ペットとすることを目的に改良されたアメリカンスタッフォードシャーテリアは、見た目が少し怖いですが、子どもに対してもとても優しい犬種です。

今回はそんなアメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴をご紹介します。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの歴史

アメリカンスタッフォードシャーテリアの起源は、スタッフォードシャー・ブル・テリアであると言われています。

そして、改良によって少し大きい体格にしたものがアメリカンスタッフォードシャーテリアです。

ちなみに名前に「アメリカン」とついているのは、アメリカが起源というわけではなく、改良がアメリカで行なわれたからだと言われています。

1936年にAKCに公認されたばかりで、近年になって誕生した犬種です。

昔、ごく一部の飼い主がこのアメリカンスタッフォードシャーテリアを護身用として飼育し、人に攻撃をしかけるように訓練されたということがありました。

そのせいで、この犬種の飼育に制限を設けている国や地域がありますが、きちんと訓練を行なえばとても優秀な犬として育てることができます。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの外見的特徴

標準的な体高はオス48㎝、メス46㎝です。

体重はオス30㎏、メス27㎏と言われており、柴犬よりも少し大きいほどの犬種となります。

足の長さはとても筋肉質な体をしており、安定感があります。

鼻は短めで、額と鼻の間にくぼみがあり、断耳は行なっても行なわなくてもいいということになっています。

またアメリカンスタッフォードシャーテリアの体毛はブラック、ホワイト、ブラックアンドホワイトなどカラーバリエーションがとても豊富で、抜けやすくなっています。

抜け毛が多いので、グルーミングをサポートしてあげるなどのお手入れが必要となります。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、ペットとして改良されたということもあり、行動的でありながら温厚な、明るい性格をしています。

とても甘えん坊であり、飼い主に対しては忠実です。

そのため、家族はもちろん、犬好きの人や子どもともいい関係を築くことができるでしょう。

ただし、瞬発力が高く防衛能力が高いため、自分自身や飼い主、その家族などに危害を加えるような相手に対しては容赦なく攻撃をする一面ももっています。

そのため、たとえ冗談であっても叩くようなしぐさをしてからかったりするような、攻撃性を刺激することはやめましょう。

しつけに悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。

また、環境には敏感な一面があり、生活の変化を好みません。

もしも引っ越しの予定がある場合は、その前後での飼育は避け、同じ環境で飼い続けてあげるようにしましょう。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの飼い方

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、豊富な運動量を必要とする犬種です。

1日2回合計で2時間ほどの運動ができる環境を整えてあげましょう。

ただの散歩だけでなく時には全力で走ることができるようにドッグランに連れて行ってあげたり、ボールなどを使って遊んであげるといいでしょう。

また、運動と同じくらい大事なものがしつけです。

アメリカンスタッフォードシャーテリアは防衛本能を兼ね備えているため、しつけをきちんと行なっておかなければ誰かを傷つけてしまう恐れがあるためです。

穏やかな性格も兼ね備えているので、しつけは基本的にコミュニケーションを重視し、犬をなでたりしながら褒めるスタイルをとった方がいいでしょう。

決して感情的に怒るようなことはしないでください。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの寿命とかかりやすい病気

アメリカンスタッフォードシャーテリアの平均寿命は、10~12歳だと言われています。

特に股関節形成不全、遺伝による白内障や緑内障といった眼の病気、同じく遺伝性の心臓病や悪性腫瘍にかかりやすいと言われています。

アメリカンスタッフォードシャーテリアは我慢強いところがあるため、ケガや病気が発見しづらいのですが、よく見て症状に気付いてあげるようにしなければなりません。

遺伝性の病気のリスクは、あらかじめ健康な血筋であるかどうかを調べることで判明することですので、調べておくといいでしょう。

また、日頃から定期的な診察を受け、異常がないかどうか検査してもらうことも重要です。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの価格

アメリカンスタッフォードシャーテリアの子犬は、おおよそ20万円ほどで販売されています。

ペットショップで販売されることはなく、購入はブリーダーからとなることが一般的です。

しかし、日本にはアメリカンスタッフォードシャーテリアのブリーダーが少ないため、海外からの輸入も視野にいれて検討する必要があります。

費用も変わってきますので、注意してください。

また、市町村や集合住宅によっては飼育制限があり、アメリカンスタッフォードシャーテリアのような闘犬の血筋をもつ犬種は飼うことができない場合もあります。

よく確認しておくようにしましょう。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴を知ろう

アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格や飼い方、かかりやすいとされている病気などをまとめましたが、お役に立ちましたか?

アメリカンスタッフォードシャーテリアは育て方によってはとても優秀な犬にもなります。

しっかりとしつけを行なう覚悟で飼育を始めましょう。