飼い犬とのスキンシップは、飼い主にとってもペットにとっても大事なことです。
食事や散歩といった時間のコミュニケーションはもちろん、撫でたり、遊んだりして、十分なスキンシップをとっていれば、飼い犬との絆はよりいっそう深くなります。
撫でられるだけで喜ぶ犬は、どういった心理でいるのでしょうか。
信頼している
犬は飼い主が大好きです。
といっても動物なので、警戒心は人よりも強く持っています。
撫でてもらうのが好きな犬は、撫でてもらうことを受け入れているということ。
つまり、撫でる人のことを信頼していることに他ならないのです。
たまに人懐っこくて誰にでも撫でられる犬もいますが、これは基本的に人を信頼している、心のおおらかで優しい子であるということです。
安心している
人に対して信頼している犬は、触れ合うことによってより安心感を得ています。
飼い主にかまって欲しくてうろうろしたり、座っている横に体をくっつけて寝ていたりという行動も、全ては飼い主さんとのスキンシップで安心したいからです。
体や頭を撫でてもらえることで、犬はそこにいても良いんだ、必要としてもらえるんだと安心しています。
家事や仕事で忙しくても、ちょっと立ち止まって撫でてあげると喜ぶはずです。
リラックスしている
信頼と安心を得られて、犬は非常にリラックスしている状態です。
飼い主とコミュニケーションを取れて、犬としては非常に満足していることでしょう。
頭や首、背中を撫でて、よりリラックスできるようにしてあげましょう。
撫でられることが好きな犬は、いつもの緊張状態をといて体の力を抜いて、心を開放することができるでしょう。
マッサージされたい
飼い主と比べると体格が小さい犬は、飼い主のいうことを聞くときにどうしても首を上げて飼い主を見上げる形になります。
実はこの姿勢、けっこう首の負担になっています。
犬を撫でるとき、どういうところを撫でるでしょうか。
犬が喜ぶ部位は、やはり頭、首回り、お腹の辺りです。
信頼関係がないと、なかなかお腹を見せないかもしれませんが、頭や首の辺りは結構強めの力でわしわしと撫でてあげると、とても気持ちの良さそうな顔をしてくれるはずです。
犬も人と同じですね。
筋肉を刺激するように、揉みながら撫でてあげると喜ぶと思います。
撫でてもらうのが好きな犬は、案外体が凝っているのかもしれません。
マーキング
飼い主が首輪やリードで所有物の印をつけるように、ペットだって自分のにおいをつけて、自分の仲間だと言いたいものです。
頭でぐりぐりされたり、舌でべろべろと舐められたりという行動は、犬が自分のにおいをつけたいからでもあります。
撫でられたい犬は、飼い主にも自分のにおいをつけたいという欲求から、そういう行動をするのです。
撫でてくれ、つまり、においを付けさせてくれ、ということですね。
甘えたい
撫でられたいとしょっちゅう要求してくる犬は、要するに甘えん坊だと言っても良いと思います。
かまって欲しい、つまりは飼い主に甘えているのですね。
自分にかまえ、とにかく撫でろ、といつもいつも言われていては困ってしまいますが、普段は撫でろと言わない子がそういって近寄ってきたときは、そっと撫でてあげてください。
もしかしたら飼い主さんの気持ちに、余裕がなくなっているときかもしれません。
ペットは飼い主の心の鏡とも言えます。
ちょっと立ち止まって、一息ついてみましょう。
褒めてほしい
犬はとにかく飼い主の行動を、人よりも注意してみています。
いたずらして怒られるとしょんぼりしますし、飼い主に無視されるとどうして無視されるのかわからず、どうにかして飼い主の機嫌をとろうとします。
まるで人の行動のようですが、犬も怒られるのは嫌です。
そのため良い子にしていたら褒められたい、飼い主の言うことを聞いたら褒められたいと思っています。
待てやお座りをしたら良い子だねと撫でてあげると思いますが、犬は褒められて撫でられるのが大好きです。
とにかく撫でられたい愛犬
人も犬も、怒られたり叩かれたりするよりは、褒められて良い子良い子と撫でられる方が好きです。
撫でられることが好きな犬は、人に寄り添い、安心感や信頼感を飼い主さんと分かち合いたいという気持ちの強い、優しい子です。
そして、飼い主の機嫌に敏感な、頭の良い子です。
犬が気持ちよくなる部位は、首や頭、耳の後ろ、お腹などです。
逆に撫でられることを嫌う部位もあって、前足の付け根やしっぽ、鼻先など、急所になる場所は撫でられると嫌がることが多くなります。
動物を撫でることは、飼い主本人も同時に癒されることができる、大事なコミュニケーションのひとつです。
日々の忙しさを忘れ、ゆったりとした癒しのひと時を、飼い犬とともに過ごしたいものですね。