近年、人気急上昇の犬種、ノーフォークテリア。

テリアの中でもひときわ小柄なその愛らしい姿と、愛嬌たっぷりのしぐさにめろめろになってしまう人も多いことでしょう。

そんな彼らの性格や体についてご紹介します。

テリアキャラクターをもっている

かわいらしく小柄ではありますが、テリア種が持つテリアキャラクターは失っておらず、「草原の小悪魔」とも称される恐れを知らず頑固な一面を持っています。

もともとが、ネズミなどの小害獣駆除を目的として作られた犬種ですので、見かけ以上に俊敏で外見からは想像もつかない動きを見せることも少なくありません。

また、小害獣駆除の際、狭い穴に潜って獲物を捕まえた犬種であることから、狭く暗いところも苦手とせず、クレートやバッグの中でも怖がったり動じたりすることはありません。

穴堀りも得意で、お庭の球根などはたちまち掘り返されてしまいますので、注意が必要です。

愛玩犬ではありませんので、頑固な一面を持つテリア種であるということを常に頭に入れ、しつける必要があります。

しつける際に、テリアキャラクターが強くでて一筋縄ではいかないこともあります。

しかし、根気強くしつけ、かわいい相棒が真のパートナーとなったとき、その魅力にはまってしまう愛すべき性質を持った犬種であるといえるでしょう。

明るく社交的である

頑固な一面を持つノーフォークテリアですが、明るくフレンドリーな性格であるため、テリアの中では比較的飼いやすくきちんとしつければ良き家庭犬となってくれます。

明るく物怖じしない性格のため、子供や来客ともすぐにうちとけて甘えとてもフレンドリーに接するため、ノーフォークテリアの周りはいつも笑いが絶えない、楽しくにぎやかな空間となることでしょう。

家族に対しても、同様に接しますが甘え上手なノーフォークテリア、わがままを許すとどんどんつけあがってきてしまいますので、メリハリを持ってしつけ、人間の暮らしの中で良いこと、悪いことはしっかり教えることが必要です。

明るい性格のノーフォークテリアですので、叱ったことも引きずらず良くも悪くも切り替えてしまいますので、叱った次の瞬間、遊びに誘ってくるようなめげないたくましさ、楽天的な性格を持った犬種といえるでしょう。

ノーフォークテリアの体

小柄だが頑丈でがっちりとした骨格、丈夫でタフな犬種です。

体高は24~26センチ程度、体重は5キロ前後とされていますが、特に雄の場合、7.8キロまで成長することもあります。

毛はラフコートに覆われていますが、皮膚を丈夫にし、外見の美しさも高めるためプラッキングといわれるプラッキングナイフで毛を抜くお手入れをすることが一般的です。

丈夫なノーフォークテリアですが、毛は2層に密集しており、イギリス原産の冷涼な気候で生まれた犬種であるため、日本で育てる場合は、暑さや湿度で皮膚疾患を有することもありますので定期的なお手入れをし、注意することが必要です。

元気で好奇心旺盛なノーフォークテリアですので、日頃からケガや不慮の事故には気をつけなければいけません。

勢いよくボールを追いかけ負傷したり、おもちゃの誤飲、散歩中に急に走り出しリードが飼い主の手から離れてしまい交通事故に合うといった事例は、ノーフォークテリアでは特に注意してください。

気をつけたい病気と寿命

ノーフォークテリアは比較的健康で丈夫な犬種ですが、気をつけたい病気はいくつかあります。

僧坊弁不全症:
小型犬に多く、特にシニア期に発症することが多いですが、ノーフォークテリアの場合、5.6歳で発症してしまうこともありますから、定期的に検査してもらうと良いでしょう。

若年性白内障:
遺伝的疾患とされていますが、両親犬に発症していなくても症状がでることがあり、雄犬の方が多く発症します。
普段から瞳の状態を観察し、異常があればすぐに動物病院を受診しましょう。

股関節形成不全:
生後半年から1年くらいで分かることもありますが、遺伝しますので信頼できるブリーダーなどから譲り受けることで防ぐことができます。

ノーフォークテリアの寿命は13歳前後とされています。

小柄ですが頑強なノーフォークテリアは、体調が少々悪くても食欲、元気が衰えずなかなか不調を見抜くことは難しい犬種です。

日頃からよく観察し、コミュニケーションを多くとり、小さな変化に気づけるよう注意し、定期的な検査を受けることにより病気の早期発見につなげ、より長生きすることにつながります。

ノーフォークテリアの値段

ノーフォークテリアは頭が大きくずんぐりとしたその体型から難産になることも多く、また一度の出産頭数も1~3頭と少ないため、価格は比較的高価です。

家庭犬タイプで20万円~50万円ほどです。

雌はブリーダーが残す数が多いため、雄より高値で取引されます。

近年人気が上昇している犬種ですので、無理な繁殖での遺伝性疾患をもっていたり、虚弱体質のノーフォークテリアではないか、愛情を持って犬を育てている両親犬を含め生育環境を見せてもらえるような健全なブリーダーなどから迎えるとよいでしょう。

かわいらしい見た目が魅力のノーフォークテリア

愛嬌たっぷり、頑固な一面もありますが、憎めないかわいい性格のノーフォークテリア。

テディベアのような愛らしい外見だけではなく、その中身もなんとも魅力的な犬種といえるでしょう。

テリア種ですので、場合によってはプロに相談したり、きちんとしたしつけが必要な犬種ではありますが、家族の一員として大きな存在感を示し、かけがえのないすてきなパートナーになってくれることでしょう。