チワワは、体格も小さく手足も華奢です。

その分、人間には感じられない暑さや寒さ、危険性を感じています。

楽しいお散歩には飼い主さんのちょっとした心配りが必要です。

散歩をする季節、天候に合わせて時間を変える

四季の中で特に注意したいのは夏季のお散歩タイムです。

理想的なのはまだ日の上がらない午前5時から6時の間です。

それを過ぎると、気温が高くなるだけでなく、アスファルトや地面の表面温度が高くなり、楽しいはずのお散歩がチワワにとっては過酷な試練になってしまいます。

もしこの時間に出られないのなら、その日のお散歩はやめましょう。

特に熱せられたアスファルトやコンクリートなどで舗装された道路などは危険です。

チワワの肉球の皮膚は薄く、暑い日差しに照らされた後のアスファルトを歩かせてしまうと火傷してしまうこともあります。

また、チワワは体高も低いので、人が感じる以上に地表温度の影響を受けています。

他の中型権や大型犬でさえ暑さにあえぎながらお散歩しているような時間帯は絶対に避けましょう。

夕方や夜間でも、最近の暑さでアスファルトはかなりの高温になっています。

チワワを歩かせる前に自分の手のひらで十分冷めていることを確認してから歩かせるようにしましょう。

芝生や地面をお散歩させることができる場合でも、日中は避ける方が好ましいです。

冬季は、その逆に日が昇って、空気が緩むのを感じられる時間帯を選びましょう。

これは、チワワは寒さが苦手なためです。

そのほか時期においては、人にとっても快適な時間を選んで散歩に出ましょう。

また、風邪をひいてしまう可能性があるので、雨の日の散歩はやめましょう。

もし、散歩に適した時間帯に出掛けるのが難しい場合や、天気が悪い日や、天気の悪い日が続いてお散歩に出られない日が2~3日続いたときには、抱っこして近所を歩いてあげることをお勧めします。

それだけでも気分転換になります。

その後で10分から15分くらいお部屋の中で一緒に遊んであげることで、ストレス発散になります。

チワワの散歩時間

長すぎる散歩時間は、かえって体調を崩させることになります。

年齢や、体力に合わせて適度な運動量であることが大切です。

2~3歳ころまでは体力が向上中ですので、15~45分。

成犬になってからは15~30分程度が適当です。

あくまでも、その子の様子を見てその子に合った散歩時間を決めましょう。

疲れて動けなくなったら、あなたを見上げるなど必ず、サインを送っていますので、見落とすことのないように注意してチワワを見ましょう。

他の犬との関わり方

社会性を育てる上で、他の犬との交流も大事なことですが、臆病な子もいます。

無理をさせず、まずはチワワの目線に合わせてかがんでアクシデントに備えた体制で臨みます。

相手の子が攻撃的であったり、怖がっている場合や嫌がっている場合は無理な交流は避け、すぐに抱き上げて、安全を確保をしましょう。

散歩中の注意

車の通りが多い場所や人通りの多い場所も、十分にご注意を。

チワワにとっては、危険な中を歩いている状態です。

時として、彼らの存在に気づかない人に、踏んだり、蹴ったりされたりする危険があります。

必要なときには抱っこして、危険な場所から遠ざかってから歩かせるようにしましょう。

ごみや、ガラスの破片の散らばっている場所も同じく危険です。

これは怪我をしたり、悪いものを口に入れてしまったりする危険性があるためです。

特にタバコの吸殻には要注意で、火が残っている場合もありますので近づけないようにしましょう。

都会では交通事故の跡などに、ガラスやミラーの破片が散らばっているため、注意が必要です。

また、チワワの足はとても小さいので道路の小さな穴や裂け目、グレーチングなどにはまってしまうことがあります。

基本的に危険な場所は自分で察知しますので、そのときには抱き上げて、安全なところからリスタートさせてあげましょう。

さらに、小さいチワワは雨上がりの濡れた路面を歩いたり、ぬかるんだ道を歩いたりするとおなかじゅうにハネが上がってドロドロになってしまいます。

乾くのを待つか、路面の状態のよいところを歩かせるようにしましょう。

万が一のときのためのタオルは必需品です。

気持ち悪そうにしていたら、キレイに拭いてあげましょう。

また散歩が終わって帰宅したら、手足をよく洗ってください。

その際には、爪の伸び具合や肉乳に怪我がないかもついでに確認しましょう。

肉球が荒れてしまったりしていないかよく注意して観察してください。

チワワの散歩を一緒に楽しくしよう

チワワは、小さくても明るい性格なのでとても飼いやすい犬種です。

快適な散歩ができるのが理想的ですが、いつもそうとは限りません。

外に出られないときは家の中で10分から15分遊ぶことができれば運動量的には十分です。

また小さくて華奢な手足をもっている分だけ注意も必要です。

チワワは性質上遊ぶのが大好きなので、お散歩ができないときには一緒に遊んであげるようにしましょう。