作業犬として大活躍のシェパードは、ペットとしても人気が高い犬種です。
ここではシェパードの特徴をご紹介します。
シェパードの歴史
シェパードは「ジャーマン・シェパード・ドッグ」といい、名前の通りドイツの牧羊犬より誕生した犬種です。
世界各国、特に欧米での人気は高く、常に人気ベスト3にはいっているような犬種だといえます。
意外にも、人気者シェパードの歴史は浅く、ドイツ人が優秀な作業県や牧羊犬を作り出そうとしたことがきっかけです。
そして1899年には「ジャーマン・シェパード・ドッグ協会」が立ち上げられました。
その結果、さらに改良されたのち世界中に輸出され、優秀な警察犬、軍用犬として活躍していくことになったのです。
ちなみに、盲導犬というとラブラドールレトリーバーを思い浮かべる人が多いのですが、実はこのシェパードが日本初の盲導犬であったことは、それほど知られていない事実です。
シェパードの外見の特徴
シェパードの特徴は3つ。
従順さ、冷静さ、そして訓練のしやすさです。
リーダーであると認めた相手には忠実に従い、危険な場面などでも取り乱さずに判断して行動ができ、学習能力が高いため訓練がしやすい犬種なのです。
実際に軍用犬や警察犬として活躍している犬種であり、しつけさえきちんと行なえば良きパートナーとなってくれるでしょう。
また、シェパードの被毛はまっすぐで、硬い上毛と柔らかくまとまって生えた下毛のダブルコートになっており、週1~2回のブラッシングのお手入れが必要となります。
毛が生え変わる時期は特に念入りにブラッシングを行なってあげましょう。
シェパードの性格
他の犬種にもみられる傾向ですが、シェパードもオスはやや荒っぽい性格で、メスは穏やかな性格をしています。
ただ、シェパードの場合は学習能力がとても高いため、成長する中でのしつけによって左右される部分も非常に大きいといえます。
また、シェパードは性別に関わらず2つの性格に分けることができるともいわれます。
1つは、警察犬などの厳しい訓練をも耐える活発な性格。
もう1つは、冷静さを失わず冷静で、おっとりとした性格ももち合わせているおとなしい性格です。
また、見かけとは違い、意外にも甘えん坊な性格をしています。
急に飼い主が変わるなどの出来事があると、分離トラウマになってしまう場合もあるほど神経質な面もあります。
気を付けて様子をみてあげるようにしましょう。
シェパードの飼い方
ある程度の運動量が必要となる活発な犬種です。
1日2回合計2時間の散歩に加え、たまにはドッグランなどに連れて行き、思い切り遊ばせてあげないといけません。
もしもこれを怠ってしまうと、運動不足からストレスを感じるようになり、飼い主でも手に負えない状態になってしまうことがあります。
この点はよく意識するようにしておきましょう。
また、シェパードの場合、しつけはかなり重要になってきます。
なぜなら、飼い主のことを自分よりも格下だと判断されてしまうと、指示を聞かなくなるばかりか、飼い主やその家族にまで危害を加えることがあるからです。
そのため、子犬のうちから服従訓練を何度も何度も行ない、主従関係をしっかりと理解させておく必要があります。
もしもしつけに自信がない場合は、ドッグトレーナーにしつけを依頼することもできます。
今後どのようにするのかを今から考えておくといいでしょう。
シェパードの寿命とかかりやすい病気
シェパードの寿命は10~12年が平均であるといわれています。
気を付けなければいけない病気としては、ダブルコートの犬によくみられる「アトピー性皮膚炎」「外耳炎」また大型犬によくみられる「股関節形成不全」が挙げられます。
体をいつも引っ搔いている、耳が臭う、歩き方がおかしいなどの気になる行動がみられる場合は、かかりつけの獣医に相談するようにしましょう。
また、胃腸が弱いため、「胃拡張」「腸捻転」にも注意する必要があります。
シェパードの価格
シェパードは子犬の場合、20万円ほどで販売されていることが多くなります。
ただし、ホワイトシェパードの場合はもう少し高値となることが多く、30万円ほどが相場となっています。
ちなみにホワイトシェパードの場合は、子犬でも成犬でもそれほど値段に差がありません。
美しい見た目と買いやすい性格をしているシェパードは、あまり価格に変化がない犬種です。
日本全国にブリーダーがいるので、探してみるといいでしょう。
ペットショップでの購入よりも格安で購入することができますよ。
シェパードの特徴を知ろう
シェパードの飼育を検討中の方にむけて性格、飼い方、発症しやすい病気などについてご紹介しました。
シェパードが甘えん坊な一面があるとは、意外ですよね。
とても飼いやすく人気が高い犬種なので、ぜひご家族の一員として迎えてあげてくださいね。