「スパニエル界の貴族」とも呼ばれるクランパースパニエル。
そんなクランパースパニエルの特徴や飼い方、かかりやすい病気などをまとめました。
これからクランパースパニエルの飼育を検討されている方は、ぜひご覧くださいね。
クランパースパニエルの歴史
クランパースパニエルはフランスにて1768年に誕生されたと言われています。
すでに絶命してしまっているアルペン・スパニエルやランドスパニエル、そしてバセット・ハウンドらと関係のある犬だと考えられていますが、詳細については明らかとはなっていません。
ただ、名前の由来は改良がおこなわれたクランバーパークが由来だと言われており、鳥猟犬として活躍していたことは確かようです。
また、知名度が低いために、クランパースパニエルは最近になって誕生した育成種であるとよく誤解されがちなのですが、これは違います。
スパニエル種のうちで最も古い犬種であるとされているので、誇りをもってくださいね。
クランパースパニエルの外見
中型犬に分類されるクランバースパニエルは、体高が43~51㎝、体重が25~39㎏が平均体型とされる犬種で、スパニエル種の中では1番大きな体格をしています。
そして、頭頂部が平らになった大きな頭部、太くて短い首、どっしりとした体型、垂れ耳に飾り毛がある垂れ尾が特賞となっています。
また、幅が広く筋肉質なお尻は、鳥猟犬として活躍していた時代に動きやすく進化したものであるとされています。
また、クランパースパニエルは体型のせいか動作は少し鈍いのですが、愛らしい顔をしており、嗅覚はとても優れています。
そして現在では正解中で愛犬家も多く、日本でも人気のある犬種となっています。
ちなみにクランパースパニエルの被毛は絹糸状で、ホワイトが一般的となっており、柔らかなロングコートがまっすぐに生えています。
中にはオレンジの斑がある犬もみられますよ。
クランパースパニエルの性格
見た目そのままをあらわしたような性格は、非常に温厚であり大人しいです。
おっとりとしており、険しい一面などをもたず、子どもからお年寄りまで、誰からも愛されるような性格をしています。
もちろん飼い主やその家族に対しても忠実で、攻撃的な態度は見せることがありません。
警戒心はあり、鳥猟犬時代のなごりで動くものに対しては過敏に反応します。
ただ、知らない人や犬とはあまり関わりをもちたがらないほど人見知りであるため、番犬には向いていないといえるでしょう。
また、自立心が強い傾向があり、マイペースなところがありますので、この点はよく理解しておくようにしましょう。
クランパースパニエルの飼い方
先ほどご紹介した通り、大人しく、おっとしとした性格をしているため、あまり自分から散歩に行きたいというようなサインは出しません。
けれど肥満になりやすい傾向があるため、飼い主が運動をさせてあげるようにしなければなりません。
クランパースパニエルは暑さに弱い体質なので、特に夏はこのあたりにも気を付けながら散歩してあげてください。
被毛のお手入れは、ブラッシングを週に2~3回、シャンプーを月に1回程度行なう必要があります。
また、顔やおしりなど、汚れが目立つ部分は念入りにお手入れをし、白い被毛を保つように心がけましょう。
クランパースパニエルの寿命とかかりやすい病気
クランパースパニエルの寿命の平均は、12~13年であると言われています。
特に気を付けたい病気としては「椎間板ヘルニア」「股関節形成不全」「眼瞼異常」「皮膚病」などが挙げられます。
少しでもおかしいと感じるような行動がみられた場合は、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。
また、先ほども少しお話しましたが、クランパースパニエルは暑さに弱い犬種で、脱水症状や熱中症にかかりやすいと言われています。
特に夏場は注意深く体調を管理してあげるよう心がけてあげてください。
また、垂れ耳のため、綿棒やイアーローションを使って耳掃除を行なってあげることも忘れないでくださいね。
クランパースパニエルの価格
クランパースパニエルの相場は15万円ほどとなっています。
けれど、海外ブリーダーから購入する場合は輸入に関する費用が上乗せされるため、価格はかなり変わってきます。
また、クランパースパニエルは遺伝的な要因で病気を発症すると言われています。
そのため購入の際には、購入予定の血筋の犬がどのような病気を発症したのかなどを事前に調べておくことをオススメします。
あらかじめその犬がかかりやすい病気を知っておけば、予防することや注意深く様子をみることができるからです。
クランパースパニエルの特徴を知ろう
クランパースパニエルの性格や飼い方、かかりやすいとされる病気などについてまとめましたが、いかがでしたか?
これからクランパースパニエルを飼育していくうえで知っておいていただきたいことや気を付けておいていただきたいことばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。