愛犬の死による辛い気持ちを乗り越える方法

愛犬を失う辛さは、親や兄弟を失うことと同じように辛く悲しいことです。

愛した思いが強ければ強い程、この辛く悲しい現実から抜け出せず、ペットロスになってしまう人もいます。

その反面、「愛犬の分まで、精一杯生きて行こう」、「いつまでも、このままで居てはいけない」という思いの狭間で葛藤している人も多いのではないでしょうか。

今回は、愛犬の死による、辛い気持ちを乗り越える為の方法についてご紹介します。

思い切り泣く

大切な家族を失ったのですから、我慢する必要はありません。

泣きたければ、思う存分、泣きましょう。

もしも、涙が流れなくても落ち込むことはありません。

人それぞれ、悲しみ方は違うものです。

泣きたくなったときに、思い切り泣くべきです。

なぜなら、涙を流すことは、愛犬が亡くなった現実を受け入れる準備が出来たということです。

涙が流れないのは、まだ、あなたがその現実を受け入れたくないと思っているからです。

だから、自分のペースで構いません。

一日、一日が過ぎていくうちに、愛犬が居なくなってしまったことを実感する時が必ず来ます。

そのときまでは、自然の成り行きに任せましょう。

節目に法要を行う

最近では、お葬式だけでなく、初七日や四十九日、1周忌などの法要を行う霊園も多数あります。

そのため、節目に法要を行う飼い主さんも、増えてきています。

しかし、愛犬を亡くしたばかりの飼い主さんの中には、辛い思いをしてまで、やりたくないと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。

では、辛い思いをしてまで、法要を行うことに何の意味があるのでしょうか?節目に法要を行うことには、2つの意味があります。

1つ目は、亡くなった愛犬を供養するためです。

2つ目は、飼い主さん自身が、愛犬の死と向き合うためです。

辛い現実と向き合うことは、とても受け入れがたいものです。

だからと言って、亡くなった愛犬が、飼い主さんの悲しい姿を見て、安らかに眠ることができるでしょうか。

愛犬のためにも、一日でも早く笑顔を見せられるようにしましょう。

毎日でも愛犬に会いに行く

「時間が解決してくれる」と、よく言いますが、失った存在が大きければ大きいほど、立ち直るのに時間がかかるものです。

毎日、愛犬に会いたい気持ちで一杯になるでしょう。

そんなときは、愛犬を埋葬したお墓や、納められている納骨堂に行きましょう。

そこには、愛犬の姿は無くても、「愛犬の魂」が眠っています。

会いたくなったら、毎日でも会いに行けばいいのです。

ずっと一緒にいることは出来ないけれど、納骨堂で自分の想いを愛犬に語りかけてみましょう。

また、無理に悲しみを紛らわそうとしても、頭のどこかでは愛犬のことを考えてしまうものです。

それならば、愛犬と向き合う時間を作るべきではないでしょうか。

写真やビデオで思い出を振り返る

飼い主さんの中には、「何もしてやれなかった」と後悔する人もいれば、「幸せに出来なかった」と自分を責める人も少なくありません。

もし、こんな風に後悔したり、自分を責めたりする毎日から抜け出せないでいるのなら、写真やビデオを見て、愛犬がどんな表情をしているのか確かめてみましょう。

写真やビデオには、愛犬のどんな姿が映っていますか?そこには、喜んでいる姿や元気良く走り回っている姿が映っていませんか?

カメラのレンズ越しに、飼い主さんを嬉しそうに見る眼差しがありませんか?その嬉しそうな姿こそが、幸せであった証拠です。

飼い主さんと共に、幸せな時間を過ごしたという愛犬からのメッセージです。

同じ経験をした人の話を聞く

自分の周りに、愛犬を亡くした悲しみや辛さを、一緒に分かち合ってくれる人はいますか?そういう人がいるかどうかで、立ち直るまでにかかる時間が大きく変わってきます。

家族の中でも、愛犬への想いには差がある場合があります。

中には、自分と同じように悲しんでくれる人がいなくて、一人で悩み苦しむ人も、いるのではないでしょうか。

そんなときには、一人で悩まず、同じ経験を持つ人と話す機会を持ちましょう。

自分と同じ、大切な家族の一員を亡くした人だからこそ、通じ合えることもあります。

もし、人と話すことが苦手であれば、本やインターネットなどで同じ経験をした人の話を探してみるのも一つです。

特に、オススメなのは、お墓や納骨堂に置かれている愛犬へのメッセージノートにある、他の人のメッセージを読むことです。

自分と同じ悲しみや辛さを持った人がたくさんいます。

悲しく辛い思いを少しでも解消できるのではないでしょうか。

愛犬の死を乗り越えよう

大切な愛犬を失い、悲しさのあまり何も手につかないこともあるでしょう。

悲しみが深すぎて、泣くことすら出来ない人もいるでしょう。

それでも、前に進まなければならないときが、いつか必ず訪れます。

それまでは、我慢せずに、思いっきり泣きましょう。