ペットショップなどに行くと、たくさんの種類の犬たちが迎えてくれます。
単一の毛色の犬種もいますが、同じ犬種でも毛色が異なる犬種がおり、どの子を迎え入れようか迷ってしまうことがあります。
毛色が豊富な犬種にはどのような犬種がいるのでしょうか。
毛色が豊富な犬種を見ていきます。
1.チワワ
世界最小の犬種として知られているチワワ。
メキシコが原産国の愛玩犬の代表犬種です。
その体の小ささからマンションなどでも飼育出来ることもあり、高い人気を誇っています。
そんなチワワですが、毛色のバリエーションが豊富なことも人気のひとつです。
クリームと呼ばれる毛色が一番ポピュラーですが、ブラック、ホワイト、レッド、チョコなどもいます。
ホワイトのチワワは一時期CMに出ていた影響で人気が集まり、入手が困難になることもありました。
なお、チワワの毛色は単色だけではなく、2色で構成される「パーティーカラー」や3色以上で構成される「トライカラー」がいます。
ちなみに、チワワは毛の長さにもバリエーションがあり、毛の長い「ロングコートタイプ」と毛が短い「スムースコートタイプ」がいます。
2.ダックスフント
短足胴長の体型が特徴的なダックスフントは、ドイツが原産国の小型犬です。
現在はペットとしての印象が強いダックスフントですが、もともとはアナグマを捕獲する役割を持っており、特徴的な体型もこのために改良されました。
そんなダックスフントのカラーバリエーションは、ブラックタン、レッド、ダップル、ブリンドルなどです。
ブラックタンは、ブラックを基本色としながら目の上や胸などに濃いブラウンが入るものです。
ダップルは、「まだら模様」という意味があり、ブラックやシルバーなど複数のカラーがまだらになっているものです。
ブリンドルは、レッドとイエローを基本色とし、その上に濃いストライプが入るものです。
なお、比較的新しいカラーとしては、クリームなどもあり、人気があります。
ちなみに、ダックスフントは毛質も豊富で、スムース、ロング、ワイヤーの3種類があり、豊富なカラーバリエーションと毛質が楽しめるのが魅力のひとつです。
3.ポメラニアン
ふわふわと柔らかい毛並みが可愛らしいポメラニアン。
ドイツとポーランドにまたがる「ポメラニア地方」が原産地の小型犬です。
かつては熱心な愛犬家として有名だったイギリスのヴィクトリア女王の寵愛を受けたことでも知られています。
はじめはホワイトの個体が多かったポメラニアンですが、様々な改良が重ねられた今日では、ブラック、レッド、オレンジ、クリーム、セーブルなど、多種多様なカラーの個体が生み出されています。
なお、ポメラニアンは抜け毛が多い犬種であるため、ふわふわな毛並みを維持するためにも毎日ブラッシングを行うことが望ましいです。
4.トイ・プードル
可愛らしい見た目と頭の良さが魅力のトイ・プードル。
フランスが原産国の人気が高い犬種です。
もともとは鴨猟の際に仕留めた鴨を回収する役割を担っていた猟犬でしたが、現在では愛玩犬として飼育されていることが多い犬種です。
トイ・プードルのカラーバリエーションは非常に豊富で、ホワイト、ブラック、シルバー、ブルー、グレー、レッド、ブラウン、ベージュなど多岐にわたっています。
トイ・プードルは単色が基本ですが、まれに2色以上のカラーを持つパーティーカラーのトイ・プードルがいます。
ですが、これらのトイ・プードルは計画的に繁殖しないと生まれにくく、非常に希少価値が高いため、入手は困難です。
5.ラブラドール・レトリバー
盲導犬や聴導犬として活躍しているラブラドール・レトリバーは、イギリスが原産国の大型犬です。
同じくイギリスが原産のゴールデン・レトリバーとともに視覚や聴覚に障害がある人のために活躍しているラブラドール・レトリバーですが、もともとは打ち落とした鳥を回収する役割を担っていた猟犬でした。
現在では、高い知性と穏やかな性格で盲導犬・聴導犬以外に家庭犬としても人気が高い犬種です。
そんなラブラドール・レトリバーの毛色はイエローがよく知られていますが、イエローの他にブラックとチョコレートのカラーバリエーションがあります。
6.柴犬
日本が原産国である柴犬は「日本犬」のひとつです。
他の日本犬の仲間の秋田犬、北海道犬、紀州犬、甲斐犬、四国犬とともに「天然記念物」に指定されています。
柴犬は、日本犬の中でも特に人気が高く、飼育されている個体の数も一番多いです。
その人気は日本のみならず、海外でも柴犬を飼育している人がいるくらいです。
そんな柴犬のカラーバリエーションは、赤毛、白毛、黒毛、胡麻毛の4種類です。
特に赤、白、黒の3種類の毛色が混じって構成される胡麻毛は珍しく、他のカラーの個体より高値で取引される傾向があります。
なお、白毛の柴犬は近年人気が出てきていますが、品評会などでは評価されないこともあり、白い柴犬は繁殖させないブリーダーもいます。
バリエーション豊かな毛色を持つ犬たち
毛色が豊富な犬種を見てきました。
毛色の中にはレアカラーと呼ばれる珍しい毛色もあり、そのような毛色の個体を飼育したいのであるなら、ブリーダーに相談した方が良いでしょう。
なお、犬種によっては評価されない毛色もありますが、毛色はその犬の個性のひとつであり、その色だからダメな犬だということは決してありません。
どんな毛色であっても、大切に飼育してあげることが飼い主の義務です。