ダルメシアンと言えば、ディズニー映画の「101匹犬」で見せる愛くるしい姿がまっさきに思い出されるでしょう。

その特徴的な斑点によって、悪役クルエラに狙われるという設定です。

ダルメシアンは昔からその美しい斑点や、運動能力の高さ、消防犬といった役目を担う頭の良い動物として、永く人間に愛されてきた犬です。

運動神経の高いダルメシアン

ダルメシアンは、古くは馬車犬(コーチドッグ)、そしてアメリカなどでは、消防犬として人間や馬を補佐する役割を持ってきました。

通常、犬は火を見ると興奮するのですが、性格が比較的落ち着いているダルメシアンは、火事の現場で働く馬を先導したり、消防の間、消防車や消防署の番犬として使われることがありました。

昔から消防車とダルメシアンの絵が多く書かれているのは、ダルメシアンが消防署のマスコットやトレードマークのような存在であったからです。

赤い消防車に、白黒のダルメシアンがかわいらしいコントラストを生むことで、昔から好まれるモチーフであったのかもしれません。

ダルメシアンは筋肉質で運動神経が高く、機敏な動きができる犬です。

太ったダルメシアンはあまり見たことがないですよね。

持久力や頭の良さも際立つ犬で、流行に左右されず、大変人気がある犬種です。

ハンターを補助したり、サーカスの一員として芸をしたり、スタミナがあるので、ハイキングやランニングのお供としても活躍できる犬です。

しっかりもので人なつこいダルメシアン

ダルメシアンは、しっかりものです。

コーチドッグと言われる馬車犬として活躍できたのも、大きな音に敏感に無駄に反応して落ち着きがなくなるということもなく、行動が乱れることなく、しっかりと馬たちを先導や誘導できたからです。

ダルメシアンは警戒心が強いので、古くはヨーロッパで番犬として主人の邸宅を守るということもしていました。

だからといって人に懐かないというわけではありません。

ダルメシアンは愛情表現が上手で、心を許した飼い主にはとても人懐こく、可愛がるかいのある犬です。

性格は温和なので、家庭に小さな子供がいても一緒に遊ぶことができるでしょう。

斑点の出方によって価格が変わる?

ダルメシアンをペットショップで見かけることはそう多くはないかもしれません。

実はダルメシアンは生まれた時には斑点がなく、白いことがほとんどです。

そして、その斑点の出方によって、価格が変わるのです。

例えば、顔に斑点が集中していたり、斑点の入り方が著しくバランスが悪い個体よりも、まんべんなく、2~3センチの斑点が身体を覆っているものが好まれる傾向にあります。

現在の日本での相場は、15万円から25万円程度です。

大変人気のある種類ではありますが、ある程度育ってみないと斑点の出方がわからないので、生まれたてのダルメシアンがペットショップにお目見えすることはまれです。

ベストな方法は、ダルメシアンの生態や性格に精通しているブリーダーから購入することです。

ダルメシアンは先天的に聴覚に障害を持っていることがまれにあり、そういったことに十分な知識を備えているのも、ダルメシアンを専門的に繁殖、育てているブリーダーでしょう。

バランスのよい食事と清潔な水、ダルの食生活をきちんと見守ろう

他のどの犬種と同様、ダルメシアンもバランスの良い食事を心がけることが大切です。

運動量が高く、筋肉質な健康体を保つには、特に食事のあげすぎには注意が必要です。

運動量が高い犬であるため、水分摂取もきちんと心がけることが大切です。

常に清潔な水を与えられるよう、飼い主さんは注意してください。

ダルメシアンは短毛で、軽いブラッシングで毛並みを健康な状態に保つことができますが、手足にゴミが付着していないか、絡まっている毛はないか、グルーミングを怠らずにいることでダルメシアンのストレスを軽減し、美しい斑点の身体をいい状態に保つことができます。

また、知能が高く、人間に愛情を持って育てられているかどうかを敏感に感じ取るので、長時間リードにつないでおく、ほったらかしにしておくといった行為は絶対に避けましょう。

ドッグランや犬専用の広場で思い切り走らせてあげることも忘れないようにすることが大切です。

また、尿道に結石ができやすいこともあるので、たんぱく質の摂取量には気を付けましょう。

食事を早く食べる習性があるので、例えば、突起物があることによって食事の摂取のスピードをコントロールできる形状のエサのお皿などを利用すると良いでしょう。

ダルメシアンを飼ってみよう

ダルメシアンは古くはエジプトの墓の壁画に描かれていることがわかっています。

それだけ長く人間と付き合ってきた動物です。

その頭の良さと落ち着きのある性格、そしてなによりも秀でた運動神経などを生かし、人間や馬を補助してきた信頼の置けるパートナー犬です。

聴覚に障害を持つことなど、飼うには難しい問題がある場合もありますが、人なつこく愛情を注いであげる分、応えてくれる素晴らしい犬です。

その生態と特徴をよく見極め、かわいがって育ててあげることが大切です。