昔から狩猟を手伝い、一緒に働くなど、人の傍で親しまれてきた犬種で、国内外問わず人気である柴犬ですが、その柴犬の忠実な性格そのままに小さく愛らしい姿の豆柴はかなりの人気です。
今回は、その豆柴の特徴をご紹介します。
柴犬より小さく、室内飼いに向いている
豆柴はその昔、小柴や尺柴と呼ばれていて、通常の柴犬より小型のもの同士を交配し、柴犬の性格そのままに一生を通して体が小さいものを豆柴と言います。
豆柴は成犬で4kg~7kgくらいとなっており、またキレイ好きで、室内でも自分のケージなどのスペースを汚したりすることはめったにありません。
毛も短く、豆柴は体も小さいので最小限のブラッシングや、シャンプーなども月1回くらいで済むため、年配の方や子どもでも世話がしやすいのが特徴です。
また、室内飼いであれば部屋の中で一緒に生活ができ、病気などの違和感にもすぐ気付くことができます。
飼い主に対して忠誠心があり、従順な性格
洋犬に比べ、日本犬である豆柴は飼い主に忠実です。
柴犬が番犬として飼われてきたようにとても賢いため、しつけなどもしやすく、警察犬になった例もあると言います。
縄張り意識が強く、信頼できていない相手については警戒する場合もありますが、寂しがりで甘えんぼうな面もあり、飼い主との関係性やしつけがきちんとできていれば、他の犬種以上に素晴らしい家族やパートナーになり得ます。
一般的にオスは元気でやんちゃ、メスはおとなしく警戒心が強いとされています。
メスの方が落ち着きがあり飼いやすく、室内でも一頭でおもちゃで遊んだりと、まったりと過ごす傾向があります。
しかし個体差があり、性格は生まれつきのものが大きいので、動きをよく見て判断することが重要です。
運動が好きで運動量が多く、活発
犬であれば散歩が欠かせませんが、豆柴は運動が好きです。
室外飼いでも決まったスペースで生活させていると、臆病で神経質な性格になってしまう場合もあると言います。
1日2回(朝、晩)に20~30分の散歩が必要で、歩くだけではなく、芝生の上でボールを投げて走らせたりと、心地良くストレス発散ができる環境も重要です。
散歩をしないでいるとストレスになり、家の中で発散させてしまって物や家具を傷つける場合もあるので、散歩や運動をさせるといった外出が苦にならない飼い主さんにオススメです。
エサにも気を遣うことが必要
柴犬と豆柴で共通して言えるのが、アレルギー体質の個体が多くアトピー性皮膚炎になってしまうことです。
人間でも食物アレルギーがある場合食事の制限が必要ですが、犬もきちんと品質が管理された良質なエサでアレルギー対策ができます。
犬の体質に合ったドッグフードを選び、バランスの取れた食生活を送ることも健康や長生きにつながります。
トウモロコシ・大豆・小麦・牛肉・豚肉などは犬にとって消化しにくい食べ物であり、アレルギー反応が出る場合が多いため、エサを購入する際に原料表示をきちんと確認し、動物性タンパク質を使用しているエサを選びましょう。
体が弱い個体も多い
業者によって間違った知識で近親交配されたため、病弱で短命という豆柴も少なくないので、購入前にきちんと確認することが重要です。
また、最初は健康であっても後々病気になってしまうというケースもあるので、自分に合った豆柴の性格を冷静に見極めることも大切です。
万が一病気になってしまった際も、特に動物病院で治療すると数十万円かかったというケースも多いです。
ただ可愛いからという理由で飼ったものの、病気が発覚しお金の余裕がなく治療ができず、手がかかることで疲れてしまい、捨てたり手放したりするといった無責任な飼い主にならないよう、飼い主にも一生添い遂げる心の余裕や、ペット保険に入るなどの金銭的余裕が必要です。
飼っているうちに大きくなってしまうケースも
柴犬の子犬時代を「豆柴」と称して売ったり、小柄に生まれた柴犬を「豆柴」として売っている場合もあり、飼っているうちに体が大きくなっていくことに気づき「普通の柴犬ではないか」と店側に返金を求めたり、「大きくなってしまい可愛くない」と犬を捨てる飼い主も急増しています。
犬は生き物であり、オモチャのように飽きたら捨てるといった行為は許されることではありません。
そういったトラブルも避けるため、事前に購入先を良く調べることで不幸になってしまう豆柴を減らすことができます。
またオークションに出品するなどといった、犬を物のように扱っている業者よりは、ネットなどの情報を頼りに信頼できるブリーダーを見つけることで、そちらから安心して豆柴を購入することもできます。
その場合は毛色によっても変わってきますが、20万~と言われています。
小柄ながらに忠誠心の強い豆柴
特に忠誠心のある犬ほど、飼い主に信頼されていると感じると幸せに命を全うするので、そういった意味でも豆柴や柴犬は、ある意味一番人に近いペットだと言えます。
人間もそんな幸せそうな犬の一生を見届けることができれば、人生もより良いものになるでしょう。