犬が食欲不振な時の原因は何?犬の食欲がなくなった時に考えられること

犬が嬉しそうにご飯を食べている様子を見ていると、とても幸せな気持ちになれますよね。

そんな姿が見たくて、ついついあげすぎてしまったことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。

しかし、可愛がっている犬が全くご飯を食べてくれなくなってしまったら、心配になりますし、早くまた食べてほしい、という気持ちになるのではないでしょうか。

そんなときに対策をとれるように、今回は犬が食欲不振になる原因をご紹介します。

ご飯の好みが変わった

今まではそのご飯の味しか知らず、何も言わず食べていた子が、何かを境にぱったりと食べなくなることがあります。

それは、偶然おやつを他の人からもらって、おいしいものの味を知ってしまった時の可能性もありますし、体調不良で少しおいしい缶詰ご飯を食べたことがきっかけであったり、なんとなく今食べているごはんに飽きて、徐々に食べなくなって、全く食べなくなったという可能性も考えられ、ケースは様々です。

だからと言っておいしいご飯を与えていると、そのご飯欲しさにご飯のボイコットをしたり、しつけの観点からもあまり良くありません。

そこで、病気などになったことがなく、療法食を食べているわけでないのであれば、少し風味の違うフードを少し混ぜ込んでみても良いでしょう。

また療法食しか食べられない子も、今では療法食もいくつか味のパターンがあるので、同じ効果のある療法食であれば、他のタイプや他のメーカーのものを少し混ぜ込む等しても良いと思います。

ただし、食べないからといって人間の食べているごはんを与えるのは、塩分や糖分であったり、食べてはいけない食材が入っている可能性が高いのであまりオススメできません。

あまり体調の変化等が伴わず、精神的な要素が食欲不振につながり、えり好みしているようであれば、前述のような少しだけ柔軟な対応もしつつ、自分の与えられたフードはしっかり食べなければならないこともしっかりしつけていきましょう。

お口の中のトラブル

お口の中に何か腫瘍のようなできものが出来ていたり、口内炎や歯肉炎を起こしていたり、歯が折れてしまっていたりするなどの痛みや違和感を感じる際でもご飯を食べなくなることはよくあります。

年齢によって可能性は異なっており、若齢の幼い犬たちは乳歯が抜け変わる際にうまく抜け変わらずに歯が折れてしまったりすることが多いですし、壮齢の他の犬たちとよく遊んだり喧嘩をすることあれば、噛んだ際に歯が折れたり、その歯が口腔内を傷つけて口内炎になったりすることもあります。

高齢の場合ではやはり免疫力が低下し、歯肉炎や口内炎、腫瘍もできる可能性は高くなります。

普段からお口を見せてくれるよう、毎日のルーチンとして口腔内チェックをするようにしておくと、こういった食欲不振の際に、まずお口の中のトラブルはどうかということがチェックでき、何もなければ消去法で次の可能性のチェックへと速やかに移行することができます。

まずはお家でもチェックできるよう習慣づけることをオススメします。

お腹のトラブル

下痢や嘔吐を伴っていなくても、その初期段階やかなり軽度な消化不良の時にご飯を食べなくなることがあります。

疲れやストレスなどの精神的な負荷などの胃腸炎につながりやすい背景がある場合もあれば、全くそんなことがない場合もあります。

また、体質的にウンチが緩くなりやすかったり、便秘になりやすかったりする際もこういった食欲不振・食べムラは起こりがちです。

お家でできるチェックとしてはお腹の張り具合を触ってみていただき、硬くなっていたら、前述のような原因で痛みを伴っていて、ご飯を食べないことへつながっている可能性があります。

そのようなことが見られ、数日ご飯を食べない日が続く場合、原因をさらに細かく分析するために、便検査やレントゲン検査などが必要となります。

速やかに動物病院を受診された方がよいでしょう。

犬が食欲不振の時は注意

食欲というのは犬の元気のバロメーターでもあります。

明らかに元気消失も伴う場合などは、体調不良からくる食欲不振の可能性が極めて高くなります。

食欲という一つのことに注目するのではなく、お水を飲む量や元気の有無、ウンチの状態など様々な条件と一緒に見て、食べないなどの異常があった場合は、早急に対応するようにしましょう。