マルチーズという意味を持つビションと巻き毛という意味を持つフリーゼを合わせた名前を持つビションフリーゼ。
その名の通り、フワフワな毛がとても印象的です。
一時期は人気が低迷したこともありましたが、今はペットや大道芸犬としても人気があります。
今回は、そんなビションフリーゼについてご紹介します。
明るく愛嬌のある性格
ビションフリーゼは、基本的に活発で明るい性格の持ち主です。
凶暴な面はあまり持ち合わせておらず、飼い主はもちろん、見知らぬ人や犬にも愛嬌を振る舞いて仲良くすることができます。
そのため、子供やお年寄りとも比較的問題なく関わる事が出来るため安心感はあります。
人と関わる事が好きな犬のため、頻繁に話しかけてあげるなどしてコミュニケーションを取ると喜びますし、飼い主からしても楽しいかと思います。
ただし、凶暴な面がないからと言って、まったく吠えないと言うわけではありません。
何かあれば他の犬と同様、多少賑やかに吠える場合もあるため、そこを勘違いしないよう注意が必要です。
フワフワな毛並み
先に記したようにビションフリーゼは、そのフワフワな毛並みが特徴的な犬種です。
この毛並みは、柔らかく絹糸のような下毛と荒い巻き毛の外毛で構成されています。
このように2層で構成されているため、弾力のあるフワフワな毛並みとなっています。
そんな披毛は、しっかりとしたお手入れが必要です。
まず、毛が真っ白なため、どうしても汚れが目立ちます。
3週間程度を目安にシャンプーをしてあげましょう。毛玉が出来やすいため、毎日のブラッシングと月に1度程度のカットも必要です。
上記のようなお手入れを怠ると、フワフワな毛並みを維持できませんし、皮膚病等になる可能性があるため注意が必要です。
小柄な体格
ビションフリーゼの体重は3kg〜10kgと幅広く、個体差が大きく出ますが、基本的には6kg前後が多くなります。
体高は24cm〜29cmで、体高よりも体長の方が若干長いです。分類的には小型犬となります。
先に記したようなフワフワな毛並みだけではなく、丸くて黒い瞳も特徴の1つです。
小柄な体型と丸くて黒い瞳、そしてフワフワな毛並みと、可愛らしい外見を持ち合わせた犬種となります。
その外見が、多くの人々を惹き付ける要因にもなっていると言えるでしょう。
寿命とかかりやすい病気
ビションフリーゼの寿命は、12歳〜15歳程度と言われています。
しかし、飼い主の注意1つで、もっと長く生きることが出来ます。
そのため、病気への注意は怠らないことが必要です。
かかりやすい病気としては、「膝蓋骨脱臼等」があります。
膝蓋骨脱臼は、膝の皿である膝蓋骨が内側または外側にずれてしまう病気です。
症状が軽度であれば、足をあげるようになったり、スキップのような歩き方になる程度ですが、重度になると完全に足が着かなくなったり、歩けなくなることもあります。
少しでも気になることがあれば、獣医師に相談して早期発見することが重要です。
前述でも触れた皮膚病も、かかりやすい病気の1つです。
特に、夏場や湿気の多い時期に急性の発疹が出ることが多くあります。
これは、アレルギー等というよりは単なる蒸れで起こることが多いです。
予防としては、乾燥をさせること、そして先に記したように小まめな毛のお手入れをすることが重要です。
価格と入手方法
ビションフリーゼの価格は、基本的に20万円前後となっています。
しかし、親がチャンピオン犬などの場合は、30万円程度まで上がることがあります。
ビションフリーゼ自体が国内で飼育されている数が少ないため、価格も高めになっています。
しかし、ブリーダーさんによっては20万円より求めやすい価格で譲ってくれる方もいます。
入手方法としては、ペットショップで購入するのも良いですが、ブリーダーさんから直接購入をすることがオススメです。
なぜなら、ブリーダーさんから直接購入をするとその犬の血統がハッキリしており安心ですし、飼育方法などをアドバイスしてもらえることもあります。そういった面でも安心かと思います。
また、価格に関しても仲介が入っているペットショップよりも、ブリーダーさんからの直接購入の方が安くなります。
しつけは誉めて伸ばす
ビションフリーゼは、比較的飼いやすいため、ついしつけが曖昧になってしまうことがあります。
しかし、しつけを怠り甘やかすと、ワガママな性格となってしまいます。
また、悪気がなくても飛び付いたりするなどの問題行動も起こってしまいます。
そのため、しつけはとても大切です。
ただし、ビションフリーゼは、ストレスを溜めやすい一面も持ち合わせているため、厳しく叱ることはあまりオススメできません。
手を挙げるのは、もってのほかです。
悪いことをしたら叱る、ではなく、良いことをしたら誉めてあげることを主にする方が効果的です。
なるべくストレスを与えないように、しつけをしていくことが必要となります。
フワフワで可愛らしいビションフリーゼ
可愛らしい見た目と、比較的飼いやすいイメージで人気を集めているビションフリーゼですが、このように見ていくと、気を付けることも多々あります。
どの犬種でもそうですが、飼いやすそうというイメージだけで安易に考えず、ビションフリーゼの特性をきちんと理解した上で、迎え入れることが出来るようにすることが大切です。