ポメラニアンとシベリアンハスキーのミックス犬であるポンスキー。

その可愛らしさとかっこよさを兼ね備えたような見た目に、人気が高まっています。

そんなポンスキーとは、どのような犬なのでしょうか。

ポンスキーの性格は様々

ポンスキーは、飼い主には忠実な性格です。

これは、親であるポメラニアンとシベリアンハスキーのどちらも持っている性格のため、そのまま引き継がれていると言えます。

しかし、それ以外の性格に関しては、ハッキリと断言ができないのが現実です。

ポンスキーは、温厚・やんちゃな性格だと言われています。

真逆とも言える性格ですが、これは、ポメラニアンの血とシベリアンハスキーの血のどちらが強いかで変わってきます。

ただでさえ、元々違った犬種の2頭を交配させているため、どのような性格になるかは、その個体によって異なります。

特にシベリアンハスキーの性格が強く出ると、そのやんちゃさで好奇心旺盛な活発さやムダ吠えが見られるようになります。

アメリカでは、厚だと思って飼ったらやんちゃで手が付けられず、飼育を放棄するという信じがたい人が多発し問題にもなりました。

ポンスキーの特徴

ポンスキーは体重が7kg~12kg、体高が25cm~38cmで、分類としては基本的には小型犬に近いですが、中型犬程度まで育つ個体もいます。

これも、小型犬と中型犬という異なった犬種を掛け合わせているため、予測がつきません。

前述の大きさも、規定があるわけではないため、あくまでも一般的なものという認識となります。

見た目は、シベリアンハスキーのような凛としたかっこよさがありますが、大きさはポメラニアンに近いサイズとなっています。

体型は、足腰のしっかりとしたものとなっています。

目は丸々としており、尾は曲がっています。

被毛は、二層構造となっており、柔らかいです。

この被毛はポメラニアン譲りと言えますが、抜け毛が多い点は注意が必要です。

ポンスキーの寿命とかかりやすい病気

ポンスキーの寿命は、13年〜15年とされています。

比較的寿命は長いですが、ミックス犬は元々違った犬種の2頭を交配させていることから、遺伝子異常が現れる可能性があります。

それによる病気を発症しやすいということを承知しておく必要があります。

また、ポンスキーに関わらず、犬がかかりやすい病気として、膝蓋骨脱臼という病気があります。

これは、膝の皿である膝蓋骨という部分が、正常な位置からずれてしまい、歩行に支障をきたすものです。

軽度であれば、足を引きずるなどの症状だけですが、重症化すると生涯歩行ができなくなる可能性もあります。

少しでも異常を感じたら、軽く考えずに早急に受診することをオススメします。

ポンスキーのしつけ方

基本的には賢い性格のため、しつけはしやすい犬種です。

トイレの場所を早々に覚えたり、芸をすることも可能と言えます。

しかし、これはどの犬種でも言えることですが、犬というのは、自分よりも下の立場だと認識した者の言うことは全くと言って良いほど聞きません。

そのため、まずは服従訓練を行うことが大切です。

服従訓練は、成長するにつれて身に付きにくくなるため、子犬の頃から行うことが基本となります。

いくら可愛いからと言って、甘やかしてばかりいると、後々が大変となってしまいます。

それこそ、先に記したようにシベリアンハスキー譲りのやんちゃさが強いポンスキーなどは、思わぬ事故を起こしかねません。

良いことをしたら誉め、間違ったことをしたら厳しく叱るというようなメリハリを付けることが必要です。

ポンスキーを飼う際の注意点

どのような犬種でも、毎日の散歩は欠かせません。

もちろん、ポンスキーも例外ではありません。

毎日の散歩でしっかりと運動を行うことで、ストレス発散を図る必要があります。

運動量が少なくストレスが溜まってしまうと、思わぬ問題行動などを起こすこともあるため注意が必要です。

また、ミックス犬というものは、まだまだハッキリとしたことが言えない部分が多いです。

「丈夫である」という見解がある一方で、「予期せぬ生態異常が起こる可能性がある」とされる見解もあります。

このように、いまだミックス犬には「絶対」がないということを認識しておく必要があります。

ポンスキーの価格と入手方法

ポンスキーの平均価格は、20万円前後となっています。

ただし、日本ではほとんど手には入らないため、海外からの購入が確実となります。

先に記した金額は、あくまでも現地の平均価格であり、海外から輸入するとなると、もちろん高くなります。

また、日本ではまだまだポンスキーの飼育やポンスキー自体に関する認識はとても薄いです。

そのため、例え手に入ったとしても、何かあったときに対処が分からず困惑することはあるかと思います。

更に、入手困難なことを悪用した繁殖屋(パピーミル)と呼ばれる悪質な者もいるため、注意が必要です。

ポンスキーの特徴を知ろう

見た目の可愛さから、ポンスキーの飼育を希望する人もいるかと思います。

しかし先に記したように、飼うことどころか、入手も困難となっています。

また、そもそもミックス犬は、種類の異なる犬種の組み合わせのため、その犬自体にも大きな負担がかかっていると言えます。

そういったことをきちんと理解した上で、飼育に関して考えることが必要です。