元々はキューバにて前身が作り出されたハバニーズ。

その後、上流階級の人々に愛されていましたが、一時は革命が原因で絶滅の危機に陥りました。

そんな前身の犬を、アメリカが様々な犬と交配して、現在のハバニーズが生まれました。

現在でも、元のキューバよりも、アメリカやヨーロッパでの人気が高く、日本含めて他の国では比較的知名度が低いです。

そんなハバニーズは、どのような犬なのでしょうか。

穏やかで人懐っこい性格

ハバニーズの性格は、とても穏やかで優しいです。

その穏やかさは、思わず心配してしまうほどのもので、非常にマイペースです。

また、とても人懐っこくて、人と一緒にいることが大好きです。

そのため、子供やお年寄りと問題なく遊ぶことができますし、初心者のかたでも比較的飼いやすい犬種となります。

そんな穏やかな性格なハバニーズですが、好奇心も非常に強く、遊ぶことが大好きです。

また、賢さもあり物覚えも良い犬種です。

その賢さから、かつてはサーカスなどでも活躍しており、現在では、穏やかさと人懐っこさを生かしてセラピードッグとして活躍している犬もいます。

体の特徴と美しい毛並み

ハバニーズは、体重が3kg〜6kg、体高は21.6cm〜29cmで、分類としては小型犬となります。

足が短い分、より小柄に見えます。

披毛は、上毛と下毛の2層で覆われています。

上毛は、とてもふわふわとした長い毛で15cm〜20cmもの長さがあります。

主に、直射日光から皮膚などを守りながら、熱のこもりを抑える役割を持っています。

上毛に比べて、下毛は比較的少な目です。

毛質は、直毛や巻き毛など様々ですが、主に巻き毛の方が一般的とされています。

また、ハバニーズの披毛は、とても美しくサラサラとしており、光沢もあります。

その披毛により、「ハバナ・シルク・ドッグ」とも呼ばれています。

披毛の色としては、ホワイトやレッドやブラウンなど、種類は様々です。

寿命とかかりやすい病気

ハバニーズの寿命は、13歳〜15歳とされています。

かかりやすい病気としては、膝蓋骨脱臼等があります。

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿にあたる膝蓋骨が、正常な位置からずれてしまう病気です。

この病気になると、足を浮かせて歩くなど、正常に歩けなくなります。

軽度の段階では、まだ正常な位置に戻すことが出来るのですが、それが重症化すると、生涯歩行が困難になる可能性もあります。

安易に考えずに、少しでも違和感を感じたら、獣医師への受診をオススメします。

この病気の原因としては、先天性のものと、後天性のものがあります。

後天性の場合、転倒や高いところからの落下などが原因となるため、日頃から注意が必要です。

この病気は、ハバニーズに限らず、比較的どの犬種にも起こり得る病気となります。

ペットショップではほぼ入手不可

ハバニーズは、希少な犬種のため、ペットショップでの取り扱いはほぼありません。

ブリーダーからの購入が主ですが、国内での飼育数は、やはり限られています。

そのため、海外からの輸入も検討する必要があるかと思います。

輸入の場合、ペットショップ等によっては、仲介をしてくれるところもあるため、よく調べてみることをオススメします。

価格は、国内での購入だと、平均的には20万円〜35万円程度になります。

ただし輸入になると、その分価格は高くなります。

平均的には50万円前後となっています。

どちらにしても、よく調べ、信頼できるところ、納得できるところでの購入をしましょう。

ハバニーズのしつけ

ハバニーズは、覚えはよく比較的しつけはしやすい犬種です。

先に記したように、穏やかで賢く人懐っこいため、それほど注意する面はありませんが、ハバニーズの中には無駄吠えをする個体も少なくないため、その部分のしつけはした方が良いでしょう。

まずは、子犬の頃から人に慣れさせ、そこからコミュニケーションをとっていく中でしつけをしていくことが、ハバニーズにとっては良いしつけ方かと思われます。

また、無駄吠えだけではなく、その他の面でも、必要最低限のしつけはしておくようにしましょう。

それによって、ハバニーズ本人も周囲も、気兼ね無く関われるでしょう。

主に屋内でかわいがってあげるのがオススメ

ハバニーズは、あまり寒くない時期であれば室外でも飼えなくはないですが、そもそもが飼い主や家族と一緒にいることが大好きな犬種なので、なるべく室内で飼育してあげることが理想的です。

それほど運動が必要な犬種ではありませんが、ハバニーズ自身が体を動かすことが大好きなので、長めに散歩をしてあげるのも良いかと思います。

また、庭などで活発に遊ばせてあげることも必要です。

頭を使うことも好きなので、頭を使う遊びをやってあげても喜ぶかと思います。

披毛の手入れは、あまり多くは必要なく、週に2〜3回のブラッシングを行う程度で大丈夫です。

珍しい犬種好きなら飼いやすいハバニーズがオススメ

見た目も可愛く、比較的初心者でも飼いやすいハバニーズ。

希少な犬種で、なかなか手に入らないのが歯痒いところです。

しかし、その部分が苦でなければ、パートナーに選んでも楽しい犬種かもしれません。