元々は牧羊犬として活躍していたベルジアングローネンダール。

後に、見張り犬や主人のもとに物を運搬する役割を担うようになりました。

現在では、主にペットやショードッグとして飼育されており、日本でも非常に人気があります。

4種類存在するベルジアンシェパードの一種で、その中でもベルジアングローネンダールは、比較的人気がある犬種です。

そんなベルジアングローネンダールはどのような犬なのでしょうか。

飼い主に忠実な性格

ベルジアングローネンダールは、飼い主や家族に対して非常に愛情深く忠実です。

しかし、飼い主への愛情が強すぎる故に他の犬や動物、人に対しては心を開きにくく、それが行き過ぎると飼い主以外の人物や動物に攻撃的になる可能性があります。

散歩の際や、ドッグランなどで遊ばせる際は、注意が必要です。

また、同時に多数の犬を飼ったり、他の動物を飼う際にも注意が必要です。

元々は子供などの面倒を見る事などは好きだったりする犬種のため、子犬の頃から、他の犬や動物、人との関わりを多く持たせ、慣れさせてあげることが必要です。

とても賢い犬種のため、飼い主への忠実さも合わさり、しつけ次第では、番犬にもなり得ます。

ベルジアングローネンダールの特徴

ベルジアングローネンダールの体重は、雄が61kg〜66kgで雌が56kg〜61kg、体高は雄・雌共に27cm〜29cmとされており、分類としては大型犬となります。

胴体は、横から見るとほぼ正方形に近く、がっしりとした骨格をしています。

非常に用心深く、素早い動きが出来ます。

披毛は、長く豊かで直毛である上毛と、体全体に密集して生えている下毛の二層構造となっています。

色は光沢のある黒色です。

この披毛によって、ベルジアングローネンダールはより魅力的に見えている部分もあります。

時折、円を描くようにして動くことがあります。

これは、自らの縄張りや行動範囲を示すための行動です。

寿命とかかりやすい病気

ベルジアングローネンダールの寿命は、10歳〜12歳とされています。

ベルジアングローネンダールは、基本的に病気にはかかりにくい犬種ですが、強いて言うならば股関節形成不全・てんかん等には注意が必要です。

股関節形成不全は、関節に歪みが生じることによって激しい痛みを感じる病気です。

この病気の原因は主に肥満によるものです。

症状が軽度であれば痛みから動く事を渋ったり、足を浮かせて歩く程度ですが、重度になると歩くことが困難になる場合もあります。

肥満にならないように、食事管理や運動をきちんと行っていくことが大切です。

てんかんは、ベルジアングローネンダール含むシェパード種に突発的に起こりやすい病気です。

脳の神経細胞の異常が原因で起こるもので、全身や顔面が痙攣したり、硬直するといった症状があります。

ほとんどの場合は、短時間で回復しますが、あまりに長時間続いたり短い時間に連続して起こるようならば、受診をしてもらうようにしましょう。

ベルジアングローネンダールのしつけ

ベルジアングローネンダールは身体能力や判断能力に優れており、基本的には賢い犬種のため、しつけは比較的スムーズに行うことが出来ます。

しかし賢い犬種故に飼い主等の言動には非常に敏感で、厳しい表情をしていたり、厳しい態度を取っているとストレスを感じてしまうため、しつけをする際は誉めて伸ばすことが望ましいです。

また、先に記したように、ベルジアングローネンダールは飼い主以外の動物や人物に対して心を開きにくく、攻撃的になってしまう場合があります。

そのようにならないために、子犬の頃から他の犬や動物、人物等に積極的に関わらせてあげることが必要です。

ある程度成長してからではやはり、なかなか心を開きにくくなってしまいます。

早い段階からのしつけが大切となります。

飼う際の注意点

ベルジアングローネンダールは多くの運動量を必要とします。

そのため毎日の散歩はもちろん、他にもドッグランなどで活発に遊ばせてあげる必要があります。

散歩はなるべく1日に2回程度で、ただ歩くだけでなくジョギングなどをさせてあげるのも効果的です。

また、先に記したように、飼い主以外に攻撃的になってしまう場合もあるため、散歩やドッグランなどで遊ばせる際は、きちんと注意をしながら行ってください。

披毛の手入れは、週に2回程度のブラッシングと月に1度程度のシャンプーで充分です。

気温の変化にはそれほど弱くなく、室外飼いが出来なくはありませんが、基本的には飼い主や家族と一緒にいたい気持ちが強い犬種のため、室内飼いが望ましいです。

忠実な性格が人気のベルジアングローネンダールの特徴を知ろう

とても賢く忠実で、比較的飼いやすいベルジアングローネンダール。

しかし、子犬の頃からのしつけや運動量、室内飼いなどの環境の整えなど、気を付けなければならないことも多々あります。

特にしつけは、その後のベルジアングローネンダール自身の暮らしかたにも大きく関わってきます。

飼いやすいからと、手を抜かないようにし、ベルジアングローネンダール自身も、周囲も楽しく暮らせるようにしてあげましょう。