犬を飼う際に重要視する事柄の1つとして、「臭い」を気にされる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、体臭が少なく、換毛期(毛変わり)の際の抜け毛もあまりないといわれている「シングルコート」の4つの犬種をピックアップして紹介します。

1.プードル

トイ・プードルやティーカップ・プードルなどのプードルは、現在ペットとして大人気の犬種です。

なんといっても、毛色のバリエーションが豊富でモコモコとした毛がなんとも可愛らしいですね。

そんな毛並みに特徴のあるプードルですが、抜け毛が少なく、その上、体臭も少ないということも人気の理由の1つです。

それは、犬アレルギーの人もその症状が出ないというほどです。

ただし、クルクルとした巻き毛が特徴の犬種ですので、こまめなブラッシングと、定期的なトリミングは怠らないよう心がけましょう。

「テディベア・カット」など、カットのバリエーションを楽しむのも良いのではないでしょうか。

また、とても頭が良く無駄吠えも少ないので、一人暮らしの方や、室内で飼うには最適な犬種といえます。

「体臭が少ない」「賢くてしつけがしやすい」「毎日散歩をする必要はない」といった点からいいますと、初心者さんでもとても飼いやすい犬種です。

2.チワワ

世界で最も小さな犬であるチワワは、その小さな体で愛嬌をふるまいたり、うるうるとした大きな瞳が可愛らしい犬種です。

数年前に、テレビCMで話題になった犬種でもあります。

毛色のバリエーションも多く、短毛のスムースコートと長毛のロングコートの2つのタイプに分かれますが、両タイプ共に毎日のブラッシングが不可欠です。

ロングコートの場合は毛玉になりやすいので、より入念なブラッシングが必要です。

性格は好奇心旺盛で、飼い主にはとても従順で忠実です。

そんな性格故、縄張り意識や警戒心が強く、吠え癖がつきやすいともいわれています。

ですが、しっかりとしつけをすると何の問題もない性格になり一人で留守番も出来るようになるので、一人暮らしの方にも飼いやすい犬種といえるでしょう。

毎日、ある程度の散歩をさせるのが好ましいですが、室内で思い切り遊んで体を動かせてあげる程度でも問題ありません。

チワワを飼ったら、甘やかしすぎず、飼い主さんと適切な関係を保つことを心がけることが何より大切だといえるでしょう。

3.パピヨン

フランス語で「蝶」を意味するパピヨンは、その名の通り蝶のような大きな耳が特徴の犬種です。

長くてやわらかな毛が特徴ですので、スリッカーブラシでの手入れのあとにクシでとかしてあげると、美しい毛をキープすることが出来ます。

キレイ好きな性格なので、シャンプーは頻繁に行なう必要はありません。

活発で体が丈夫な犬種ですので、散歩は「適度に楽しく」を心がけて行ないましょう。

また、楽しいことが大好きで人懐こい性格なので、小さな子供や、他の犬ともフレンドリーに接することが出来ます。

賢い性格ででしつけもしやすいので、犬を飼ったことがない方にもオススメ出来る犬種です。

甘やかしすぎるとワガママな性格になってしまうので、その点は要注意です。

4.マルチーズ

マルチーズは、触っても見ているだけでも癒される白くてフサフサとした毛が特徴の犬種です。

頭にリボンなどのアクセサリーをつけてオシャレをさせるのも、楽しみの一つです。

長毛のマルチーズを見かけることが多いですが、夏の暑い時期などには犬の体調を考慮してなるべく短くトリミングしてあげると良いでしょう。

そして、白い毛で汚れが目立ちやすいので、食事のあとの食べカスや目やになどはこまめに拭き取ってあげることが大切です。

これは、体臭を防ぐことや皮膚の病気の予防にもつながりますので、欠かさず行ないましょう。

活発で遊ぶことが大好きなので、出来れば1日に10~20分程度の散歩をさせるのが理想的ですが、室内で一緒に遊んで体を動かせてあげるだけでも十分です。

性格は温厚でおとなしく、飼い主にとても従順なので、小さなお子様のいる家庭やお年寄りの方にも飼いやすい犬種といえます。

無駄吠えも少ないので、マンションでの飼育にも向いています。

体臭の予防もしっかりと

上記4つの犬種のほかにも、グレーハウンド、ボクサー、スムースコートのミニチュア・ダックスフントなども「シングルコート」であるため、体臭が少ない犬種といえます。

しかし、このシングルコートの犬種は体臭が少なく毛が抜けにくいとはいえ、体毛や皮膚の健康のためには定期的なブラッシングやシャンプーが不可欠です。

季節や生活環境にも応じて、定期的に体毛や皮膚のケアはしっかりとしてあげましょう。

また、与えるドッグフードの種類によっても犬の体臭が変化することがあるので、フード選びも重要といえます。

飼い主さんが気に掛けてあげることで犬の体臭が改善することもあるので、愛犬の体調管理は決して怠らずにしっかりと行ないましょう。