大型犬のグレートデンは、全犬種の中でも1番体高が高い大型犬であると言われており、人気が高いです。
そんなグレートデンは、どんな性格をしていてペットとして飼いやすいのでしょうか。
今回はグレートデンの特徴についてご紹介します。
グレートデンの歴史
グレートデンの原産は愛犬国として知られるドイツで、正式には「ドイチェン・トッゲ」と言います。
グレートテンは大きな体を活かしてイノシシのような害獣を退治をしたり、軍用としての役割を果たすなど、幅広い分野で活躍してきた犬種です。
また、堂々とした優雅な風貌から、強くて美しいものの象徴として考えられ、上流階級のシンボルとしても認められていました。
原産国と同じくらいグレートテンの愛犬家が多いアメリカでは、2013年の飼育頭数ランキングが16位を記録するなど、今もなお根強い人気を誇っています。
グレートデンの外見的特徴
体高はすべての犬種において最も高く70~80㎝、体重は45~55㎏ほどあり、正方形のようにバランスのよい体型をしている大型犬です。
とても引き締まった体つきをしていて、優雅な印象を周りに与えます。
毛色は黒、茶色い黒い斑のブリンドル、白と黒のハル・クイーン、虎毛模様のフォーンなどの5種類が認められており、最も多いのはフォーンであると言われています。
ちなみにグレートデンは本来は垂れ耳をしており、日本では断耳をし、耳をピンと立たせることが多くなっています。
動物愛護の観点によって、海外では断耳はほとんど行なわれることがありません。
グレートデンの性格
グレートデンは別名「優しい巨人」と呼ばれているほど、穏やかで辛抱強い性格をしています。
愛想もよく、他の犬や見知らぬ人、そして赤ちゃんや幼児に対しても優しく接することができます。
飼い主に対して攻撃的になることもなく、むしろ繊細な一面ももちあわせています。
ただし、飼い主を含めた人間のことが大好きで人なつこい性格です。
常に誰かと一緒にいたいと考える傾向があり、お留守番は苦手です。
また、落ち着いた性格のグレートデンも、子犬の間はやんちゃで、体力があるぶん行動も激しい傾向があります。
しっかりと訓練やしつけを行なうようにしましょう。
グレートデンの飼い方
とても頭が良く賢い犬種なので、子犬のうちにきちんと服従訓練をしておきましょう。
大きくなってからではコントロールが難しくなってしまうため、この時期にいかにきちんとしつけができているかが重要になってきます。
暴れて周囲に危険を及ぼすことがないよう、しっかりと訓練を行なう覚悟が必要です。
もしもしつけに自信がない場合は、ドッグトレーナーに依頼をすることも考えておきましょう。
また、外見はとても強そうに見えるのですが、実はグレートデンは病弱な一面をもっています。
おそらく病院には頻繁に訪れることになるでしょう。
そのため、飼育を始める前にグレートデンのような大型犬でも診察が可能な動物病院があるかどうかを調べておく必要があります。
また、胃捻転を防ぐため、エサは数回にわけ、食後はゆっくりと休ませてあげるように心がけましょう。
グレートデンの寿命とかかりやすい病気
実はグレートデンは短命であることでも知られています。
大型犬の平均的な寿命は9~10年と言われているのですが、グレートデンの場合は胃捻転を患って亡くなるケースが多いです。
平均的な寿命は7年ほどと言われています。
グレートデンが発症しやすい病気は、先ほどお話した「胃捻転」そして「肥大性骨形成異常(HOD)」です。
胃捻転は治療法が手術しかなく、症状があらわれてから最低2~3時間ほどで死亡することもある恐ろしい病気です。
日頃から救急で診ていただけるような獣医を探しておかなくてはなりません。
一方、肥大性骨形成異常は、生後4~8か月頃のオスによくみられる病気です。
肢の関節部に炎症を起こし、激しい痛や高熱を伴うもので、ひどい場合は歩くことさえもできない場合があります。
こちらも急に症状があらわれる場合が多く、治療も対処療法のみとなっています。
グレートデンの価格
グレートデンは子犬の場合、20万円ほどで販売されていることが多い犬種です。
ただし、毛色や性別、そして断耳の処置の有無などでも価格は変わります。
親がチャンピオンタイトルをもっている場合は、35~50万円ほどになる場合もあります。
基本的にペットショップで販売されることはなく、購入はブリーダーを通すことになるでしょう。
グレートデンの購入を前向きにお考えの方は、まずはブリーダー探しから始めましょう。
また、グレートテンの購入に合わせて、生活に必要なものも揃える必要があります。
体が大きいため、ケージひとつをとっても高く、総額で10万円ほどかかると考えておいた方がいいでしょう。
グレートデンの特徴を知ろう
とにかく穏やかな性格をしているグレートデン。
家族ともうまく生活していけるでしょう。
ただし、大型犬であるため、かなりの覚悟が必要となってきます。
ひとり人間の家族を迎えるくらいの気持ちで飼い始めるようにしましょうね。