飼い主に愛情を振りまいてくれる愛犬は可愛いものですよね。

ですが、しつけをしっかりしないと、ただのわがまま犬になってしまって、ご近所さんに迷惑をかけてしまう、なんて事態も起きるかもしれません。

そこで今回は、犬の上手な叱り方をご紹介します。

言葉ははっきりとわかりやすくする

愛犬が悪い事をして叱る時には、犬にわかりやすくはっきりとした口調で叱ってください。

「いけない」「ダメ」と短い言葉ではっきり言いましょう。

その際、声のトーンも低めに落とし、顔も笑わずに厳しい表情で言うようにしましょう。

笑いながらや優しい口調で叱ってしまうと犬も怒られているとは思わず、言う事を聞かないことがあります。

説明しているような感じで長く言っても、犬は何を言われているのかわからなくなります。

あくまでも短く、厳しく、はっきりとを心がけてください。

リードを引っ張る

お散歩の時に飼い主の言う事を聞かなかったり、違う道に行こうとした時に有効です。

その時も体に不快感を感じさせてわかってもらわなければいけないので、グッと力を込めて引っ張り、ダメ、ノーなど短い言葉で叱りながら言う事を聞かせるようにします。

小さい犬の場合、あまりにも強く引っ張ってしまうと、転んだり苦しくなったりしますので、その際には注意が必要です。

愛犬の体格に合わせて適度な力加減で行ってください。

無視する

犬は人間の気を引こうとしていたずらする場合もあります。

よく靴下に噛みついて脱がせようとしたり、ダメ、いけない、と怒っても言う事を聞かずに続けたりする場合があります。

そういう時には一度無視をしてみましょう。

同じ部屋にいたら、サッと立って無言で違う部屋へ移動したり、膝の上などに乗ってきたら無言で降ろしていなくなったりと、無視をしてみます。

また、ケージなどがある場合にはケージの中に入れて無視をします。

犬は飼い主に無視をされると不安になったり、寂しくなったりします。

そうやって嫌な気分になれば、うるさくしたら話しかけてもらえない。いたずらをしたらケージに入れられる。と覚えていきます。

そうなる事が嫌なので、もうしないようにしようと学習していきます。

あくまでも犬がおとなしくなったり言う事を聞くようになったら、「お利口だったね。」や「良く出来たね。」と褒めてあげることも忘れないようにしましょう。

メリハリをつける事で犬もして言い事、悪い事がわかって来るようになります。

体罰は与えない

愛犬が悪い事をすると、つい手が出てしまいそうになる時があります。

ですが、これは絶対避けるようにしましょう

体罰を与えると臆病な性格になったり、人間に近寄らなくなったりする事があります。

逆に反抗心が芽生え、噛みついてきたり攻撃的になる事もあります。

体罰では犬は反省しません。

これだけは絶対にしないようにして下さい。

大きな音を出す

お客様が来たときや、何かの音に吠えている時にやめさせる時に行います。

犬が吠え始めたら初めはダメ、いけないなど、声で叱ります。

それでも犬が吠えるのを止めないときには、空き缶や何か音の出る物を犬にぶつからないように投げます。

または、傍にある音の出る物を叩きます。

この際、犬がびっくりして振り向くくらいの音でなければ効果はありません。

もちろん、犬はびっくりして吠えるのをやめます。

吠えるのをやめたら、ダメ、いけないとかで言葉で制します。

何回か繰り返し行うと、吠えれば嫌な音がするからやめようと学習します。

犬の体を抑える

大型犬などを飼っているご家庭でオススメです。

悪い事をした時や、いたずらがすぎる時など小さい犬なら抱っこしてやめさせる事も出来ますが、大きい犬の場合そうはいきません。

その時は、まず犬をがっちりと押さえ込みます。

可能であれば犬の上にまたがって押さえつけるのも良いでしょう。

そして短い言葉で、はっきりとダメ、いけない等と叱ります。

トイレなどのしつけをしている場合に誤って違う場所にしてしまう事もあります。

もしくは飼い主の気を引きたくて、わざと違う場所にする時もあります。

かまって欲しいとわかってはいるのですが、やはりきちんと覚えさせるためにも叱らなければいけない時があります。

その際には体をグッと抑えて、犬の鼻を粗相した場所に近づけて「ここはダメ」と教えます。

1度では覚えなくて、何回か重ねて教えればきちんと覚えてくれます。

もし噛みついてきたら

犬も気持ちがあります。

悪い事をしたと分かっていても怒られると攻撃的になる場合もあります。

しかし、そうなってしまえばお互いにとって良くない環境を作ってしまうので避けたいものです。

小さい頃の甘噛み等もそうなのですが、犬も加減がわかりません。

遊んでいるつもりでも、かじられれば結構痛い物です。

甘噛みも癖になれば大きくなってもしてしまうので、小さいうちに治さなければいけません。

もしも手をかじられたら「痛い」と大きな声で言います。

それでも離さない時には、思い切り犬の口の中に手を押し込みます。

そうすれば犬も苦しくなるので離します。

そうしてから「ダメ、いけない」と叱ります。

正しい叱り方でしつけよう

犬を叱る時には、愛情を持って叱るようにしましょう。

そして、短い言葉ではっきりとを心がけてください。

なるべくなら1度で覚えさせるのが良いのですが、2~3回同じ事をすれば犬も理解してきますので、叱るときはやり方を変えないで同じ叱り方でしかるようにして下さい。

そして、最後に止めたら必ず褒めると言うことも忘れないで下さい。

叱りっぱなしでは犬も恐怖心が芽生えてきます。

褒めてあげる事で、良い事と悪い事の区別がつくようになっていきます。

愛犬と上手に付き合っていく為にも、正しい叱り方で教えてあげてください。