泳ぐのが得意な犬種と苦手な犬種

最終更新日:2016年7月11日

人間の仕事を手伝うために改良された歴史を持つ犬たちの中には、泳ぐことを得意とする犬種もいれば苦手な犬種もいます。

もちろん個体差はあるので、得意とされている犬種の中にも個体として苦手な犬はいますし、苦手とされている犬種の中にも個体として得意な犬はいますが、犬種全体の傾向として一般的に泳ぐのが得意な犬種、苦手な犬種をご紹介します。

1.得意な犬種.ゴールデンレトリーバー

レトリーバーの語源はレトリーブ(獲物を回収すること)であり、鳥猟の際に漁師が撃ち落とした鳥を水の中に入って回収するという役割を担っていました。

そのため、水に入ることが大好きで、散歩途中に川などを見つけると喜んで入って行ってしまうという事もあります。

優れた回収能力を持ち、獲物の鳥を傷つけないように優しく咥えて持ってくるということが得意です。

ゴールデンレトリーバーだけではなく、ラブラドールレトリーバーやフラットコーテッドレトリーバーのように「レトリーバー」という名の付く犬種は、同じような作業のために作出されてきた犬たちなので、泳ぐのを得意とします。


2.得意な犬種.ニューファンドランド

カナダ東岸のニューファンドランド頭を原産地とし、漁師の仕事を手伝い、冷たい海の中に入り重い網を引いたり、重い荷物を運んだりととても力強い作業犬として重宝されてきました。

非常に温厚で優しい性質をしており、また海の救助犬とも呼ばれ、人が海に落ちてしまった時に本能的に飛び込んで溺れた人を救助すると言われています。

現在でも水難救助犬として活躍しています。

泳ぐことに特化した体をしており、被毛が厚く冷たい水の中に平気で入り、毛は油脂分を多く含むため、水をよくはじきます。

また、指の間には皮膚の膜が張ってあり、水かきの役目をしています。

3.得意な犬種スタンダードプードル

現在多く飼われているトイプードルやミニチュアプードルは、このスタンダードプードルを小型化させていったものです。

スタンダードプードルはゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーと同じくレトリーバーの仲間で、猟師の撃ち落とした鳥を水中に入り回収するために使役されていた犬です。

プードルに施される独特のカットは、冷たい水から心臓や肺などの重要な臓器がある胸部を守り、四肢の関節を守るためにされていたと言われています。

また、尻尾のポンポンは水中での目印になっていたとされています。

狩りのために機能的に施されていたものが後に美的な意味合いが強くなっていき、洗練されて現在のカットに発展していきました。

非常に頭が良く、全犬種の中でも高い知能を誇ります。

猟犬として活躍していたので優美な外見を持ち合わせながら、非常に活発な犬種でもあります。


4.苦手な犬種.ダックスフンド

ダックスフンドはもともとアナグマやうさぎなどの獲物を見つけて、巣穴の中にまで入って行って捕まえるということを目的に作出された犬種です。

そのため、アナグマの巣穴に入りやすいように足が極端に短く改良されました。

ですので、極端に足が短いため、水の中では上手く泳ぐことができない犬が多くなります。

ダックスフンドは特徴的な体形から椎間板ヘルニアを起こしやすいですが、水泳は浮力を利用するため犬の体に負担がかからず、良いリハビリになります。

その際はライフジャケットを着けて、インストラクターの指導のもと行う必要があります。

5.苦手な犬種.ブルドッグ

ブルドッグやパグなどの短頭種と呼ばれる鼻がつぶれた外見の犬種たちは、鼻の器官がギュッと詰まっているため、鼻からの呼吸が他の犬種に比べて苦手で、少しのことで鼻から水が入ってきてしまうので息ができなくなってしまいます。

水泳ではたくさん呼吸をしなければいけないので、呼吸の苦手なブルドッグのような外見の犬たちには不向きであります。

6苦手な犬種.柴犬

柴犬を初めとして秋田犬、紀州犬などの日本犬たちは、クマ猟やイノシシ狩りなどの猟に使役されることはあっても水の中で作業する習慣はなかったため、水に対してあまり馴染みがなく、子犬のうちから水に慣らさせておかなければ、水嫌いになる犬が多いです。

泳ぎに適していない体つきではないのですが、水への拒否感が強いのは日本犬全体の傾向です。

愛犬が泳げる犬種かどうか知っておこう

もともと水に接する仕事を担っていた犬種たちは本能的に水への抵抗心が少なく、泳ぐのが得意とすることが多いようですが、ダックスフンドやブルドッグなどのように、犬のもともとの祖先であるオオカミからかけ離れた体形をしている犬種は、泳ぐのに適した体ではないため苦手な傾向があります。

日本犬は猟犬として働くのに水に入る必要はなかったため、水への抵抗心が強いです。

不必要に水に入ることは自分の身を危険な場所に置くことにつながるので、水への抵抗心は己の身を守る自己防衛本能なのかもしれません。

犬を泳がす際には、犬が嫌がっていないか、体力的に無理がないかなど見つつ、ライフジャケットなどを着せて安全に配慮することが必要になってきます。

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