犬の種類は、世界で700~800種類あると言われています。
小型犬~大型犬、短毛~長毛、愛玩犬・テリア系・猟狩犬・日本犬など様々です。
今回は、その中でも可愛らしいクルクルな毛が特徴の「巻き毛な犬種」をご紹介します。
1.トイ・プードル
プードルには、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイと4つのサイズがありますが、一般的に多く飼われているのは「トイ・プードル」です。
長年、犬種人気ランキングの上位にランクインするほど人気の高い犬種です。
毛色は、ブラック、ホワイト、ブラウン、アプリコット、ベージュ、レッドなどがあります。
クルクルふわふわな被毛なので一見、「抜け毛が多いのではないか」と思われがちですが、被毛はシングルコートのためほとんど抜けることはありません。
それでも、巻き毛なだけに毛が絡まったりゴミやホコリがついたりすることがあるので、お手入れは少なくても週に2~3回のブラッシングが必要です。
性格は、友好的で好奇心が強く、とても活発な犬種です。
家族に対しての愛情も深く、社会性も高いので、飼いやすい犬種の代表とも言えます。
気を付ける病気は、基本的には健康的な犬種ですが、骨折が多い犬種と言われています。
手足が細い割に身体がしっかりとしていて体重があるため、高くジャンプした時などに起きることがあります。
また、関節炎も起きやすい犬種と言われているため、無理のない運動をさせるよう注意が必要です。
2.ビション・フリーゼ
フランス語で、「フリーゼ=巻き毛」という意味の名前を持つ犬種。
一般的に知られているのが、「パウダーパフ」と呼ばれる特徴的なカットで、ふわふわもふもふなキュートなアフロヘアです。
毛色は、子犬のころは耳回りなどにわずかにフォーンやタンで色づいていることがありますが、大人になると共に、純白になっていきます。
お手入れは、アフロヘアを維持させるためにも、最低でも週に何度か、できれば毎日のブラッシングが必要です。
遊びが大好きで、小型犬の中では特に運動量が多く必要な犬種です。
陽気で活発、賢くて飲み込みが早いため、しつけやすい犬種と言えます。
気を付ける病気として、皮膚病があります。
ダブルコートの犬種なので、高温多湿の夏場は特にブラッシングとお手入れを行い、皮膚の健康に気を付ける必要があります。
3.ワイアー・フォックス・テリア
「タンタンの冒険」のスノーウィのモデルとなった、テリア種の中でも有名な犬種です。
外見は、スタイリッシュな体系が特徴で、ショードッグとしても有名です。
イギリス原産の猟犬で、歴史の古い犬種とも言えます。
毛色は、ホワイト、ホワイト&タン、ブラック&ホワイト、トライカラーがあります。
被毛は名前の「ワイヤー」ごとく、硬い短毛です。
ほとんど伸びることはありませんが、お手入れは週に2~3回程度のブラッシングが必要です。
明るく活発な性格で、飼い主に対し深い愛情を持ちますが、猟犬の本能が根付いているため、少し攻撃的や神経質な面があります。
そのため、一般的に飼育は難しい犬種とされています。
ただ、人とのコミュニケーション能力は高い犬種なので、子犬のころのしつけをしっかりして、主従関係を理解させることで良い関係が築けます。
かかりやすい病気として、皮膚疾患が多い犬種と言われています。
定期的なシャンプーを行い清潔な皮膚を保つよう注意が必要です。
4.ラブラドゥードル
別名「オーストラリアン・ラブラドゥードル」で、「ラブラドールレトリーバー」と「プードル」を組み合わせたMIX犬種です。
動物アレルギーを持つ人々のための介助犬になるため作出されました。
アメリカのオバマ大統領が、アレルギー体質の娘さんのために選んだ犬種としても話題になりました。
「プードル」の抜け毛の少なさ、「ラブラドールレトリーバー」の温厚で賢い性格が引き継がれていて、しつけもしやすく飼いやすい犬種と言われています。
被毛は「プードル」の体質を引き継がれているので、やはり定期的なお手入れが必要です。
毛色は、ブラック、シルバー、クリーム、ゴールド、アプリコット、レッド、カフェ、ブラウンなど様々。
サイズも、ミニチュア、ミディアム、スタンダードと、MIX犬ならではの特徴と言えます。
日本国内では、ミニチュアサイズが人気となっています。
垂れ耳なので炎症を起こしやすいため、耳毛の処理と耳掃除をして清潔にするよう気を付ける必要があります。
巻き毛な犬たちを知ろう
今回は、「巻き毛な犬種」の中でも代表的な犬種をご紹介しました。
同じ巻き毛でも、ふわふわであったり固めの被毛であったりと様々です。
さらに、「プードル」や「ビション・フリーゼ」など定期的なカットが必要な犬種は、いろいろなカットスタイルを試すことができるので、楽しみ方も増えます。
ぜひ可愛い巻き毛スタイルを色々試してみてください。