「マルプー」をご存知ですか?
今とても人気な犬種で、マルチーズとトイプードルのミックス犬のことを言います。
見た目はとてもふわふわで、まるでぬいぐるみのよう。
今回は、そんな可愛らしいマルプーについて、基本的な特徴からしつけ・購入方法などをご紹介します。
マルプーの身体的特徴は?
マルプーは大きくなっても体長約20~30センチ、体重は2~3キロくらいと、小柄です。
しかし、元々トイプードルの方がマルチーズよりも体が大きいことから、トイプードルの血を多く受け継いだマルプーは通常よりも大きくなることもあります。
身体的な特徴と言えば、毛が抜けにくいことと、ニオイがあまりしないことが挙げられます。
毛の生えるスピードが早いので、こまめにカットしてあげる必要はありますが、それによって色々な表情が楽しめるのもまた魅力の一つです。
毛の色はアプリコットやクリームが多く、カールが強い子もいれば弱い子もいます。
暑さよりも寒さに対して若干弱いところがあるため、冬には、部屋を暖かくしたり、服を着せるなどの対策が必要です。
また、日々のブラッシングや月に1度ほどお風呂に入れて毛を清潔に保つことも、マルプーにとってはとても大切です。
マルプーは誰にオススメ?
基本的にマルプーは温和で賢く、大人しい性格をしています。
ですから、犬の飼育が初めての方や子供がいる家庭、お年寄りの住む家など、どんな家族にとっても、とても飼いやすい犬と言えるでしょう。
また、無駄吠えが少ないことや小柄なことから、アパートやマンションといった集合住宅での暮らしにも向いています。
更に、他の動物との関係もうまく築けるタイプなので、既にペットを飼っている家庭でも、迎えやすいでしょう。
ただ、マルプーは家族や仲間と一緒にいることを好むので、長時間一人でいるととても不安に感じてしまいます。
ですから、旅行に行く時などは家で留守番をさせるよりも、誰か信頼できる人に預けたほうが良いでしょう。
マルプーに必要な運動量は?どんな行動をするの?
体格的にあまり運動量は必要ありませんが、飛んだり跳ねたり走り回ったりと、元気な性格の子が多いため、日々の散歩は欠かせません。
1日10分から15分ほどは運動させましょう。
そうしないと、ストレスから家具などの周りにある色々なものをかじったり、傷つけてしまうことがあります。
無駄吠えはあまりしないマルプーですが、身の回りで危険を察知したらうるさいほどに吠えて、飼い主に知らせようとします。
ただ、体が小さいので残念ながら番犬にはなりにくいでしょう。
マルプーへのしつけの仕方は?
マルプーは賢い犬であるため、学ぶスピードが早く、きちんとしつけをしないといたずら好きな子になってしまいます。
まずは、やって良いことと悪いことをハッキリ区別できるようにしましょう。
例えば、ほめる時は多少大げさにほめてあげることが挙げられ、これによりマルプーも良いことをしたと理解できます。
反対にしかる場合は、決まった言葉(ダメ!)で、しつけると、混乱することなく、悪いことをしたのだと判断することが出来ます。
先に、マルプーには日々体のケアが必要と書きましたが、特にブラッシングなどは小さい頃から慣れさせないと嫌がったりすることもありますので、気を付けましょう。
マルプーがかかりやすい病気は?
マルプーは遺伝の関係で、マルチーズがかかりやすい病気にも、トイプードルがかかりやすい病気にも、かかりにくいようです。
純血の犬よりも健康と言われているほどです。
ただ、両親の健康状態によっては、何らかの病気に対して弱かったりする場合もあるので、購入する際には、両親についての情報も聞いておいた方が良いでしょう。
また、そう簡単には太らないタイプの犬なので、たとえ沢山食事を与えてしまっても、すぐにダイエットをする必要はありませんが、あげすぎはもちろん良くないので、初心者の方は特に注意しましょう。
マルプーはどこで購入できるの?
購入は、ペットショップやブリーダーから可能で、価格は毛の色や体格などによって変わってきます。
最近のマルプー人気の影響で安価で売られている場合もありますが、悪徳ブリーダーの場合もあるので要注意です。
なぜなら、安価なマルプーは不健康な犬同士の交配によって生まれ、元々の健康状態が良くないということがあるからです。
またミックス犬は、犬の戸籍とも言えるきちんとした血統書が付かないので、なおさらどんな環境で生まれ育ったマルプーなのか知っておく必要があります。
一番安心できるのはペットショップよりも、良いブリーダーから引き取ることです。
出来れば、実際にマルプーとその両親が暮らす環境を見学するとなお良いでしょう。
愛くるしいミックス犬のマルプー
マルプーは、その愛くるしさから今とても人気なミックス犬です。
しかし実際に、家族の一員として家に迎えるとなると話は別です。
まずはその性格や特徴をきちんと理解したうえで飼えるかどうか考えましょう。
その上で、やっぱりマルプーが欲しいと思ったならば、ぜひきちんとした環境で育った、元気で健康的な子を迎えてあげてくださいね。