いつも人気犬種の上位にランクインするパピヨン。
とても華奢で可愛らしく、優雅な犬種です。
このパピヨンの寿命は普通どの位なのでしょうか。
また、可愛いパピヨンにいつまでも元気に長生きしてもらうためにはどうしたら良いでしょうか。
パピヨンの寿命は12~15歳程度
パピヨンの平均寿命は12~15歳程度と言われており、小型犬の中でも寿命が長い方と言えます。
どの犬種にも、その犬種特有のかかりやすい病気を持っていることが多いですが、パピヨンでは命に関わるほどの病気はほとんどないと言えるでしょう。
パピヨンには、膝蓋骨脱臼(膝のおさらの骨が脱臼する病気)や、逆さまつげ(まつ毛が本来生えるべき方向と別の方向に生えていて、目に炎症を起こす病気)などの病気が多いと言われています。
太らせないように心がける
太らせないことは、健康維持のためにとても大切です。
食事量はきちんと飼い主さんが管理をしてあげましょう。
体形の評価のためにはBCS(ボディコンディションスコア)という指標を使用することをオススメします。
獣医師に「ペットの体形に合った体重」を教えてもらうのも良いでしょう。
食事は必ず総合栄養食を与えましょう。
総合栄養食は「食事と水のみを与えるだけでも、成長段階の各ステージで健康維持をすることができる食事」です。
パッケージに必ず記載があるのでチェックしてください。
市販のドッグフードには、パピヨンの専用の食事もあります。
太らせてしまうと、骨格も華奢なパピヨンには負担が大きくなってしまいます。
特に膝蓋骨脱臼は、肥満で膝への負担が増大すると、発症したり悪化したりしてしまうこともあります。
肥満がリスク因子となる病気はたくさんあります。(糖尿病、関節炎、心臓病など)
おやつを与えない、与えても量は加減しましょう
パピヨンはオスもメスもだいたい3~4㎏くらいの体格です。
飼い主さんとしては、おやつを「ほんの少し」と思って与えても、小さなパピヨンにとってはとてつもないカロリーになってしまっていることもあります。
例えば、犬用のおやつのチーズをひとつ与えると、人間に換算するとハンバーガー1つ分くらいのカロリーに相当するとも言われています。
そのため、少しのおやつでもカロリーオーバーになっていることは少なくありません。
肥満予防のためにも犬の体重をしっかりと考えて与えましょう。
また、市販の犬用のおやつは塩分、脂肪分がたくさん含まれています。
そのため、犬用のおやつを日常的に与えていると、将来的に心臓病や結石、腎臓病などになってしまう可能性もあります。
人間の食事も、犬にとっては塩分量が多いので与えないのがベストです。
犬のおやつとして最も良いのは「お肉を味付けなしで茹でただけのもの」や、キャベツ、いも、かぼちゃなど。
どれも味付けしないことがポイントです。
適度に運動をする
パピヨンは華奢なので、室内の運動のみでも問題ないかと思っている方もいるかもしれませんが、運動は必要です。
パピヨンは活発な性格なので、精神的な刺激が必要です。
そして散歩は飼い主さんと共に過ごすことができることも、犬にとっては喜びにつながるでしょう。
散歩には1日1回は最低限連れて行ってあげましょう。
パピヨンは骨格が華奢なので、筋肉をつけることが大切です。
膝蓋骨脱臼が生まれつきある犬も、周囲の筋肉をつけることで脱臼しにくくなることがあります。
滑らせないように室内にカーペットを敷く
パピヨンに多い膝蓋骨脱臼は、室内で滑ることが悪化要因です。
そのため、フローリングにはカーペットやじゅうたん、コルクマットなどを敷いてあげましょう。
滑りにくくなり、クッション材としての役割も果たしてくれます。
肉球の間の毛もきちんとカットし、肉球が滑り止めとして活躍できるようにしてあげることも大切です。
滑りやすいところで生活をしていると、高齢になった時に、股関節に痛みが生じたり、腰に痛みが生じたりすることも少なくありません。
いつまでも元気でいるために、小さい時から滑らせない環境づくりをしましょう。
高いところから飛び降りないように注意する
パピヨンの骨はとても細いので、高いところから飛び降りた時に骨折してしまうことがあります。
椅子の上には乗らせないように心がけることや、ベッドやソファにはスロープや階段をつけてあげることをオススメします。
もしくは上り下りの時には飼い主さんが抱っこしてあげても良いでしょう。
きちんと口腔ケアを行う
3歳以上の犬の8割が患っている歯周病。
口臭だけでなく、歯の周囲の組織が痛んで、食べ物が食べられないほどの痛みを生じます。
日常的に歯磨きをすることで、歯周病は予防できる病気です。
子犬の頃から歯磨きのトレーニングをして、いつまでも元気でいてもらいましょう。
パピヨンは従順でトレーニングも好む性格なので、きちんとしつければ問題なく歯磨きをさせてくれることが多いです。
パピヨンが長生きするために子犬の頃からしっかりと病気の予防をしよう
高齢になって問題になってくる病気でも、子犬の時からの予防が大切になるものがほとんど。
そのため、子犬の時からしっかりとこれらのポイントについて気をつけてあげることが大切です。
いつまでも愛犬に長生きしてもらいましょう。