大きくて細身で筋肉質の体格と独特の威圧感、といったようにドーベルマンは大変個性のある犬種です。
その風貌から凶暴な性格なのではないかと恐れられることが多い犬種でもあります。
まだまだ歴史の浅い犬種であるドーベルマンの性格や特性をご紹介します。
警戒心が強い
番犬のイメージの強いドーベルマンですが、やはり印象の通り、大変警戒心の強い性格の犬種のようです。
もとは、軍用犬として活躍していた犬種ですので、この性格もうなずけます。
飼い主や家を守る能力は他の犬種と比べても特に優れているので、番犬として犬を飼うことを考えた時は、このドーベルマンを考えてみると良いかもしれません。
吠え声にとても迫力があり、見た目も勇ましいので頼もしい用心棒となってくれることでしょう。
知的で好奇心が強い
とても頭のいい犬種で、覚えが早く、また何にでも興味を持ち積極的に取り組みます。
非常に物覚えも早く訓練しやすいので、しつけなどがとても楽な犬種でもあります。
上手くしつけと訓練を行うと、とても頼もしい味方になってくれます。
好奇心の旺盛な一面が行き過ぎて、たまにとてもやんちゃでいたずら好きの性格の犬もいます。
手に負えないなどとあきらめず、まだ体が小さく力も弱い子犬のうちに、根気よくしつけを行いましょう。
素直な性格なので、成犬となるころにはやんちゃな性格もすっかり落ち着いてくれます。
飼い主に忠実
ドーベルマンは、飼い主にとても忠実です。
軍用犬として活躍していた犬種ということもあり、忠誠心がとても強いのです。
愛情深く、しつけと訓練を行えば、飼い主と家族を一生懸命に守ってくれます。
従順であるので、家庭犬としても人なつっこく、とても育てやすい犬種であると言えます。
子犬の時に愛情をもって根気よくしつけを行えば、成犬になってから、温厚で優しいのに力強い用心棒であるという、とても魅力的な家族の一員となってくれます。
意外に甘えん坊
成犬のシャープで鋭い顔立ちからは想像もできないほど、子犬時代は甘えん坊な性格であることが多いです。
寂しがりやでもあるので、子犬のうちは、しつけや訓練に加えてたっぷりと愛情を惜しみなく注いであげることが必要でもあります。
体の成長がとても早いドーベルマンは、見た目に立派な成犬となっていても、中身はまだまだ甘えん坊の幼い子供、ということが良くあるので、その点の理解が飼い主には必要です。
成犬になると力もとても強くなるので、体が大きくなってしまう前にしつけや訓練をしっかり行わなければいけません。
これを怠ると、噛み癖などの周りの人間に危害を与えかねない悪い習慣が残ってしまうことになり大変危険です。
育てやすい犬種ではありますが、飼い主の包容力や力量が試される犬種でもあります。
良くも悪くも飼い主次第
従順で忠実なドーベルマンは、大変訓練しやすい犬です。
どの犬も訓練次第で、優しい性格になったり、また、獰猛になったりします。
非常に勇敢で、また力も強い犬種なので、しつけや訓練を間違うと、危険が生じたり、周囲の人に誤解や恐怖心を与えてしまう結果にもなります。
ドーベルマンを優しく温厚で従順な、本来持っている性格の良い面を引き出すのも、飼い主の包容力と根気がものをいいます。
飼っているドーベルマンが優しい犬になるか、獰猛な犬になるかは、飼い主にかかっていると言えます。
体を動かすことが大好き
筋肉質のドーベルマンには毎日一定の運動量が必要になります。
小型犬などの軽いお散歩とは違い、かなりの量の運動を必要とします。
必要な運動量を取れないでいると体調も悪くなりますし、ストレスが溜まり、心もバランスを崩してしまうので、飼い主は常に注意を配ってあげることが必要です。
中型犬や大型犬を飼う場合はどのような犬種でもそうなのですが、この散歩による運動の量が重要になってきます。
毎日朝夕2回、長距離散歩に必要になるので、飼い主にも体力が求められます。
また、遊びの時間も必要で、甘えん坊の性格のドーベルマンは、いつも一緒に遊んでほしがります。
毎日の散歩に加えて遊びの時間と、何かと手がかかる犬種でもあります。
ドーベルマンはしつけが重要な性格の犬種
黒い毛並みにシャープな顔立ちと、見た目のイメージはこわい印象もあるドーベルマンですが、その勇ましい見た目からは想像もできないほどかわいらしい一面も持っています。
甘えん坊で寂しがりやで人なつっこいという意外な一面です。
ですが、攻撃的な性格も持ち合わせているので、体が小さく力も弱い子犬のうちに、徹底してしつけと訓練を行わなければなりません。
成犬になると体も大きくなり、力がとても強くなるので、しつけがきちんとされていない犬は、周りの人にとって危険な存在になってしまいます。
愛情と根気と包容力をもって時に厳しくしつけることが必要な犬種です。