、もしもウェットタイプをあげている場合はフードを変えることでお口の臭いが軽減するかもしれません。
おやつでは猫用の歯磨きガムなどもあります。
同じように、硬いおやつなども効果があるでしょう。
また、体の臭いを軽減するフードなどもあるようです。
猫はグルメといわれ、好みもあると思うのでいろいろ試すのも手でしょう。
フードを変える時に、急に変えてしまうと食べなかったりお腹を壊すことがあるので、新しいフードを少しずつ混ぜながら様子を見る事がポイントです。
歯磨きグッズを使う
他にご自宅でできることに歯磨きがあります。
今はペットショップやホームセンター、動物病院などでペット用の歯ブラシを売ってあります。
歯の隙間にたまったカスは、なんと2~5日で歯石になるといわれています。
歯石は字の通り石のように硬いので、歯石になってしまうとなかなか取ることが難しくなってしまいます。
そのため理想は毎日歯磨きをすることが大切です。
しかし、子猫の時からお口のケアされ慣れている猫は別として、ほとんどの猫はお口を触られるのを嫌がるのではないでしょうか?
ましてや歯ブラシをお口に入れられようものなら、逃げ出してしまうかもしれません。
そういった場合には、手にガーゼを巻きつけたり、軍手をはめて歯をこするだけでも効果はあります。
リラックスしたときなどに、まずはお口に触ることから少しずつ慣らしていくと良いと思います。
どうしても嫌がるようであれば、ジェルタイプのお口に垂らすものや、フードに混ぜるものもあるようです。
猫に合ったものを試してみると良いでしょう。
歯石を除去する
今まで紹介してきたものはどちらも歯垢には効果がありますが、歯石になってしまっている場合には動物病院で歯石を取ることが一番効果的です。
無麻酔で除去する場合と全身麻酔をかけて除去する場合があります。
歯石があまりついていなかったり、とても大人しくて口を触られることに慣れていれば無麻酔で除去することもあると思います。
しかし、猫は人間のように「あーん」と口を開けてはくれないので、多くの場合全身麻酔を使っての処置になります。
その時にひどい歯周病で歯がグラグラしている時などは、抜歯をすることもあります。
全身麻酔というと不安になられる方も多いと思います。
全身麻酔は体への負担はゼロではないですが、全身麻酔をすることで、動いてしまい口内を傷つけるようことがなくなるので安全に歯石を除去することができます。
また、歯石を除去すると同時に、普段は見れないお口の中をチェックしてもらうことができるので、口内炎や腫瘍などの発見にもつながります。
しかし、歯石を除去しても、歯垢や歯石は繰り返しついてしまうので、処置をした後もケアしてあげることが大切です。
健康診断をする
ただの口臭で健康診断?と思われるかもしれませんが、口臭が病気のサインということもあるのです。
口内炎や口腔腫瘍などお口の病気だけでなく、腎疾患や感染症などの全身の病気が見つかることもあります。
歯石は2~3歳頃からつき始めるといわれています。
ひどくなると食べる時に痛がったり、薬を飲み続ければならなくなることもあります。
そうなる前に、定期的に動物病院でお口を含めた全身のチェックをしてもらうことで、病気の早期発見につながります。
ときどき猫の口臭をチェックすることが大切
このように、猫のお口が臭うことには、いろいろな原因があります。
時々、変わったことがないか猫のチェックすることが大切です。
歯石になってしまうとなかなかご自宅での除去は難しいので、歯石になる前にしっかりとケアしてあげましょう。
また、もし動物病院で歯石除去をしてもらっても、ケアをしないでいると歯垢や歯石はまた繰り返しついてしまいます。
ご自分の猫に合ったケアを見つけておくことも大切です。