あなたは犬が地面を掘っているのをみたことがありますか?
外で実際に、土を掘っているのをみたことがないにしても、サークルやゲージの中に敷かれたタオルや毛布をカキカキ、まるで穴掘りのようにかいているのをみたことはあると思います。
では、なぜ犬は地面を掘るのでしょうか。
今回は犬が地面を掘る理由をご紹介します。
巣穴をつくるため
犬は本来、巣穴に住んでいたと言われています。
人間の飼い犬となった今、犬小屋や、サークル、ゲージなどがその巣穴の代わりとなっています。
飼い主に安心できる寝床を用意されてはいますが、やはり本能から巣穴を作ろうとして地面を掘っていると言われているのです。
ちゃんと安心できるところ用意してあげてるのに、なんて残念な気持ちにならなくても、本能ですので安心しましょう。
寝床をつくるため
犬をよくよく観察してみて下さい。
地面を掘ったあと、そのあとに満足そうに寝ていませんか。
実際に土を掘っている犬を見ると、分かりやすいと思います。
ちゃんと自分のサイズにあった穴を掘り、お尻をキレイに入れ込んで寝ています。
寝床を作るという意味でも、犬は穴を掘るのです。
体温調節のため
夏の地面を想像してみてください。
表面がとても暑くなっています。
ですっが、そこを掘れば、とっても冷たい土が出てくるのをご存知でしょうか。
信じられない方は一度掘ってみてください。
夏の暑い日や、遊び終わって体温が上がったあとも、地面を掘っている姿をよく見かけます。
そして、そこに寝そべりお腹を冷たい土の部分に当てています。
人間でいう、冷却シートのようなものです。
犬は穴を掘ることで、冷たい部分を作り出し、それを体に当てることによって、体温を下げているのです。
遊んでいる
犬を外に出してあげると、嬉しそうにかけまわり、そして地面を掘り出します。
実は、穴を掘ることで遊ぶ犬もいるのです。
嬉しくて興奮しているので、凄い勢いで地面を掘っていると思います。
名前を呼んでも、聞こえてないかのように一生懸命です。
まだ人間に飼われていなかった時代は、地面も立派な遊び道具だったのですね。
何かを隠す
よく、犬が骨を土の中に隠す、なんて言いませんか。
漫画やアニメではよく見かけますが、実際に見た方は少ないのでは?。
けれど、犬の本能から考えれば、食べ物を誰にも取られないような場所に隠すことは考えられること。
その本能が残って、地面を掘っているのも考えられます。
何かを見つけるため
先程何かをかくすためと説明しましたが、何かを見つけるためでもあるとも考えられます。
何故なら土の中にはたくさんの生き物がいるので、本能的に穴を掘り、獲物を得ようとしているのです。
飼い犬となった今では、美味しいご飯を毎日与えられ、獲物を得る必要はないですが、まだ自然界にいた頃には大切な動作だったのです。
飼い主の気をひくため
飼い主さんの気をひくために、地面を掘る犬もいるようです。
しっぽをクルクル追いかけ回すのも、ストレス以外ですと、飼い主さんの気をひくためだと言われています。
しっぽを追いかけるのと同様、飼い主さんの気をひきたくて一生懸命地面を掘り、「見て、見て、こんなに掘れて凄いでしょ」と言っているのかもしれません。
そうだとしたら、とても可愛らしいですよね。
ストレスのせい
これは少し残念な理由ですが、ストレスや、欲求不満も考えられます。
カーペットや、せっかく敷いてあげた毛布などが、ボロボロになるくらいガリガリと掘っていたら、それはストレスかもしれません。
大事な愛犬がストレスが溜まっているなんて、とてもかわいそうですよね。
何故ストレスが溜まっているのか、遊びが足らないのか、逆に構いすぎてしまい、甘えん坊になっているのか。
一度考えてみてあげると、ストレスによるガリガリは解消できるのではないでしょうか。
犬が地面を掘る理由を知ろう
犬は「地面を掘る」ことで、安心できる場所を作ったり、体温調節をしたり、ストレスを解消したりしています。
そしてその地面を、遊びにも使ったり、秘密の隠し場所にもしています。
地面を掘ることは犬の知恵、そのものです。