ミニチュアブルテリアはブルテリアを小型化したイギリス原産の犬種です。
他の犬種には見られない卵形の輪郭に、つぶらな瞳の愛らしいユニークな顔立ちをしていて、最近人気の出ている犬種です。
そんなミニチュアブルテリアの性格、寿命、値段など、気になるポイントをご紹介します。
好奇心が強く勇敢な反面、独立心も強く頑固な性格
ミニチュアブルテリアは、元々、闘犬やネズミ狩りを目的としてつくられた犬種です。
とても好奇心が強く、遊びといたずらが大好きです。
観察力が鋭く、勇気もあってちょっとやそっとのことでは物事に動じません。
小型犬ですが、大人しく飼い主に抱っこされているようなタイプではありません。
ブルテリアと同じように、外を走り回るのが大好きなタフで活動的な犬種です。
ネズミ狩り時代からの本能なのか、辺りを探索することも大好きで、時々、穴掘りをしたりもします。
家族が喜ぶことを知っている賢い子です。
自らおどけて見せて家族を笑わせたりサービス精神も豊富で、基本的には人懐っこい性格をしています。
その反面、独立心も強く頑固なところがあります。
マイペースな子が多く、大人しく人の言うことを聞くようなタイプではありません。
しつけは毅然とした態度で、可能ならばしつけ教室を利用しましょう
しつけをする時は飼い主がリーダーであることを毅然とした態度で示し、愛情を持って行うことが大切です。
闘犬時代の本能が残っているのか、突然キレて見知らぬ人や他の動物に攻撃的になることもあります。
それを防ぐために、幼犬期に犬の扱いに慣れている人や、性格の穏やかな優しい犬と触れ合う機会を多く持たせて、社会性を育ててあげてください。
可能ならばしつけ教室に通って、プロの助けを借りた方が良いと思います。
しっかりとしつけられれば、飼い主に忠実で賢く優しい子に育ちます。
噛み癖のしつけはなるべく早く子犬の時から
ミニチュアブルテリアは噛み癖に悩まされることの多い犬種です。
まだ子犬だから、甘噛みだからと多目に見ていたら、あっという間に大きくなってしまって、気がついたら手遅れ・・・ということになってしまわないように、なるべく早く、子犬の時からしつけをしてください。
とはいえ、犬の噛み癖には犬なりの理由がしっかりあります。
例えば、飼い主が構ってあげる時間が足りなければ犬はじれて甘噛みしてきます。
乳歯から永久歯に生え変わるときは歯茎が痒くなるので、噛み癖が出やすくなります。
その他にも飼い主に甘えたいときや、不安なときなど色々です。
犬に噛んでくる理由があるときに、飼い主が厳しく叱ってしまったら逆効果になってしまいます。
一方的に叱りつけるのではなく、噛んでも良いおもちゃを与えて、遊びを交えながら教えてあげましょう。
しかし、ミニチュアブルテリアは元々は闘犬です。
何かあれば噛むのが当然と言う本能は改良されても残っています。
しつけが完了するまでは、見知らぬ人には触らせないようにしましょう。
また、しっかりしつけがされていても、突発的に噛んでしまうことがあります。
小さな子供や他の小型犬には近づけないように、飼い主の方でコントロールしてください。
ミニチュアブルテリアの寿命は11〜14歳
ミニチュアブルテリアの寿命は11〜14歳です。
ミニチュアブルテリアは歴史的に無理な交配を繰り返さざるを得なかった犬種です。
そのため、昔から遺伝性疾患が多く、現代でも昔よりは少なくなりましたが、遺伝疾患を持っている血統が残っているので注意が必要です。
家族にミニチュアブルテリアを迎えるのならば、その子犬の家系に、遺伝性疾患を持つ犬が出ていないかをよく調べておきましょう。
遺伝性疾患として、注意しておきたい病気は「水晶体脱臼」という失明のおそれがある病気、聴覚障害、心臓病、若いうちからの腎臓病が上げられます。
これらの遺伝性疾患に高い意識を持って繁殖させている、信頼できるブリーダーさんから子犬を譲ってもらうことをオススメします。
その他に注意したい病気としては第三眼瞼逸脱症(チェリーアイ)、糖尿病、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」が上げられます。
ミニチュアブルテリアは食べることが大好きな犬種です。
肥満は色々な病気のもとになります。
エサの上げすぎや運動不足に気をつけましょう。
ミニチュアブルテリアの相場価格は20~30万円
基本的にはブリーダーさんからの購入になります。
価格の相場は20~30万円です。
子犬は成長が早いので、生後5ヶ月を過ぎるくらいになると価格も下がってきます。
しかし、毛色や模様、健康状態によってかなり差があります。
丸くキレイなアイパンチの入っている子犬は希少なので、相場よりも高い値で売買されます。
また、親犬がチャンピオン犬だったり、血統が良い場合も高値になります。
ごく稀な話になってしまいますが、ペットショップで売られている子犬が売れ残り、大きくなってしまうと安く買えることもあります。
しかし、これはタイミングが合わないといけないのでかなり難しいですね。
子犬のなかには狂暴な質の子もいます。
元々の性格も関係しますが、育つ環境も大きく影響してきます。
親犬や兄弟の子犬を見せてもらえるように、ブリーダーさんに頼んでみましょう。
愛情をたっぷり注がれて育っている、四肢が太くて丈夫な子犬がオススメです。
ミニチュアブルテリアはあまり多く飼育されている犬種ではありません。
じっくり信頼できるブリーダーさんを探してください。
良いブリーダーさんほど愛犬にたっぷりの愛情を注いでいます。
営利目的の無理な繁殖はさせず、どんなときでも献身的な世話をして犬を育てます。
それは、売りに出す子犬に対しても同じことです。
そのようなブリーダーさんならば、豊富な知識と親切なアフターケアで、初めてミニチュアブルテリアを飼う場合にも、大きな力になってくれることでしょう。
ミニチュアブルテリアは寂しがり屋。たくさん遊んであげよう
ミニチュアブルテリアは寂しがり屋な一面も持っている犬種です。
ストレス発散もかねて外でたくさん遊んで、コミュニケーションをとってあげましょう。
あなたと新しい家族になる子犬が、より良い家族になれるようにお祈りしています。