フレンチ・ブルドッグと言えば、ぺしゃんこの鼻やしわしわの顔が特徴的ですよね。

外見のおちゃめさだけでなく、飼育しやすい体の大きさや穏やかな性格から、女性からの人気も高い犬種です。

大きな目やピンと立った大きな耳も特徴の一つで、同じフレンチ・ブルドッグでもいろいろと個性の出やすい犬だったりします。

今回はそんな魅力的なフレンチ・ブルドッグの体の大きさや、成長の過程についてご紹介します。

1.フレンチ・ブルドッグの特徴

フレンチ・ブルドッグは、名前の通りフランス原産の犬の一つです。

一般的に「ブルドッグ」と言うと、闘犬としての印象が強く、怖そうなイメージがあります。

しかし、フレンチ・ブルドッグは、古くからフランスで愛玩犬として飼われてきた犬です。

フレンチ・ブルドッグは、ブルドッグをベースに、パグやテリアと交配とされてきました。

それまでは闘犬として知られていましたが、攻撃的な性格をなくし、小型化が図られています。

そのため、決して凶暴な性格を持つ犬というわけではありません。

現在では、愛玩犬としての穏やかな性格と、特徴的な顔つきで、ぶさかわ犬の代表格と言えるでしょう。

本国であるフランスをはじめ、世界各地で広く飼われています。

日本では最近になって、再び登録数が増えてきています。

2.フレンチ・ブルドッグの体の大きさ

フレンチ・ブルドッグは、多くの場合小型犬に分類されます。

しかし、中には比較的大きく成長する犬もあり、中型犬と紹介されることもあったりします。

親の血統なども、成犬の大きさに影響すると言われています。

一般的なフレンチ・ブルドッグの体重は、だいたい8〜14kgくらいです。

メスの場合は少し小柄になりますが、大きな外見の違いはありません。

体高は、平均すると30〜40cmくらいになります。

フレンチ・ブルドッグはガッチリとした体格で、体重は多めに推移することがあります。

重心が低い体格ですので、見た目はどっしりとした印象を受けます。

見た目よりも体重は重たくなる犬種ですが、それほど大型になることはありません。

3.フレンチ・ブルドッグの子犬の成長過程

フレンチ・ブルドッグの子犬を引き取る場合には、生後3ヶ月くらいで家にやってくることが多いでしょう。

この頃の平均的な体重は、約1.5〜2kgといったところです。

だいたい生後3ヶ月から6ヶ月くらいは、フレンチ・ブルドッグの成長期にあたります。

すくすくと成長して、生後8ヶ月くらいの頃には6〜8kgにまで大きくなります。

成長期以降は、徐々に胸や足の付け根などには筋肉がつき、だんだんと盛り上がってくるようになります。

骨も太くなり、みるみるうちにたくましくなってくるでしょう。

子犬の頃はまだ細い足も、どんどん骨太になり、筋肉が付いてきます。

また、ガッチリとしたあごを持っており、顔は横幅が広いのが特徴です。

生後6ヶ月を過ぎた頃から、こうした顔つきの変化も顕著に見られるようになります。

4.フレンチ・ブルドッグが大人になってからの変化

フレンチ・ブルドッグの成長のスピードは、一般的な犬の成長よりも早い傾向にあります。

大人になるまでにかかる期間は、だいたい8ヶ月〜10ヶ月くらいです。

ですので、子犬の期間は若干短めだと言えます。

また、フレンチ・ブルドッグは個体差が大きな犬種でもあります。

そのため、生後8ヶ月以降に緩やかに成長を続ける犬も多く、決して珍しいことではありません。

これは、テリア種を交配させたりした影響とも言われ、親犬からの遺伝的要素も多くあります。

大人になったフレンチ・ブルドッグは、肥満にならないように注意する必要があります。

1歳のときの体重の1.5倍以上になると、かなり肥満が進んでいると言えます。

小柄な体の割に食欲旺盛で、肉付きもよい体質なので、食事と運動の量には注意するようにしましょう。

5.フレンチ・ブルドッグの飼育するときに気を付けること

フレンチ・ブルドッグは、愛玩犬として改良されてきた犬種です。

しかし、狩りを生業とするテリア種などとも交配されてきているという過去もあります。

そのため、噛み癖を直したり、社会性を身につけるためのしつけは重要なポイントとなります。

フレンチ・ブルドッグの平均的な寿命は、だいたい11〜13年くらいです。

成長のスピードも早く、また、老化も比較的早くから進む犬種です。

そのため、7歳以降になったら、体力の衰えが見え始めることが多くなります。

また、フレンチ・ブルドッグのような短頭犬は、鼻腔の病気に注意が必要です。

よくある病気の例としては、鼻腔狭窄や呼気による放熱が苦手という体質に起因する熱中症などです。

こうした病気は、肥満も大きな原因の一つに挙げられるので注意するようにしましょう。

成犬のフレンチ・ブルドッグについて知ろう

フレンチ・ブルドッグは比較的小柄とされていますが、個体差があるので注意が必要です。

大きさが気になる場合には、あらかじめブリーダーなどに親犬の大きさなどを問い合わせるとよいでしょう。

フレンチ・ブルドッグのように、筋肉量の多い犬は、運動不足で肥満になりやすい特徴があります。

肥満は高齢になった時にさまざまな病気の原因となるので、ときどきたっぷりと遊んであげるようにしましょう。