季節に関係なく、犬の散歩は大切な日課です。
暑くても寒くても、雨が降っても雪が降っても、犬を散歩させるのは飼い主の犬に対する義務です。
そんな中でも飼い主にとって辛いのは花粉症の方でしょう。
花粉が飛散する季節は、雨よりも雪よりも辛いと感じる方は多いのではないでしょうか。
そんな、花粉症の飼い主が花粉が飛散する季節をどう乗り切っていったら良いか考えてみます。
まずは基本のマスクとメガネ
どんな花粉症の方にも、外出時の必需品となるのがマスクとメガネでしょう。
このマスクとメガネを飼い主が装着した姿は、犬にとってはどう見えるのでしょうか。
犬は比較的、視力が劣っています。
色弱で近視に近い状態が普通です。
そして嗅覚は鋭く、臭いで飼い主を覚えていますので、飼い主がマスクとメガネを着けたとしても、犬は平常心でいられるはずです。
ところが、マスクとメガネを着けた飼い主に驚き、リードを強くひっぱってしまう犬が多くいるのです。
したがって、花粉が飛散する季節が始まる前から、飼い主はマスクをするしメガネもかけるということを犬に知っておいてもらい、花粉が飛散する季節の散歩の時期には慣れているようにすることをオススメします。
静電気防止効果のあるブラッシング用スプレーを活用
犬の皮膚は体毛に覆われていますので、散歩をすることで花粉をモップのように吸着して、かなりの量を自宅まで持ち帰ります。
外出時の飼い主が花粉の吸入や付着を防いでいても、自宅の部屋に花粉が入ってしまったら、それが原因で花粉症の症状が悪化することは十分に考えられることです。
犬の体毛に付着する花粉を減らすために、散歩の前に静電気防止効果のあるブラッシングスプレーを使って、ブラッシングしておきましょう。
長い体毛の犬種の場合は、毛先までしっかりブラッシングしておくと、静電気の発生を防止する効果が高くなり、花粉の吸着はかなり少なくなります。
シャンプーはトリートメント効果があるものを使う
花粉の飛散する時期だけでも良いので、犬も飼い主も、少し贅沢なトリートメント効果の高いシャンプーを使いましょう。
トリートメントされた飼い主の毛髪や犬の体毛が、花粉を吸着するのを減らすためです。
また犬にとっては、散歩の前に静電気防止スプレーによるブラッシング、帰宅時の花粉落としのためのブラッシングと、頻繁にブラッシングされるので、少しでも体毛へのダメージを減らすためには、普段からのトリートメントは重要です。
安いシャンプーには、トリートメント効果があると表示されていても非常に効果が低いので注意してください。
散歩の後は犬についた花粉をよく落とすこと
散歩が終って帰宅したら、静電気防止効果のあるブラッシングスプレーを使って、ブラッシングをしましょう。
これにより、犬の体毛に付着した花粉を落とします。
シャンプーをすることが望ましいですが、このブラッシングでも十分に効果はあります。
犬にとっては散歩の前もブラッシングされ、帰宅後もブラッシングされるという、頻繁なブラッシングになるので、できる限り犬が気持ち良くブラッシングされる工夫をしてください。
ブラッシングに使うブラシを良いものにしたり、ブラッシングスプレーを良いものにしたりするなど、花粉の時期だけでも少し贅沢なものを使ってあげましょう。
犬にも花粉症はあります
花粉が飛散する季節に、散歩する飼い主と同様の、犬の花粉症もあります。
散歩から帰った後に鼻水が出ていたり、散歩している最中にくしゃみが止まらなくなることもあります。
犬は、嗅覚が発達していることに関係して、鼻の粘膜が敏感にできています。
そのため花粉アレルギーを持っている場合、極端に症状が現れます。
また、鼻水やくしゃみだけではなく、皮膚の炎症やかゆみが症状として出る場合もあるので、犬の行動をよく観察することが必要です。
犬種によりアレルギー反応の出やすい犬と出難い犬に分かれると言われています。
症状が出れば、大事な嗅覚が損なわれることや、皮膚のかゆみにより、犬にストレスが溜まりますので、兆候が現れたら獣医さんに相談してみましょう。
花粉症の時に散歩へ行こう
花粉症の飼い主さんは、散歩に出ることが憂鬱かも知れません。
しかし、犬と過ごす楽しいひとときでもあります。
犬にとっても、メガネとマスクで顔を覆った飼い主さんを見て、いつもと雰囲気が違う散歩に戸惑っているでしょう。
顔が隠れて表情がわからないので、飼い主は犬になるべく多くの言葉をかけながら、散歩することで犬は安心します。
飼い主にとっても、犬にとっても、花粉を家に持ち込まないようにすることが、何より重要です。
散歩をする前、した後のケアをしっかりすることで、ぽかぽか陽気の散歩を楽しめるようになります。