犬は言葉を話すことはできません。
しかし、犬がしている仕草で、何を考えているのか、どういう気持ちでいるのか、それを読み取ることができます。
そして、犬が気を許している時に見せる仕草は、いったいどういうものなのでしょうか。
それを知ることは、可愛い愛犬の気持ちを、より理解することにつながります。
舌をぺろぺろする
舌をぺろぺろする時、犬はリラックスをして気を許しています。
落ち着いている状態で、気持ちが興奮せずに、安定していると言えるでしょう。
犬が舌をぺろぺろさせるのは、相手に対する親愛の情を示すためです。
もし一緒にいる時に、犬が舌をぺろぺろしだしたら、あなたに対して親愛の気持ちを持っているということです。
また、犬だけでなく、あなた自身がリラックスしているということも示しています。
犬は非常に敏感な動物です。
もし一緒にいる飼い主がイライラしていたりリラックスできなかったら、その気配を敏感に察知します。
そして犬自身も緊張してしまい、こういう仕草は出てくることがないでしょう。
可愛らしく舌をぺろぺろさせる仕草をみたら、今まさに気を許してリラックスしているということです。
仰向けでごろごろする
犬が気を許している時に見せる仕草の中に「仰向けでごろごろする」というものがあります。
気持ちが満足していて、相手に対して気を許していると、犬は仰向けになってごろごろしてしまいます。
何か美味しいおやつをもらったり、飼い主にいっぱい遊んでもらった時、犬は「満足した~」という気持ちから、このような仕草をしてしまいます。
心が満たされて、穏やかな気持ちになってしまいます。
仰向けとは、お腹を見せるということです。
体の内側を見せるというのは、いわば弱いところを見せることになります。
もし一緒にいる人間に対して緊張しているようなら、とてもこういう仕草はできません。
相手のことを信頼して安心して気を許せるからこそ、お腹を見せる形でごろごろすることができます。
犬が傍で仰向けになってごろごろしていたら「自分に対して気を許しているんだ」ということが分かります。
犬と飼い主の間に、良い関係が築かれているという証拠とも言えるでしょう。
鼻で突き上げてくる
もし犬が一緒にいる時、人間の顔を突き上げてくるようなら、それは気を許しているということです。
気を許して甘えたい気持ちになっている時、犬はこういう仕草をしてしまいます。
犬の気持ちがリラックスして、ちょっと甘えたくなってくると、人間のそばに寄ってきて顔を突き上げてきます。
鼻を相手の顔に近づけて、せっせと突き上げてしまいます。
他にも、例えば感謝の気持ちを表したい時、鼻で人間の顔を突き上げてくるという仕草をします。
挨拶のような感じですが、どちらにしても、その人間に対してマイナスな感情がないということが分かります。
嫌われていたり緊張していたら、犬はこのような仕草をすることがありません。
相手に対して警戒せずにいられるからこそ、この仕草は出てきてしまいます。
犬は正直な生き物です。
自分が気を許している人に対しては、鼻で突きあげるという仕草をします。
そしてそれはあなたに対して「あなたが好きで気を許している」ということが伝わって、ますます犬が可愛くなってしまうはずです。
ゆっくりとしっぽを振る
犬が気を許している仕草に「ゆっくりとしっぽを振る」という仕草があります。
しっぽを振っている時の犬は、通常は喜んでいる気持ちがあるからです。
あまりしっぽの振りが強くなく、そっとパタパタ振るのは、なんとなくご機嫌が良かったり何か良いことがあったりした時です。
パタパタッとしっぽを振っていたら「あ、今ちょっとご機嫌なんだな」ということが飼い主にも分かります。
機嫌の良いということは、飼い主に対して気持ちを許しているということでもあります。
ただ、しっぽを振るスピードがかなり速い場合は、実は犬は興奮しています。
例えば、何か興味を持つものがあって、それに対して感情がどんどんと高まってしまい、しっぽの振りも早くなってしまいます。
ゆっくりとしっぽを振っていたら、犬はきっとご機嫌が良い状態になっています。
しかし、振りが早くなってきたら、それは何かが原因で興奮しているということかもしれません。
犬のしっぽをよく見て、犬の本当の気持ちを見抜くようにしてみましょう。
気を許している時の仕草を見抜いて愛犬と仲良くなろう
犬が気を許している時に見せる仕草は、色々なものがあります。
そしてそれを知っておくことで、ますます気持ちを通い合わせることができます。
犬との信頼関係を築くには、できるだけ犬の気持ちを理解してあげるようにしなければなりません。
また、犬が気を許している時には、リラックスしたとても良い表情を見せたりします。
愛犬の可愛い瞬間を見逃さないためにも、犬の仕草はどういう気持ちを表しているか、ぜひそれを知っておきたいことの一つです。
そして犬の気持ちを理解した上で、一番ベストな接し方を選ぶようにしましょう。