日本犬の代表と言ってもいいくらいの人気のある「柴犬」。
最近では、豆しばなどの小さな品種も出てきて、馴染みやすい犬種になってきましたね。
柴犬は誠実な性格なので、飼いやすいと思って簡単に飼い始めてしまう人もいますが、柴犬のしつけには様々なコツがあります。
そこで今回は柴犬のしつけをする際のポイントをご紹介します。
飼い主がリーダーと理解させる
柴犬は、飼い主に忠実で従順な犬種だと言われています。
ただ、それは飼い主ではなく群れのリーダーに忠実ということです。
犬は基本的に群れで暮らしており、その群れにはリーダーが存在します。
そのリーダーの存在に飼い主がならないと犬は飼い主の命令を聞かなくなったり、飼い主に対して攻撃的になって武力行使をしたりすることもあります。
日本犬である柴犬は特に群れの上下関係について厳しく、子犬の時点で飼い主を自分より下に位置づけてしまうとなかなか上にはなれません。
ですから、柴犬の子犬を迎えたら大体生後三か月前後までが環境に適応する時期なので、飼い主がリーダーであるということを理解させるしつけをその時期に行いましょう。
甘やかさない
柴犬は独立心が強いと言われていて、自分が甘えたくない・スキンシップを取りたくないときは、飼い主とでもべたべたするのが苦手です。
そのため、柴犬は常に飼い主といるよりも、自分で探検したりゆっくり自分の時間を楽しんだりすることも必要です。
ですから、子犬とはいえずっと抱っこをしたり柴犬に構い続けてしまうと柴犬にとってストレスになり、しつけをする上でも「いやなことをしてくるやつ」という印象を犬に与えてしまうので、大きな障害になってしまうでしょう。
少し厳しめのしつけ
柴犬は、独立心が強く頑固な一面があります。
そのため、しつけをする際に叱る時、少し厳しめに叱った方が良いでしょう。
例えば、犬が攻撃をしたり無駄吠えをしたときに、名前を呼ばずに大きな音を出して驚かせ行動を止めさせます。
特に無駄吠えの場合は、ケージに入れて犬ではなく床やケージを叩いて叱るなどがオススメです。
飼い主に対して唸ったり攻撃をする場合、人によっては鼻をデコピンしたりつねって痛みで覚えさせるなどの方法もあるので、覚えておきましょう。
ただし、犬に手を出すと、犬がスキンシップを恐れるためあまりオススメできません。
また、叱る際に名前を大声で呼んでしまうと名前が叱るフレーズと覚えてしまい、名前を呼ぶと逃げるようになってしまうので、「ダメ」「いけない」などと言った風に名前は呼ばずに叱るようにしましょう。
人間の手は安全だと覚えさせる
柴犬は、古くから番犬として人間とともに生きてきた犬です。
そのため、家族以外のよそ者には吠えることがあります。
でも、散歩中や来客の際に人に攻撃をしてしまうのは大問題です。
そんな犬にしないためには、人間の手が安全であることを覚えさせる必要があるのです。
柴犬は非常に記憶力がよく、子犬の時の記憶も鮮明に覚えていると言われています。
ですから、子犬の時から人間の手はエサをくれ、撫ででくれ、遊んでくれておもちゃをくれる良いものだということを理解させましょう。
そうすることで、柴犬は人間の手を良いものだと覚えてくれます。
この時のポイントとしては、手袋ではなく素手で触ってあげることです。
素手でお腹や耳など、触られると嫌がるところを触っても嫌がらないようにスキンシップを図るようになれば、人間とスキンシップのとれる良い犬にしつけをすることができます。
できたらとにかく褒める
前項でもご紹介しましたが、柴犬は記憶力が良いと言われています。
そのため、褒められたことはすぐに「良いこと」だと理解して繰り返します。
ですので、柴犬がトイレを上手くできたらおやつを与え褒めます。
柴犬が目を合わすことができたら褒め、座ることができたら褒め、ハウスができたら褒めます。
褒める時には、柴犬を撫でながら柴犬の名前を呼び掛けてあげましょう。
また、しつけは基本的には「褒める」ことで行います。
攻撃したり唸ったりする場合は叱りますが、粗相をしたりハウスができない・お座りができくても叱りません。
できた時に褒めるのみです。
それを繰り返すことで、犬はやって良いこと悪いことを理解するでしょう。
一度覚えれば柴犬は持ち前の記憶力から忘れずに行動してくれ、忠実なので手間がかからないでしょう。
ただ、間違ったしつけをしてしまうとそれも記憶してしまうので注意しましょう。
柴犬のしつけのポイントは褒めること
飼い主に忠実で従順な柴犬ですが、上下関係でしっかりと飼い主が上に立たないとしつけが難しくなってしまいます。
一生の友となるように、しっかりと褒めることでしつけをして、柴犬との幸せな日々を手に入れましょう。