カリカリ、ガリガリと犬がドアをひっかくことがありますよね。

ひっかく所為でドアに傷が付いたり、うるさかったりと困りごとの一つです。

そこで今回は犬がなぜドアをひっかくのか、その心理をご紹介します。

お散歩に行きたい

お散歩が大好きな犬は多いです。

犬は普段の生活や飼い主を見て、そのドアを開ければ外に出てお散歩に行けると知っています。

だから、お散歩に行きたい時にカリカリとドアをひっかくことで「外に出たい。お散歩に行きたい」とアピールし、ドアを開けてほしいと要求します。

ここでドアを開けてしまうと、ドアをひっかくとドアを開けてもらえると学習してしまい、繰り返しドアをひっかいてしまう場合があります。

お散歩に出かけることがわかるような、リードを手に持っていたり、準備をしている様子を見て、「早く、早く」と興奮している場合は一度、落ち着かせてあげてからお散歩に出かけるようにしましょう。

また、散歩の時間でもないのにドアをひっかいて「お散歩に行きたい」とアピールしているようなら、最近の散歩を見直してみるのも良いかもしれません。

例えば、距離が短くなった、時間を変更した、散歩のときに遊ぶことを止めたなど、何か変化があればそれが原因かもしれません。

構ってほしい

構ってほしいという気持ちから、ガリガリとドアをひっかいてしまう場合もあります。

ドアをひっかくと飼い主が叱るために犬に注意を向けることを覚えて、ドアをひっかくと構ってもらえると犬は学習してドアをひっかくことがあります。

その場合は無視することが一番です。

犬がドアをひかっくことを止めたときにおもちゃで遊んであげたり、構ってあげたりとドアをひっかいても構ってもらえないことを教えることが重要です。

また、犬を叱る行為が構ってもらっていると勘違いしている犬も多いので、もう一度叱り方を見直すことも良いかもしれません。

一度学習したことを直すのには、それなりの時間が必要になります。

初めて覚えることよりも時間がかかりますので、気長に根気強く教えてあげてください。

寂しい

寂しいという気持ちから、ガリガリとドアをひっかいてしまう場合もあります。

ドアをひっかいてアピールするためだったり、ストレス行動からくるものだったりします。

お留守番などで、寂しいという気持ちがずっと続くことによってストレス行動をとる、分離性ストレス行動の一つに、ドアをガリガリとひっかく行為がみられることがあります。

分離性ストレスによる行動には他にも、過度のグルーミング、すぐ吠える、食欲不振、下痢、自分の体を噛むなどの自傷行為などがあります。

ドアをガリガリとひっかく行為と他にも解離性ストレス行動に当てはまるものがあれば、解離性ストレス行動からくる可能性が高いです。

分離性ストレスには犬に構いすぎないことも重要ですが、ストレスレベルを下げることも大切です。

規則正しい生活を行い、少しトレーニングをお休みするのも良いかもしれません。

また、旅行なども犬を興奮させてしまうので控えてください。

犬がリラックスして落ち着いてきたら、またお留守番に挑戦してみましょう。

初めはちょっとした時間から、落ち着いたままお留守番できるまで少しずつ時間を延ばしていくことが大切です。

ストレス症状が悪化させないように、慎重に進めてください。

ただし、お留守番の時間は長くても6時間以内にしましょう。

それ以上長い時間になりますと、どんな犬でもストレスを感じて、ストレス行動をしてしまいます。

高齢の犬は注意

高齢の犬の場合は認知症を疑う必要もあります。

認知症から分離性ストレスを感じてしまい、ガリガリとドアをひっかくことがあります。

他にも何かしらの病気を抱えている場合も考えられます。

普段はしない行動の場合は、特に気をつけてあげる必要があります。

また、爪が気になるという場合もありますので、まずは爪の長さを見てあげてください。

爪が伸びているようならば切ってあげて様子を見ます。

それでもガリガリとひっかく場合は、動物病院で見てもらうのも良いかもしれません。

犬がドアをひっかく理由を知ろう

犬にとってひっかくという行動は「命令」レベルの要求になります。

本当に何か伝えたいことがあるのか、それともただ構ってほしいだけなのか見極めることが大切です。

そのために普段から犬とのふれあいが大切です。

また、重大な病気が隠れている場合もありますので、飼い主から見て普段の犬との様子を見比べることも重要です。

少しでもおかしい、変だと感じたら動物病院にいくことをオススメします。