人間の場合赤ちゃん、子供、大人を判断することが容易ですが、犬は犬種により1キロ程の小型犬から、立つと人間の大人の背丈を越える様な大型犬まで大きさがまちまち。

さらに、同じ犬種であっても個体差もあり、一見年齢を見極めはかなり難しいものです。

犬はどうやって年齢を見極めれば良いでしょうか。

歩き方から見極める

人間の場合遠くから見ても、背丈で赤ちゃん、子供、大人を判断することが容易です。

更に一般的に歩き方も赤ちゃんはヨチヨチ歩き、老人はよたよた歩きをするので、端から見ても見極めは簡単です。

実は犬も人間と同様で、歩き方で見極めが出来ます。

赤ちゃんはヨチヨチ、老犬はヨタヨタ歩きます。

子犬は元気で飛び跳ねる様に機敏に動きながらもまだ上手く歩けず、人間の赤ちゃん同様ヨチヨチ歩きです。

一方、成犬は足腰もしっかりして機敏に歩き、老犬はいくら元気であっても飛び跳ねる様には歩かず、加齢により足腰が弱る為に、歩き方もゆっくりで人間のお年寄り同様ヨタヨタ歩きです。

この為、犬が散歩をする時に1匹1匹に注意を払って見てみると、その犬の年齢を見極めることが出来ます。

毛並みから見極める

人の後ろ姿を見た時、小学生や中学生の髪の毛はキューティクルが整っていてツヤがあり、地肌もキレイで、髪の毛自体の色ももちろん白髪などなくキレイです。

ところが、年齢を重ねるにつれ髪の毛は細くなり、髪の毛の量自体も少なくなり、地肌が透け白髪も増えてきます。

犬にもちろん髪の毛はありませんが、髪の毛の代わりに全身を覆っている毛があり、この毛並みに年齢が出るのです。

子犬の頃はツヤがあり、毛の生え変わりの時期に毛が抜けても、毛の量も多いままでまた健康的な毛が生え変わります。

成犬になるにつれ、子犬の頃にあった様な毛艶は少しずつなくなってきます。

そして老犬になると、毛の生え変わりの時期に抜けても、再度生え変わった毛の量は少しずつ減り、毛並みも悪くなります。

また口の周りのヒゲ、目の上の人間でいう眉毛のある辺りや、睫毛の辺りなどに、人間と同様に白髪が出てきます。

毛色が淡い犬種の犬でも、白髪は明らかにそうでない毛と色が違います。

例えばチワワの様に童顔な顔の犬種や、子犬の頃に去勢や避妊手術をして顔が幼いままの犬でも、毛並みは確実に年齢が出てくる為、一見若々しく見える犬でも、近くでみると白髪があったり、毛にツヤがなっかたりするため、毛並みから年齢が分かります。

歯から見極める

人間は歳を取ると、歯茎が弱り歯槽膿漏になったり歯が抜けたりします。

また歯自体も、いくらきちんと磨いていても歯医者さんでホワイトニングでもしない限り、どんなに歯に気を使っている人でも、若い時に比べると年齢を、重ねるにつれて歯の色もくすんでくるものです。

このため、顔全体を見なくても、歯から年齢を判断する事が出来ます。

実は犬も同様に、容易に歯から年齢が分かります。

たとえいくら飼い主がこまめに歯をブラッシングをしていても、犬も同様に歳を取ると歯茎が弱り、歯が抜け、歯の色もくすんできます。

犬は人間と比べると毎食後に歯磨きしている犬はそういませんので、歳を取ると長年の歯垢が溜まり、歯の根元が黄ばみや黒ずみが出来ます。

また、たまに暑さでハアハアしている訳でもないのに舌を出しっ放しの犬を見かけますが、こういった犬は老犬です。

今までは長い舌を歯で押さえる事が出来ていたのに、前歯や犬歯が抜け落ちてしまった為に、口の中に収めておけずに出てしまっているのです。

顔は幼い感じのする犬種で、一目見ただけだと若い感じのする犬でも、この様に歯からも年齢を判断する事が出来ます。

目から見極める

人間の赤ちゃんの目は白目は濁りなく真っ白で、黒目にツヤがあり潤んでいて、見ているだけで吸い込まれそうと思った事はありませんか?

ところが大人になるにつれ、まず白目がくすんできます。

そして歳を重ねるごとに黒目も、緑内障や白内障になってはいなくても、濁ってき、視力も衰えます。

犬も同様に目に年齢が出てきます。

子犬の目はキラキラとツヤがあり濡れていて、若さが溢れています。

ところが歳を取るごとにツヤはなくなり、老犬になると濁ってきます。

白内障や緑内障になる犬も多く、目をみると黒目の一部に白い箇所がある為、人間同様に年齢が顕著に出るパーツです。

また犬も同様に加齢により視力も衰える為、若い時は名前を呼んだらこちらをよく見てくるため、アイコンタクトが取れます。

しかし歳を取ってから同様の事をしても、こちらを見る目もぼんやりとしていて、目と目がなかなか合わず、写真の時にカメラ目線が出来た犬もなかなかカメラ目線になりません。

歩き方、毛並み、歯、目をみて犬の年齢を見極めよう

一見すると犬は年齢の判断が難しいですが、この様に人間同様に判断材料が色々とあり犬を注意して眺めると、判断もそれほど難しくありません。

小型犬であっても大型犬であっても、歩き方、毛並み、歯、目の全てを見れば確実に判断する事が出来ます。

遠くから判断する時は歩き方で、近づいて判断する時は毛並み、歯、目で判断するのが容易なやり方です。