カニンヘンダックスをご存じでしょうか。
犬には大型犬、中型犬、小型犬がいます。
ミニチュア・ダックスフンドは小型犬ですが、カニンヘンはというと、超小型犬ということになります。
そんな小さな可愛いカニンヘンはどんな犬なのでしょう。
カニンヘンダックスの性格
他のダックスの種類である「スタンダード」「ミニチュア」のダックスと同じように、よくアイコンタクトをとります。
そのため、上目使いで、甘えたい気持ちや、かまってほしい気持ちを表現します。
陽気でやんちゃ、好奇心に溢れ、体を動かすのが大好きなので、散歩が大好きです。
また、保守的な性格で主人や家族が大好きなため、他人や他の犬とは距離をとります。
こちらを見つめている時に普段ダックスに使わない言葉(待て・伏せなどとは違う比較的長めの話など)を話していると、首をかしげるなど、コミニケーションをとろうとします。
よく吠える犬として知られていますが、ワンワン以外にもクーンクーンなど多様な声で感情をよく表し、とてもおしゃべりな犬です。
カニンヘンダックスは小さい犬
ドイツ語で「アナグマ」を意味するダックスですが、ではカニンヘンはと言うと「うさぎ」という意味になり、その名の通り、「スタンダード」「ミニチュア」よりも小さい犬です。
その愛らしい姿から、愛玩動物の印象が強いですが、カニンヘンも立派な狩猟犬です。
胸囲30cm以上が「ミニチュア」で「カニンヘン」は胸囲30cm以下とされています。
体重も5kgくらいの「ミニチュア」と比べ、「カニンヘン」は大人になっても3kg程度です。
色素の薄くクリーム系の場合、体が弱く病弱とされ、繁殖にはあまり使われません。
反対に、色素のしっかりとしたダックスの場合は病気にかかりにくいと言われています。
日本の「カニンヘン」はアメリカやイギリスから来た、「カニンヘン」に見える「ミニチュア」の場合があるので注意が必要です。
両親ともに「カニンヘン」でなければ「カニンヘン」と登録できません。
「カニンヘン」も「ミニチュア」と同じように毛質によって種類があり、毛が固めで短い「スムースコート」、毛が長く柔らかい「ロングヘアー」、そして日本では珍しい荒い剛毛の「ワイヤーヘアー」がいます。
カニンヘンダックスの寿命・病気
14歳~16歳と言われ、比較的に長寿とされています。
しかし、その短い足に対して長い胴体という姿から、腰に負担がかかり、ヘルニアになるケースが多く見られます。
ヘルニアは、運動不足や肥満が主な原因となります。
ダックスは運動量が必要な犬種なので、室内だけの運動量だけでは足りず、散歩をしないと肥満になりがちです。
よく跳んだり跳ねたりするので、後天性のパテラ(膝蓋骨脱臼)になることも多いです。
また、先天性のケースも見られるので、生活環境に注意が必要です。
パテラ(膝蓋骨脱臼)は高齢になって悪化することを考えると、早いうちに手術した方が良いでしょう。
そして、垂れ耳の犬種ですので、外耳炎になりやすい傾向にあります。
耳掃除をして清潔を保ちましょう。
お風呂に入れてあげたら、しっかりと拭いてあげる必要があります。
その他、足が短いので、散歩の際は腹部を傷つけないように、配慮しましょう。
先天性の疾患である進行性網膜委縮症にいたっては、日本のダックスはこの疾患がとても多いので、よく物にぶつかる姿が見られるのであれば進行性網膜委縮症の可能性があります。
緑内障、白内障といった目の病気も発症するので、ふらつくようであれば、進行が考えられます。
カニンヘンダックスの値段
基本的には10万~30万円前後です。
しかし、「ミニチュア」より少し高値であることから、「カニンヘン」では無いのに「カニンヘン」として販売している場合もあるので注意が必要です。
また、ダックスの生殖は難しく、専門的な知識をもったブリーダーなら安心ですが、自称ブリーダー・悪質業者から購入すると、病弱だったり、先天性の病気を抱えていたりすることがあるので注意しましょう。
カニンヘンダックスをもっと知ろう
日本のダックスフンドの頭数は多く、とても人気の犬種です。
主人が大好きで、良くコミニケーションをとり、活発で遊ぶことが大好きです。
それでいて体が小さく、日本の狭い室内飼いに適しています。
とても魅力的な犬種と言えるでしょう。
しかし、ここに紹介出来ない程、ダックスの先天的な疾患は数多く、病気に関しても同じことが言えます。
それは人気であるがゆえに、多くの適切ではない交配が行われたという要因もあります。
だからと言って、しっかりとした交配が日本では行われていないと言う訳ではありません。
ただ見た目が可愛いからと、すぐ購入を決めてしまわずに、しっかりと考えてから、信用の出来るところで購入を決めましょう。