イギリス原産のテリア種であるノーリッチテリア。
人懐っこく愛らしい姿がアメリカで人気となり、その後、狩猟犬としても活躍しました。
近年では、主にショードッグとして活躍をしています。
そんなノーリッチテリアとは、どのような犬なのでしょうか。
ノーリッチテリアは明るく社交的な性格
明るく陽気で、好奇心旺盛な性格をしています。
非常に活発で遊ぶことが大好きです。
いたずら好きな一面もあり、あまり何かに臆することはありません。
飼い主に対しては忠実です。
と同時に、とても社交的なため、他の動物や人物とも比較的仲良く出来ます。
しかし、元々狩猟犬としても活躍していたため、狩猟本能が強い犬種です。
他の動物と仲良く出来るとは言え、小動物を追いかける本能が残っています。
小動物との同時飼いや関わりには注意が必要です。
警戒心も強く、用心深い一面も持ち合わせています。
また、賢さも持っている犬種となります。
ノーリッチテリアの特徴
ノーリッチテリアの体重は5kg前後、体高は24cm〜26cmで、分類としては小型犬となります。
体長のほうが体高よりやや長く、ガッチリとした丈夫な骨格をしています。
横から見ると正方形のような、ずんぐりとした体型となっています。
サイズは、テリア種の中で最小と言われています。
目はやや小さめで、耳は三角形の尖った立ち耳、四肢は短めです。
尾に関しては、以前は断尾されていましたが、現在では行われていません。
披毛は二層構造となっており、厚く密集した下毛と、真っ直ぐ硬くワイヤー状の上毛で構成されています。
毛色は、レッドやブラック&タンなどがあります。
ノーリッチテリアの寿命とかかりやすい病気
ノーリッチテリアの寿命は、平均で12年〜14年とされています。
基本的には、狩猟犬として品種改良されてきた犬種です。
病気などに対する免疫は備わっていますが、犬種に関係なくかかりやすい膝蓋骨脱臼には注意が必要です。
膝蓋骨脱臼とは、膝の皿である膝蓋骨が、正常な位置から、内側または外側にずれてしまう病気です。
この病気になると、歩行に支障が出ます。
軽度であれば足を浮かせて歩くなど、少し歩きにくくなる程度です。
しかし、重症化すると歩行自体が不可能になり、一生涯歩くことが出来なくなります。
この病気は、高いところから飛び降りるなどの行為で起こるものです。
室内でも、ソファーなどからの飛び降りには注意が必要です。
少しでも違和感を感じたら、早急に受診することをオススメします。
ノーリッチテリアのしつけ方
ノーリッチテリアは、比較的しつけのしやすい犬種と言われています。
しかし、頑固な部分があるため、関係の構築を間違えると、少ししつけが大変になります。
まず最初に、子犬の頃から服従訓練を行う必要があります。
甘やかしてばかりいると、自分のほうが上だと思ってしまい、なかなか言うことを聞かなくなってしまいます。
飼い主の方が上であるということを教えてあげること、また、飼い主が威厳を保って根気強くしつけをすることが、とても大切です。
ノーリッチテリアは、比較的他の動物や人物と仲良くは出来ますが、多少警戒心は持っています。
そのため、子犬の頃から他の動物や人物と関わりがなければ、距離を置くようになってしまいます。
なるべく多くの関わりを持たせてあげる事が大切です。
ノーリッチテリアを飼う際の注意
ノーリッチテリアは先に記したように、好奇心旺盛で活発なため、毎日の運動はかかせません。
運動量が少ないと、ストレスが溜まってしまいます。
短時間でも良いので、毎日の散歩は必ず行う必要があります。
散歩の際は、小動物を本能的に追い掛けてしまう習性があるため、危険がないようにリードはかかせません。
長めのリードを付けた上で、走らせてあげる事が望ましいです。
また、散歩以外にも、ボール遊びなどの運動を取り入れることも良いです。
披毛の手入れは、週に2回程度のコーミングと、年に4回程度のムダ毛処理が望ましいです。
特に梅雨の時期は、きちんとお手入れをしなければ、皮膚病になる可能性もあります。
ノーリッチテリアの価格と入手方法
ノーリッチテリアの価格は、平均で25万円〜30万円とされています。
ただし、この値段はブリーダーからの直接購入をした場合の相場となります。
ペットショップでの購入となると、仲介が入る分、やや値段は上がります。
しかし、ノーリッチテリア自体が日本ではまだまだ珍しく希少な犬種のため、そもそもペットショップでの取り扱いは少ない状態です。
時折、10万円前後と安値の個体もいますが、そのほとんどが血統などに問題がある個体です。
中には、ノーリッチテリアと似た、別の犬種であることもあります。
購入を考える際は、信頼できるブリーダーを探すことが望ましいです。
ノーリッチテリアの特徴を知ろう
活発でいたずら好きではありますが、比較的社交的で飼いやすいとされるノーリッチテリア。
散歩の際にリードを付けるなどの安全対策をしたり、購入の際に信頼できる場から購入するなど、常識を持って飼うことができれば、とても良いパートナーとなってくれます。
ノーリッチテリアの特性をよく理解して飼うことが望ましいです。