キースホンドは当初番犬や牧羊犬として飼われており、現在では日本でもペットとして流通しています。

今回はそんな世界中でペットとして愛されているキースホンドの特徴についてご紹介します。

キースホンドの歴史

キースホンドの起源は、オランダでの船の番犬や牧羊犬であるとされています。

キースホンドの名前の由来は、オランダ語で「咬む」を意味する「ケーゼン」であるという説と、この犬をかわいがっていたオランダの政治家が「キース氏」だったからという説があります。

また、起源についてははっきりとはわかっていないものの、オランダで船の番犬や狩猟犬として活躍していたと言われています。

一時期は、絶滅するのではともささやかれていましたが、キースホンドの愛好家たちの力によってその危機を乗り越えました。

そして再び注目を集めるようになり、今では世界中でペットとして愛される存在となっています。

キースホンドの外見的特徴

キースホンドは、体高が41~48㎝、体重が16~20㎏が平均とされる中型犬です。

眼の付近が白くなり、目尻から眉や耳にかけて走っている黒い線が特徴的な犬種です。

顔面以外はすべて被毛に覆われており、首の周りや肩にはライオンのたてがみのように飾り毛が生えています。

顔はまるでキツネのようで、上毛は黒、下毛はクリーム色または薄い灰色をしており、毛質は柔らかいです。

また、しっぽの毛は多く、背中に向かって丸く巻いています。

寒さは苦手なので、温かい地域にお住まいであれば室外での飼育も可能です。

けれど、キースホンドは飼い主やその家族のことをとても好きになる犬です。

できるようであれば、室内で飼育してあげてください。

キースホンドの性格

明るくてとても人なつこく、友好的な性格をしています。

穏やかな性格をしており、むやみに攻撃的になるようなこともありません。

好奇心が旺盛で活発ですが、時にはくつろいでいる姿も見せてくれます。

感受性がとても強く、知能が高いため飲み込みもいいので、しつけはしやすい犬種であるといえます。

飼い主に対しても服従心が強く、反抗をするようなことはないでしょう。

また、辛抱強い性格でもあるため、子どもや他の犬と一緒に遊ぶこともできます。

ただ、昔は船の番犬をしていたものの、番犬にはあまり向いている性格とはいえません。

先ほどもお話した通り、とても人間が好きで、見知らぬ人にも愛想を振りまくほど攻撃性がないからです。

キースホンドのお手入れ方法

毛が生え変わる時期になると、とても多くの毛が抜け落ちてしまう犬種です。

この時期は、抜け毛が落ち着くまで、毎日何度かブラッシングしてあげることを習慣にしましょう。

こうした日頃のケアを怠ってしまうと、毛がまとまって抜けてしまって、はげてしまうことがあるので注意が必要です。

一方、体臭はほとんどなく、シャンプーの回数は頻繁でなくてもいいでしょう。

反対に、いつまでも体臭がしないためシャンプーを忘れてしまいがちになります。

月初めになったらシャンプーをするというように、定期的にシャンプーのタイミングを決めておくと良いでしょう。

キースホンドの寿命とかかりやすい病気

キースホンドの寿命は13~15歳と言われています。

気を付けなければいけない病気としては「ファロー四徴症」が挙げられます。

ファロー四徴症とは、フランスの医師によって報告された先天性の心奇形の1つのです。

心臓の形状に異常があるために右心室から日産化炭素が多く含まれた血液が流れてしまい、低酸素血症を引き起こしてしまう病気です。

ファロー四徴症を発症していると、貧血や呼吸困難を繰り返し起こします。

放っておくと生命に関わるような症状を引き起こす病気なので、投薬や手術などの適切な処置を受けることがとても重要です。

なにか気になるようなしぐさや様子などがみられた場合は、早めに医師に相談するようにしましょう。

キースホンドの価格

キースホンドの子犬の場合、価格の相場は25万円ほどとなっています。

2015年の時点ではJKCに11頭の登録が確認されていますが、国内のブリーダーはそれほど多くはないでしょう。

もしも購入を前向きに考えているようなら、早い段階でブリーダーを見つけておくことをオススメします。

また、ごく稀なことではあるものの、販売されている子犬がさきほどお話したファロー四微症を遺伝的な要因で発症していることがあります。

そのため、購入前には親や兄弟の様子を見せてもらったり、できるのであれば遺伝子検査を受けておくと安心できます。

ちなみにキースホンドのエサ代は、月に8千円ほど、おやつ代などを含めると1年間で12万円ほど必要となります。

家族でよく話し合って購入を決断するようにしましょう。

キースホンドの特徴を知ろう

キースホンドの性格や飼い方、かかりやすい病気などについてご紹介しました。

キースホンドは性格が明るくて人なつこいので、すぐに打ち解けあえるでしょう。