猫と犬を同時飼いする際の注意点

犬や猫は癒しを与えてくれる動物であり、家庭でも可愛がられています。

どちらかを単体で飼うこともありますが、両方を一緒に飼っている場合もあります。

しかし犬も猫も、どちらも飼い主にはかけがえの無い存在ですが、実は一緒に飼育することで、トラブルを起こす可能性もあります。

犬と猫を一緒に飼う際には、どのようなことに注意すれば良いでしょうか?

どちらが先に家に来たかという点に注意

例えば犬を先に飼育していた場合には、後から来た猫に対して、焼餅を焼く可能性もあります。

特に仔猫だった時には、犬は飼い主に対して忠実で大きな信頼を寄せていますので、激しい焼餅を焼いて、仔猫を苛める可能性もあります。

このようなことを避けるためには、出来るだけ仔猫のうちは犬と隔離するようにしましょう。

また、猫の方が先だった場合には、犬とは違い、あまり焼餅などを焼かないため、犬の存在を特に気にしない仔もいます。

けれど、縄張り意識が強いので、縄張りに犬が入ってきたと認識すれば、威嚇したり、引っ掻いたりする可能性もあります。

こちらの方も、仔犬のうちは猫と隔離しておくほうが良いでしょう。

ご飯は離して与えるように注意

犬と猫が並んでご飯を食べている仕草は、傍目から見ればとても可愛らしいものです。

しかし、この食事の時にもトラブルが起こる場合もあります。

例えば、キャットフードの方がドッグフードよりも脂肪分や味付けが濃くて美味しいため、犬が猫の餌を奪ったりこともあるようです。

このようなことから、犬が肥満になってしまったり、猫が食事が出来ずに痩せてしまうなどの恐れもあります。

まず、食事の場所はバラバラに隔離し、食事の時間なども一緒になることを避けるようにしましょう。

猫の爪は必ず手入れしておく

犬も猫も、仲良しになるとお互いにじゃれ合い、二匹で追いかけっこをしたり、甘噛みをし合ったりすることもあります。

この時に注意したいのが、爪です。

特に猫は爪が鋭いため、犬を傷つけてしまうこともあります。

じゃれ合ううちに、犬の眼を傷つけたりすることが起こらないためにも、猫の爪はきちんと手入れしましょう。

先に住んでいる方を優先すること

仔犬や子猫は、とても愛らしいものであり、どうしてもそちらに関心がいってしまいます。

また、先に飼育している犬や猫の場合には、やはり年が上のことが多いため、どうしてもないがしろにしてしまうことも少なくありません。

どちらかばかりを可愛がると、愛情が向けられない方の仔が、寂しい思いをしてしまい、可愛がられている方に対して、敵意を持つこともあります。

そのため、先に住んでいる仔には、しっかりと愛情を向けてあげることが大事です。

犬も猫も、二匹とも、ギュッとハグしてあげて、思いっきり遊んであげましょう。

また、飼い主だけでなく、その家族も一緒に住んでいる場合には、家族もどちらかをひいきしないように注意しましょう。

生活環境は常に清潔にしておく

犬や猫が一緒に暮らす際には、犬や猫の寝床は常に清潔にしておくことが大事です。

犬の犬種によっては、季節の変わり目に抜け毛が激しいこともあります。

例えば、柴犬などの日本犬は、昔に比べると室内飼いをする機会も多くなりましたが、抜け毛が多いため、こまめにブラッシングをしないといけません。

そのため、抜け毛によって寝床や部屋などもほこりなどで汚れやすくなりますので、毎日掃除機などを掛けたりするようにしましょう。

さらに、犬や猫の寝床はダニなどを寄せ付けないために、天日に干したり、ダニ乾燥機などを掛けてキレイにしてあげましょう。

他にも、犬の場合には外の散歩でダニやノミなどを持って帰る可能性もありますので、ダニ、ノミ退治薬やフィラリアの薬などは、きちんと投薬するようにしましょう。

犬と猫が認め合うまで注意し続ける

このように、犬と猫を一緒に飼うことは、色々な注意点があります。

けれど、一緒に飼うことで、犬と猫の可愛らしい仲の良い姿も見ることが出来ます。

それに、犬が先に家にいたとしても、年月が経つと自己主張の強い猫の方が、いつの間にか主導権を握っていることも少なくありません。

しかし、その頃には、犬も猫もお互いを大事なパートナーと認めていることも多いでしょう。

犬と猫が喧嘩してしまい、飼い辛い環境を作らないように注意しましょう。