ふわふわで白い毛並みに、黒くて大きな目が愛らしい日本スピッツ。
その見た目から、とても人気がある小型の犬種です。
一時期は、吠えてうるさい犬だと言われて人気も下がっていましたが、ここ数年、再び人気が上がってきています。
今回は、そんな日本スピッツの特徴についてお話しします。
可愛らしい見た目
スピッツは、ピンと立った耳と尖った口先が特徴で、パッと見た感じは何だか笑っているかのような表情をしています。
更には、冒頭で触れたように白いふわふわした毛並みも大きな特徴です。
その白い毛は、まっすぐで長い上毛とふさふさで柔らかい下毛の2層で構成されています。
そのような毛並みをしているため、どうしても絡まりやすく、キレイな毛並みを保つためには、毎日のブラッシングや小まめなシャンプーが必要になります。
また、下毛は体温保持の役割を持っているため、換毛期になると抜け毛も多くなるので、部屋の掃除にも注意が必要になります。
可愛らしくキレイな見た目を保つためには、少し努力がいるかもしれません。
比較的飼いやすい性格
日本スピッツは、人懐っこくて明るく元気な性格の犬です。
また、人見知りな部分があり、その分、飼い主さんなどの信頼できる相手に対しては、とても従順で甘えん坊になります。
しかし、甘えん坊故に、飼い主さんの留守が多いと、寂しがって鳴いたりイタズラしたりと問題行動に発展してしまうこともあります。
飼い主さんが、しっかりとした環境の設定と、しつけをする必要があります。
そんな愛らしさを持った日本スピッツですが、冒頭で触れたように、実は昭和30年代に人気があった頃には、人気故の乱繁殖や、間違った飼い方によって、無駄吠えをするうるさい犬だというイメージが強くなってしまったのです。
そのイメージで、一時は人気が落ちていましたが、最近はかなりその性格は改良され、先に記したような愛嬌のある飼いやすいものとなりました。
お手頃な値段設定
日本スピッツを飼うために迎え入れるには、基本的には3つの方法があります。
まずは、ペットショップです。
忙しくても、時間がある時に気軽に立ち寄れます。
価格としては、20万~25万ですが、中にはそれ以下で購入することが出来るところもあります。
10万円を切るところもあります。
次にブリーダーから購入する方法です。
飼育環境を見学するため、予約を取るところから始めなくてはいけませんが、その分身元ははっきりしている上に、飼育方法をプロの方から直接教えてもらうことも出来ます。
価格も、中間業者などを経由しないため、ペットショップよりお手頃です。
基本的には20万程になります。
次に、里親制度です。
殺処分を待つ犬などを引き取るものですが、基本的には犬自体は無料で、ワクチン接種などの費用のみ負担となります。
どの方法を選んだとしても、価格的には比較的お手頃となっているので、そういった面では、あまり構える事は無いかもしれません。
寿命と体調管理
日本スピッツの平均寿命は、10年~16年とされています。
しかし、飼っている側が体調管理に気を付けてあげれば、寿命が伸びる可能性は十分にあります。
例えば、よく聞かれるのが「膝蓋骨脱臼」という膝の皿の部分が外れてしまう病気です。
これは、事故などでも起こりますが、滑りやすい床で走り回ったり跳び跳ねたりしすぎてしまっても起こり得ます。
日本スピッツは室内犬のため、注意が必要です。
また、アレルギーも注意すべきものの一つです。
アトピーやノミなどの一般的なものはもちろん、食べ物やストレスによるアレルギーもあります。
特に日本スピッツは、先に記したように、人見知りや寂しがりやな部分もあるので、その様なところからストレスが発生しないように気を付けてあげることが必要です。
しっかりとした食生活
日本スピッツは、特に食事に関してデリケートな犬です。
先に記したように、食べ物によるアレルギーが現れるほどです。
ドッグフード一つ取っても、賞味期限が過ぎていないか、余計な材料は使われていないか確認が必要です。
また、ついつい飼い主さんと同じものを与えてしまうこともありますが、それが日本スピッツには毒となることもあります。
チョコレートなどの甘いお菓子も与えてはいけません。
飲み水も、こまめに取り替えて常に清潔にしてあげることが大事です。
人の食べているものを欲しがって可哀想などと思わずに、しっかりと日本スピッツに合った食事を心がける必要があります。
個性の強い日本スピッツ
比較的飼いやすく、見た目の可愛さから人気のある日本スピッツ。
しかし、毛並みの手入れや接し方など、注意すべき点はいくつかあります。
うるさい犬だと嫌煙されていた時期を乗り越え、せっかく再び人気が出ているので、飼う側も特性を理解した上で飼い、日本スピッツが幸せに暮らせるようにしましょう。