秋田犬は天然記念物に指定されている日本原産の犬の一種で、国内では最大の体高の犬種です。
元々はマタギ(東北の狩人)に同伴する猟犬として活躍していたものを、闘犬として育成され、生み出されたた犬種です。
純和風な顔立ちや性格をもつ秋田犬は日本人の間でも根強い人気がありますが、どのような性格をしているのでしょうか。
これから秋田犬を家に迎えたいと考えている方のためにも、既に迎えている方のためにも、その性格をまとめてみました。
主人に忠実、従順
日本人であれば誰しも思い浮かべるのが、忠犬ハチ公です。
このハチ公に代表されるように、主人と認めた相手に対してはとても忠実で、親しみを持ち、従順な犬種です。
ただ、初めにしつけをする際には、飼い主さんは皆でしっかりと行うことが大事です。
成長すれば体もとても大きくなり、パワーもありますので、犬の気持ちとしてはじゃれているだけのつもりでも、人間はけがをしてしまう可能性があります。
でもとても難しいことを教えるわけではなく、人間を噛んだり、歯をあてることはいけないことだと教えることと、無駄吠えをしないように教えるということが大事かと思います。
基本的にはどの犬も、教えることは同じです。
これらのことが出来ないと、秋田犬が生きていく上で必要な被毛のケアや、いざ病気になったときの治療などが難しくなってしまします。
そして、しつけをする上で、飼い主一人一人が毅然とした態度で犬と主従関係を築くことが重要です。
しっかりとしつけを入れることができれば、秋田県の忠実さ、従順さが発揮され、コンパニオンドッグとしてとても素敵な犬になるでしょう。
他人に対して強い警戒心を持つ
一見可愛い見た目とは裏腹に、他人に対しては強い警戒心を持ち、防衛本能も高く、危険だと判断した相手から飼い主を守るような行動をとることもあります。
秋田犬は大型な上、とても立派な被毛をもっているため、飼い主によるこまめなブラッシングももちろん必要ですが、トリミングサロンにシャンプーを依頼することがあるかもしれません。
トリミングサロンに行くことを考えると、飼い主以外の他人に警戒心を抱き、恐怖心から威嚇して噛んでしまったりするようでは、依頼することは難しくなってしまいます。
でもずっとブラシをかけず、シャンプーをしないと被毛が抜け変わらず、暑い上に皮膚の状態も悪くなって良いことなしです。
健康維持のためにも子供の時からのしつけで、噛むことはいけないということを教えるだけでなく、子供の時から、家族以外の他人に会わせる機会を多く持つことによっても多少他人に対して慣れることができます。
勇敢
闘犬として育成されたこともあり、勇敢な一面も持ちます。
秋田犬は闘争心を持たせるために、土佐犬との交配が行われたり、ドーベルマンやグレートデンとの交配も行われたと言われています。
それにより大型化したと共に、闘犬としての勇敢さも持っているとされています。
飼い主を守ろうとする行動、家族を守ろうとする性格はまさに勇敢でかっこいいです。
しかし闘犬としての面も持っているので、相手に向かっていくことができる性格が祟ってしまい、飼い主以外の人にかみつくことがあってはいけません。
秋田犬の噛み癖、吠え癖は、大型犬が故、小型犬以上に大問題になってしまいます。
しつけはきっちりと行いましょう。
冷静沈着、行動は控えめ
あまり秋田犬そのものの性格として冷静沈着で、あまり活発に遊びを求めて飼い主さんに構ってほしい全力でアピールするようなことはありません。
愛犬から駆け寄ってきてじゃれあって、思いっきり遊びたいという飼い主にはもしかしたら不向きかもしれません。
でも運動が嫌いなわけではなく、たくさん体を動かす必要のある犬種です。
運動が必要
秋田犬は大型犬なので、とてもたくさん運動が必要になります。
だいたい1日に2回、1時間ずつ程度歩かせてあげることができればよいとされています。
運動不足になってしまうと、犬もとてもストレスを感じ、イライラしてしまって性格が変わってしまったり、体調を崩してしまうこともありますので、ゆっくりと犬がストレスを発散し満足できる時間、そして犬が歩きまわるのに良い、広い場所に連れてってあげることができる飼い主が理想的です。
秋田犬の性格は個体差ももちろんありますが、以上の性格が特徴的です。
忠実で凛とした秋田犬
しつけをすることができればとても魅力的で、根強いファンがいることも頷けます。
ただ、飼育するとなると、しつけを出来るよう、子犬の状態で家に迎えるのが最良です。
ハチ公に代表される秋田県の忠実で従順で凛とした性格は日本人の性格にとても合い、飼い主に寄り添ってくれるのでしょう。
注意点としては日本でも、秋田犬を始めとした大型犬については飼育するにあたり、規制する条例が設けられている地域もあります。
飼育の際には該当する地域かどうかを確認した方が良いでしょう。